マンガ『ハイスコアガール』で著作権侵害があったと主張

 SNKプレイモアは、マンガ『ハイスコアガール』で同社の著作権の侵害があったとして、スクウェア・エニックスを刑事告訴したことを発表した。

 『ハイスコアガール』は、スクウェア・エニックスが出版元となるコミック誌「月刊ビッグガンガン」で連載中のマンガ。作者は押切蓮介。格闘ゲームがブームとなった1980年代を舞台とした作品であり、作中には同年代の格闘ゲーム作品・キャラクターが登場する。

 SNKプレイモアは今回の刑事告訴に関し、
「株式会社スクウェア・エニックスは、当社の許諾を受けることなく、当社が著作権を有する多数のゲームプログラムのキャラクターを複製使用した漫画「ハイスコアガール(著者:押切蓮介氏)」を出版し、当社の著作権を侵害しました。当社は、重大な違法行為を厳重抗議すべく、株式会社スクウェア・エニックスに対し、「ハイスコアガール」の電子書籍、単行本、月刊誌その他の販売の即時停止を再三申入れましたが、なんら誠意ある対応がなされませんでした。当社としましては、本来、著作権等の権利を守り、その侵害に厳格に対処すべき、大手上場企業のグループ会社による極めて悪質な本件行為を看過するわけには参りません。そこで、当社は、やむを得ず、株式会社スクウェア・エニックス及び同社出版部門の関係者を、著作権法第119条第1項により刑事告訴した次第です。」
と発表。

 また、スクウェア・エニックスは本件について、
「当社子会社の株式会社スクウェア・エニックスが発行する出版物の一部内容について、著作権法違反の疑いがあるとして、平成26年8月5日に、警察当局による家宅捜索を受けました。当社およびスクウェア・エニックスは、捜査に全面的に協力しておりますが、現在、警察による捜査が行われているため、本件に関する詳細の公表は控えさせていただきます。」
と発表している。