コンテンツ事業、トイホビー事業が好調
バンダイナムコホールディングスは、2015年3月期第1四半期決算短信を発表した。
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高1225億400万円(前年同期比15.7%増)、営業利益168億4700万円(前年同期比26.2%増)、経常利益176億3300万円(前年同期比22.1%増)、四半期純利益116億3200万円(前年同期比22.3%増)。
【コンテンツ事業】
コンテンツ事業については、国内において、ソーシャルゲームやスマートフォン向けアプリゲームの主力タイトルが安定的に推移するとともに、「ジョジョの奇妙な冒険スターダストシューターズ」、「ONEPIECE(ワンピース)トレジャークルーズ」などのアプリゲームの新規タイトルが好調に推移。また、映像コンテンツと音楽コンテンツの連動展開を行っているIP「ラブライブ!」や、「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)episode7「虹の彼方に」」など映像音楽コンテンツが好調に推移し業績に貢献したとしている。
海外においても、欧米で前連結会計年度に発売したゲームソフト「DARKSOULS(ダークソウル)II」がPC版を中心に好調に推移。この結果、コンテンツ事業における売上高は657億800万円(前年同期比15.2%増)、セグメント利益は133億5900万円(前年同期比10.5%増)となった。
【トイホビー事業】
トイホビー事業については、国内において、「機動戦士ガンダム」や「烈車戦隊トッキュウジャー」、「仮面ライダー鎧武/ガイム」などの定番IPや、新規IP「妖怪ウォッチ」や女児向けIP「アイカツ!」などの商品が、各事業を横断する展開により好調に推移。
海外においては、欧米地域では「PowerRangers(パワーレンジャー)」シリーズの商品が堅調に推移。アジア地域においては、日本と連動した展開により、玩具やプラモデル、大人向けのコレクション性の高い玩具、カード商材などが人気となった。
この結果、トイホビー事業における売上高は465億4600万円(前年同期比25.7%増)、セグメント利益は39億4500万円(前年同期比106.2%増)となった。
【アミューズメント施設事業】
アミューズメント施設事業については、店舗への人員配置や集客施策を強化するなど事業立て直しに向けた各種施策を進めるとともに、IPの世界観を体感できる差異化した店舗展開などを推進したものの、既存店売上高が前年同期比91.0%と前年実績を下回る結果に。アミューズメント施設事業における売上高は129億700万円(前年同期比0.3%減)、セグメント損失は6億1600万円(前年同期は7億500万円のセグメント損失)となっている。
第2四半期累計期間の連結業績予想は上方修正
なお2014年5月8日に好評された、平成27年3月期 第2四半期累計期間(2014年4月1日~9月30日)の連結業績予想数値について修正が発表されている。
これは、当第1四半期累計期間について、コンテンツ事業において、国内のネットワークコンテンツと映像音楽コンテンツに加え、欧米のゲームソフトが好調に推移し、また、国内のトイホビー事業において定番IP商品や新規IP商品が好調に推移したためとしている。
なお、通期の連結業績予想数値については、第3四半期連結会計期間以降に大型商戦である年末年始商戦を控えていること、さらには変化が激しい市場環境が継続していることを踏まえて、修正は行われていない。
【第2四半期累計期間の連結業績予想数値の修正】
◆売上高
前回予想 2350億円
今回予想 2550億円
◆営業利益
前回予想 200億円
今回予想 250億円
◆経常利益
前回予想 200億円
今回予想 250億円
◆四半期純利益
前回予想 125億円
今回予想 160億円