ロゴも刷新される大掛かりなアップデート
ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、オンラインRPG『エミル・クロニクル・オンライン(以下、ECO)』において、2014年7月24日に大型アップデート“パートナーアップデート”を実施する。
今回のアップデートによってキャラクターの育成スタイルがガラリと変わるほか、これから始める初心者に向けた施策も多く盛り込まれるという。ロゴも一新されることから、『ECO』の長い歴史のなかでも革新的な内容になるのは間違いない。
パートナーアップデートの内容について、『ECO』運営チームの寺田美絵氏と榊田毅氏に解説していただいた。
いっしょに成長していく“パートナーシステム”実装
キャラクター造形の可愛らしさは『ECO』の特徴のひとつ。外見はもとより、モーションのひとつひとつがとにかく魅力的だ。プレイヤーをサポートするペット系キャラクターの種類は非常に多く、そこから『ECO』に興味を持った人も多いだろう。
これまでは2種類のペットシステム(“通常のペット”と“ユニオンペット”)が並行して存在していたが、今後は“パートナーシステム”に統合される。
寺田氏によると「自分は自分、ペットはペットと、それぞれの成長がバラバラだったことに違和感がありました。豊富なペットをもっと活用するため、プレイヤーキャラクター単独で行動するのではなくて、大半のプレイヤーがパートナーを連れている状態にしようと思っています」とのこと。プレイヤーキャラクターとパートナーの成長軸を強く結びつけることで、いっしょに成長していく楽しさをより強く実感できるようになるという。
パートナーの成長は3つの軸で構成される。
<BaseLV>
プレイヤーキャラクターが経験値を得るとパートナーも経験値が溜まる。BaseLVがアップするとステータスも上がり、どんどん強くなっていく。
<パートナーランク>
おやつを与えるとパートナーランクが上がり、“成長ポイント”を獲得できる。BaseLVのアップによる成長はパートナーごとに一律だが、成長ポイントを任意のパラメーターに振ることで、パートナーを自分好みに育成可能だ。
<信頼度>
パートナーと協力して敵を倒すと信頼度が上昇し、能力が底上げされる。
パートナーの育成についてはユニオンペットのシステムを継承。スキルを習得させることも可能だ。また、パートナーのBaseLVを110まで上げると“パートナークロニクル転生”を行える。転生するとBaseLVは1に下がるが、転生前よりもさらにステータスを上げることができ、一部のパートナーは外見も変更可能になる。
既存のペットシステムの頃は、どんなにペットを育てても、高レベル帯の戦闘最前線に行くとあっという間に戦闘不能になっていた。パートナークロニクル転生を済ませれば、高レベル帯でも頼れる相棒になるのだ。これで、どんなときでもいっしょに戦える。
また、「ほかのプレイヤーも『ECO』をより一層楽しむためのパートナーである」という考え方も含めて、“パートナー”を今回のアップデートのキーワードにしているのだそうだ。
チュートリアルが一新! アルマたちとゲームの基礎を学ぼう
チュートリアルが全12章仕立てに一新。一昨年、昨年の通年イベントに登場して高い人気を博したアルマ(モンスターが擬人化した姿)たちと学校生活を送り、授業のなかで『ECO』の世界での暮らし(ゲームシステム)を覚えていく。
これまでは『ECO』の特徴であるアバターの着せ替えや“飛空庭(いわゆるハウジングシステム)”を十分に楽しむには、ある程度ゲームを進める必要があった。だが、今後はチュートリアルで早い段階から体験可能になる。楽しさの根幹には早めに触れてもらいたいのだ。
『ECO』は世界観をとても大事にしているタイトルだ。システムを学ぶだけの無味乾燥なチュートリアルではなく、ストーリーとしても楽しめるものにすることで、ゲームの雰囲気を伝える狙いもある。
チュートリアルが終わる頃には、キャラクターLVはLv45~50ほどになっている。二次転職が目前にある状態だ。ストーリーをじっくり読みながら1日1時間ペースでやったとして、1週間ほどで終わるボリューム感。MMORPGに慣れている人なら1日で終わるだろう。
なお、新規キャラクター以外でもチュートリアルは受けられる。“タイニーゼロ・アルマ”はここでしか登場しないため、既存プレイヤーのみなさんもアルマたちに会いに行っていただきたい。
ユーザーインターフェースがグラフィカルに!
