オンライン予選を勝ち上がった猛者が集結

 2014年7月27日、秋葉原にてプレイステーション3用ソフト『ブレイブルークロノファンタズマ』(以下、『BBCP』)の大型イベント“ひろゆき杯”の“大決勝”が開催された。このイベントは、国内では珍しい賞金付きの大会だ。オンライン対戦で行われた予選を突破し、全国から集まった代表選手による戦いの模様をお送りしよう。

■家庭用『BBCP』の一大大会”ひろゆき杯”
 ”ひろゆき杯”はプレイステーション3版『BBCP』を競技種目とした賞金付き大会。2013年11月からオンライン対戦で予選大会が行われ、各予選を通過した選手は2014年7月27日に開催される大決勝に進出。3回行われる予選決勝大会ではそれぞれ優勝賞金10万円、“大決勝”では優勝賞金30万円をかけて戦う。すべての大会の模様は、ニコニコ生放送にて有料配信される大型イベント。

『ブレイブルー クロノファンタズマ』PS3版の賞金付き大型イベント“ひろゆき杯”をリポート!_01

大決勝の会場は秋葉原

 2013年11月から約9ヶ月間の長きに渡る予選期間を経て、いよいよ開催される大決勝の舞台は“秋葉原のe-sports square”。会場には多くの観客が来場した。本大会発起人のひとりであり大会名ともなっているひろゆき氏や、人気ゲーム実況“裏・顔TV”でおなじみの面々も姿を見せていた。アークシステムワークスからも森利道プロデューサーと勝ちたがり小澤氏が来訪。大勢が見守る中、国内では珍しい賞金付き大会の大決勝が幕を開けた。

『ブレイブルー クロノファンタズマ』PS3版の賞金付き大型イベント“ひろゆき杯”をリポート!_02

出場選手8名によるトーナメント

大決勝に出場するメンバーは以下の通り。

・えだ(ココノエ)
東北のプレイヤー。マコトやμ-12も使いこなす器用な選手。ニコニコ生放送では人気生主で、彼の出演する生放送にはファンが多く現れる。

・テツヲ(ココノエ)
関東のプレイヤー。やり込みによる対策量と高い防御能力を武器に闘う。ブレイブルー最強プレイヤーとも言われる。

・天江衣(レイチェル)
関西のプレイヤー。通称”N男”。キャラ対策込みのセットプレイが得意。レイチェルをこよなく愛している。

・辻川(ココノエ)
中部のプレイヤー。キャラ性能を限界まで引き出して闘う。彼のコスプレは圧倒的人気を誇るが、残念ながら今回は私服での参加。

・コイケ(ライチ)
中部のプレイヤー。過去作からライチを使い、多くの大会実績を残す。全国大会”あーくれぼ”では辻川選手とチームメイト同士。

・マトイ(ココノエ)
関西のプレイヤー。キャラの研究量が多く、独自のコンボレシピを多く備えている。猫好き。

・金じ(ココノエ)
関西のプレイヤー。若いながらクレバーなプレイスタイル。実は特殊な趣味を持っている模様…。

・こんばんわGacktです(ハクメン)
九州のプレイヤー。通称”ふぃるむ”。当身の使い方とコンボ判断が得意。当身の読みが鋭すぎて付いた別称は”緑の悪魔”。

以上、8人中5人がココノエ使い。
プレイステーション3版『BBCP』にて初登場した当時のココノエは圧倒的な人気とともにキャラパワーもバツグンで、多数の選手がココノエを使用して予選を通過することとなったのだ。現在はバージョンアップが施されてキャラパワーは落ち着いているものの、依然高評価を得ているココノエに他キャラ使いがどう対応するかも期待された。トーナメントは2試合先取(グランドファイナルのみ3試合先取)の敗者復活ありの“ダブルイリミネーション”(2敗すると敗退)で争われた。

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トーナメント開始!

 1回戦では、唯一ココノエ同キャラ戦を制したテツヲ選手以外は、ココノエ使いがなんと全員敗退してルーザーズ落ち。圧倒的キャラパワーと言われたココノエともしっかり向き合ってきたプレイヤーたちの努力が感じられる内容となった。しかしながら、ウィナーズトーナメントをいちばん上まで勝ち上がったのはテツヲ選手。気持ち悪いほどのガードテクニックと的確な技選択を武器にして万全の仕上がりを見せる。対してルーザーズトーナメントを勝ち上がってきたのは、ライチ使いのコイケ選手。ライチがルーザーズから這い上がってからの優勝は、先日“EVO”でのガリレオ選手が達成したが、今回も同じ構図が実現するかに注目が集まった。

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ゲスト解説のどぐら氏(写真左)&たけやま氏(写真中央)と、実況の神園氏(写真右)。

グランドファイナル!

