乗り越えるハードルは高いが遊び甲斐はアリ!

 コーエーテクモゲームスから、プレイステーション3、プレイステーション Vita、PC用ゲームとして発売されている競馬シミュレーションゲーム『ウイニングポスト8』。2014年6月26日実施のアップデートにて、ほかのユーザーとのオンライン対戦が可能になったということで、『ウイニングポスト8』ファンの自分(北口徒歩2分)はいてもたってもいられず、すぐにプレイしてみることに! ということで、本記事ではオンライン対戦プレイのインプレッションをお届けします。

 PC版の『ウイニングポスト8』は、ゲーム内時間でおおよそ30年間くらいプレイしている僕ですから、まぁ~「オンラインでも余裕だぜ」なんて思っていたんですよ。で、対戦プレイについてよくよく調べてみたら、これ、プレイステーション3版とプレイステーション Vita版の機能じゃん! このままじゃ参加できねえよ! ってことで、プレイステーション3版でデータを作り直すことに。

 さて、データを作り直しているあいだに、対戦モードの説明を。『ウイニングポスト8』のオンライン対戦では、ストーリーモードで育成した競走馬を使ってほかのユーザーと対戦できます。とはいっても1走ごとに条件を決めてレースを行うという従来の対戦ではなくて、2歳の新馬戦からだんだんと勝ち上がっていくイメージです。強いライバル馬が揃っている『ウイニングポスト8』を遊ぶ、と説明するとわかりやすいでしょうか。

『ウイニングポスト8』オンライン対戦プレイはいかなるものか? 編集者が挑戦!_01
▲僕は、秘書は青葉エリカ派なんですが、プレイヤーの統計を見ると、朝比奈すみれ派のほうが多い感じ。やっぱり正統派のほうが好まれるのか?

 ただ、騎手の指名や入厩できる厩舎などは通常のゲームとは異なり、“人物くじ”を引いて得たカードが必要になります。“人物くじ”は早い話がガチャで、くじを引くためのポイントは、レースで好成績を残したり、現金で購入したりして入手します。人物くじを使わなくても騎手や調教師への依頼は可能ですが、能力が低い人ばかりなので、なるべく、人物くじで引いた強い人に任せたいところです。

『ウイニングポスト8』オンライン対戦プレイはいかなるものか? 編集者が挑戦!_02
▲レア運にかけてくじに挑戦。

 もろもろの説明が終わったところで、ようやくデータ作りが終了。オンライン対戦に登録する競走馬の能力は、ストーリーモードをプレイした難易度によって変化し、難度が低いほどスピードの値がスポイル(劣化)してしまいます。従って最高難度でプレイしたほうがよいのですが、今回はとりあえず様子見ということで、ハードを選択。ちなみに、牧場引き継ぎのために用意したデータは、イージーでプレイ。最初にもらえる繁殖牝馬にチヨダマサコを選び、ニッポーテイオーで勝ちまくるという王道プレイを軸に、30時間ほど遊びました。正直、このデータ作りがプレイの大半な気が……。あと、そのプレイで生まれた子どもは3人ともすべて男性でした。女の子はどこへ。

 そんなこんなで始めた難易度ハードの牧場では、とにかくスピード能力がグラフの最大になる馬を作ることを目標にプレイ。そりゃあ、流星イベントや一等星イベントなどが起きる、能力の高い馬ができたほうがいいのは言うまでもありませんが、そう簡単に生まれるものでもないので、とにかくスピード値がマックスの競走馬を目指しました。すると、10年ほどして、ニジンスキー×ハギノトップレディの牝馬がスピード最大に! とりあえずコイツで行ってみよう!

 オンライン対戦用のデータを登録したら、いよいよオンラインモードへ。オンラインモードでは、勝負服などのデータを新たに入力します。競走馬の名前も付け直すことができるので、「超強い馬ができたけど、名前は自動で付けたテキトーなやつだ……」って場合にも、渾身の名前をつけることができます。うれしい配慮です。
 
 これらの登録が終わると、いよいよオンラインでの馬主生活がスタート。オンラインの牧場では馬の生産などは行わないので、レースに登録したら、レースの週まで飛ばすことができます。今回は初めての出走なので、新馬戦に登録。レースになると、オンラインの馬主たちが挨拶に来ますが、この辺にオンラインっぽさを感じますね。で、自分の馬はどうなのかと新聞を見てみると……ぜんぜんシルシがついてない。しかも、ユーザーの馬が強いのはもちろん、CPUの馬もG1ホースクラスがゴロゴロ! おいおい、これはどこの伝説の新馬戦だよと思ってレースを見守っていると、逃げ粘れずに、あえなく馬群に沈む愛馬マリーゴールド。まあね、新馬戦だからね。初めてのレースだからね。しょうがないね。

『ウイニングポスト8』オンライン対戦プレイはいかなるものか? 編集者が挑戦!_03
▲出走週へ、という項目を選ぶとすぐにレースへ。
『ウイニングポスト8』オンライン対戦プレイはいかなるものか? 編集者が挑戦!_04
▲全国のライバルたちが馬主として登場。

 気を取り直して、今度は未勝利戦に登録。すると……除外! おおおい! 未勝利戦で除外って、どうすりゃいいんだよ……。それでもめげずに未勝利戦に登録し、今度は無事に出走成功! やったぜ! って、出走しただけで喜ぶのもどうかと思いますが、それでも未勝利戦だし、まあ今度こそ余裕だろと考えていたら……やっぱり星がついてない。ウーム。そして勝てない。ウーーーーーーム。っていうか自分の馬が弱い! そしてライバルが強い! 開発の方いわく、少なくともCPUのライバル馬はけっこう強めにしているとのこと。自分の馬が難易度ハードでプレイしたデータで作った馬なので、スピード能力が微妙にスポイルされているということもありますが、それこそ金殿堂に入れるクラスの馬じゃないと、まったく勝負にならない雰囲気です。これは、馬を作り直さないとダメそうだな~。

『ウイニングポスト8』オンライン対戦プレイはいかなるものか? 編集者が挑戦!_05
▲画面は別の馬のもの。こんなふうに勝てればよかったんですが……。

 というわけで、今回のプレイでは未勝利を脱出できず……。今回の馬は、パワーや瞬発力などのサブパラメータが若干低めだったので、スピードはもちろん、そういった部分も重要になりそうです。また、やはり人物くじで入手した騎手や調教師でないとキビしい雰囲気もあるので、コツコツポイントを貯めて、ここぞというところで使うのが大事っぽい。それと、登録馬は最初からマックスの能力を発揮できるわけではなく、晩成馬であれば2歳時は弱いなどある程度はストーリーモードと同じところもあるみたいなので、成長も考えたほうがいいですね。
 オンライン対戦はけっこうハードルは高いですが、そのぶんやり込み度はかなりのもの。『ウイニングポスト8』にハマっている方は、ぜひ挑戦してみてください。

(C)2014 コーエーテクモゲームス All rights reserved.