ユーザーインターフェースのデザインが全面的に刷新され、グラフィカルな作りになる。
ほんわかした印象のある『ECO』だが、意外なことにウィンドウ周りはやけに質実剛健だった。フォントが固かったり、ウィンドウのデザインがカクカクしていたり、ステータスの表記が事務的だったり。ベースの解像度が800×600ドットの頃のクライアントなので、ボタンが小さくてクリックしにくいという弱点もあった。
新デザインは『ECO』本来の雰囲気に合わせるだけでなく、より直感的な操作を目指して開発されている。榊田氏は「5月25日開催のガンホーフェスティバル2014で、ふだんスマホゲームを遊んでいる人にも触っていただけました。そのときに、どこを押せばいいか悩む人も多かったんです」と語る。インターフェース類はシステムの根幹なので、改修は容易ではない。それでも、時代に合わせて変えていく必要性を強く感じたらしい。
7月24日の時点ではデザイン変更がメインで行われる。その後も9月、11月、2014年1月を目処に、順次改修を進めていく予定だ。見た目を変えるだけでは利便性のアップにはつながらない。今後は関連するウィンドウを統合するなどして、スマートに情報を得られるように改善していく。
寺田氏と榊田氏に、現時点で気になる部分をいくつか挙げてもらった。今後はこれらの改修も検討されている。
・ステータスウィンドウに小さな英字が並んでいると難しく感じてしまう
・装備とステータスをひとつにまとめれば、装備変更したときにどれだけ強くなったかわかりやすいのではないか
・クエストウィンドウの内容が事務的なので(そのクエストでやるべきことしか書かれていない)、クエストの背景など、物語的な部分も読めるようにしたい
アップデートの呼称を変更、SAGAを撤廃した理由とは
今回からアップデートの呼称が変化する。『ECO』のアップデートはストーリーの進展に紐付いていたため、伝統的に“SAGA○”という形でナンバリングされてきた。だが、今後はナンバリングを廃止し、アップデートの内容に関する名称を適用する
寺田氏によると「パートナーアップデートには初心者向けの施策を多く盛り込んでいるから」だそうだ。「実質的にはSAGA19なんですが、初心者の方からすると、いきなりVer.19と言われても戸惑っちゃいますよね」。新規ユーザーが参加しやすい状況を作るための判断である。年末にはドミニオン世界が拡張されてストーリーも進展。SAGAで言うと20に当たるが、ドミニオン世界に関連した名称をつける予定だという。
ニコニコアプリでのサービスがスタート
2014年7月24日(木)15:00からニコニコアプリでのサービスがスタートし、niconicoアカウントでもプレイ可能になる。基本的な内容はブラウザで『ECO』をプレイできるサービス『ECO Light GG』と同様。クライアントのインストールが不要なため、気軽に始められる。
ニコニコアプリ版の特徴として、プレーヤーモードに対応している点が挙げられる。コメント欄の下のアイコンをクリックすると、友達のログイン状況や露店でのアイテム販売報告をすぐに確認可能だ。
『ECO Light GG』と同じく、クエストの報酬が常時1.3倍になり、釣りをすると“釣りの宝箱(Light)”が釣れることがあるという特典付き。スタート記念のキャンペーンも実施予定なので、パートナーアップデートを機に始めてみたいという人は、まずはニコニコアプリ版を触ってみるのがオススメだ。
『エミル・クロニクル・オンライン』基本情報
ジャンル:ハートフルオンラインRPG
課金形態:基本プレイ無料(アイテム課金方式)
公式サイト:http://econline.gungho.jp/
※画面は開発中のものであり、変更になる場合があります。