 コイケ選手がライチの幅の広い攻めパターンを駆使してココノエを追い詰め、なんとさきに3勝をあげてリセットに持ち込む! 会場内ではいよいよEVOの再現が予想される雰囲気になってくるが、リセット後も落ち着きを失わないテツヲ選手。ライチの中段攻撃をひたすらガードし、投げを抜け、驚くべき防御能力を見せて攻めに対応しはじめる。ココノエの攻めのターンでも的確に攻撃がヒットするようになり、結果3対1でテツヲ選手が勝利! 長かったひろゆき杯はテツヲ選手が優勝に輝いた。

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 優勝のテツヲ選手には賞金30万円と、副賞としてアークシステムワークス株式会社よりμ-12のフィギュア、株式会社HORIより同社の新作静音アーケードコントローラーが贈呈された。

※トーナメント表→こちら
※ニコニコ生放送タイムシフト→こちら)視聴はチケット購入が必要です。

大会終了後

 表彰式終了後はスタッフさんの挨拶。ひろゆき杯の謝辞などを話し、イベントの幕を閉じた。
『BBCP』のイベントとしては、8月7日には新バージョンのロケテストや、8月30日には公式全国大会“あーくれぼ”決勝大会が迫ってきている。2014年の夏をより熱くさせているブレイブルー、まだまだアツく盛り上がっていこう!

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解説のどぐら氏は今回のひろゆき杯を受けて、「あーくれぼでは優勝します」と決意表明。選手達の熱量も日増しに高まってきている。
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最後はスタッフさんと選手達で記念撮影。お疲れ様でした!

ひろゆき杯優勝、テツヲ選手インタビュー

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テツヲ選手。

――優勝した瞬間の感想はいかがでしょう?

テツヲ選手 勝った瞬間はいつもの試合のような感覚で、「よし、勝ったぞ!」といった気持ちでした。壇上に戻り、観客の皆様を前にした時に俺は優勝したんだ、という実感を得ました。緊張からの解放か、疲れがどっと押し寄せてきた感覚が心地良かったですね。

――予選から大会を振り返ってみてどうでしたか?

テツヲ選手 9ヶ月という長い予選期間でしたが、実際僕が参加したのは最後の予選だけでしたので、「長かった」とは思いませんでしたね。通信対戦での大会に参加するのは初めてで、自宅で緊張感を持てるかどうかは始まるまではわかりませんでしたが、試合の前になるとアーケードの大会と同じような緊張感を持って挑むことが出来ました。“ラグ”の心配もありましたが、当日の回線は良好で運もよかったなって思ってます。

――勝因はどこにあったと思いますか?

テツヲ選手 1、自分のキャラと対策に自信を持って臨めたこと。2、緊張とリラックスの配分がよかったこと。この2点が挙げられると思います。アーケードでの多くの対戦経験からコンボや立ち回り、崩しといったひとつひとつを煮詰めることができ、大会では苦手としているキャラに当たらなかったということが大きかったです。緊張に関しては今も昔も課題なのですが、応援に来て頂いた身内との雑談や、普段対戦することのないプレイヤーとの対戦を心から楽しむことでリラックスすることが出来ました。

――誰がいちばん手ごわかったですか?

テツヲ選手 “大決勝”でのコイケさん戦が非常にきびしかったです。Winnersでも辛勝でしたし、それを踏まえた対策をFinalで見せつけられたのかな、と思います。考えていたライチ対策と崩しがほとんど通用せず、Finalでリセットになった時は頭を抱えてしまいました(笑)。

――賞金の使い道は考えていますか?

テツヲ選手 身内と焼肉に行こうと考えています。後は普通免許取得の代金の足しにしようかと(笑)。

――つぎは8月下旬に控える公式全国大会“あーくれぼ”ですね。

テツヲ選手 ひろゆき杯で結果を残せたことは大きな自信となりました。この自信と、楽しむ心を持ったまま、最高のチームメイトと本選に臨もうと思います。“レジェンディアオーラ”にご期待ください!

――最後に読者にコメントをお願いします。

テツヲ選手 あーくれぼでも応援よろしくお願い致します。ありがとうございました!