提督も多数! いま艦隊モノが熱い
ウォーゲーミングジャパンは、春に茨城県の土浦駐屯地で実施した戦車好きを対象にしたリアルお花見イベントに続き、7月26日に“第02回 Wargaming ミリタリーバスツアー in 呉・江田島”を開催した。開催場所はイベント名からもわかる通り、広島県呉市と江田島市。
今回は、PC向け戦車戦オンラインアクションゲーム『World of Tanks』(ASIAサーバー)に会員登録しているユーザーの希望者から抽選で27名が参加。将来の『World of Warships』のリリースを控え、“海”のミリタリージャンルにフォーカスし、特殊潜航艇甲標的をはじめ、戦艦陸奥の主砲塔や駆逐艦雪風の錨など、旧海軍の由来の物が数多く展示されている江田島の海上自衛隊第一術科学校と、艦船の博物館としては外すことができない呉の大和ミュージアムをめぐる、まさに艦船尽くしのツアーとなった。
ここでは、そんなミリタリーバスツアー in 呉・江田島の模様を広島出身のファミ通.com記者がリポートする。
旧海軍兵のエリートが学んだ江田島
まず、向かったのは江田島にある海上自衛隊第1術科学校。ここは、海軍の幹部候補生養成の基地として、多くの将校の卵たちが厳しい訓練を受け、日本海軍へと巣立って行く学校。参加者たちは、約2時間かけて施設や旧日本海軍史、海上自衛隊の歴史資料などを見学した。戦艦陸奥の主砲塔や、特殊潜航艇甲標的、海竜、駆逐艦雪風の錨などの展示物には、(いい大人が多いので)静かにテンションアップしつつも、ニヤニヤが抑えらないといった感じだった。
艦隊ネタでは外せない大和ミュージアム
そして今回のツアーのもうひとつの目的地、大和ミュージアム。
大和ミュージアムがある呉市は、明治22年に呉鎮守府、明治36年には呉海軍工廠が設置され、戦前においては、戦艦大和を建造した東洋一の軍港、日本一の海軍工廠の町として栄えた(戦後においては、戦前から培われてきた技術が新しい技術と結びつき、世界最大のタンカーを数多く建造するなど、日本が戦後約10年ほどで世界一の造船国へ発展する一翼を担った)。
戦艦大和は全長263mで世界最大級の超巨大戦艦。砲弾は地平線を超える目標を標的にすることができるなど、当時の最新技術が惜しげもなくつぎ込まれた、日本最後の戦艦だ。
大和ミュージアムでは、そんな大和の10分の1サイズの模型が展示されて、同施設のシンボルともなっている。
ここでは約3時間、それぞれ自由に見学。ボランティアのガイドさんの話に耳を傾けたり、じっくり展示物を眺めたり、カメラで写真を押さえたりと、参加者は各々、思い思いに世界に入りこんでいた。
大和ミュージアムの見学のあとは、バスで再び広島駅へ。朝8時から午後7時前という長時間、たっぷりと“海”のミリタリージャンルを堪能できた今回のバスツアー。この日は猛暑となったが、同じ趣味を持つ者どうし、その暑さを(一時的に)忘れて、楽しそうに見学内容について語り合ったり、写真を撮ったり、夢中になっていたことが印象的だった。そして、このバスツアーを無料で企画した太っ腹なウォーゲーミングジャパン。第03回の開催にも期待したいところだ。
(写真・文:杉原貴宏)