スタジオを率いる相棒は『キルゾーン』の生みの親のひとり

『ギアーズ オブ ウォー』と『キルゾーン』の生みの親が手掛けるF2Pシューター“BlueStreak”のパブリッシング権をネクソンが獲得_01

 『ギアーズ オブ ウォー』の生みの親として、独立後その動向が注目されていたゲームデザイナーのクリフ・ブレジンスキー氏。ついにその沈黙を破り、地元ノースカロライナに設立した新スタジオBoss Key Productionsの初となるプロジェクト、コードネーム“BlueStreak”について新情報を公開した。

 いわく、BlueStreakはこれまで言われてきたようにPCをプラットフォームとするSF設定のアリーナ(対戦型)シューターで、ビジネスモデルはF2P(基本プレイ無料)モデルを採用し、パブリッシングをなんとネクソンが行うという。

 アンリアルの一人称視点を選ぶのか、ギアーズの三人称視点を選ぶのか、なぜ欧米系のパブリッシャーではなくネクソンを選んだのかなど、なんとも気になる部分が多いが、明日ファンの質問に答えるとしている。(追記:スタイルとしてはFPSとのこと)

 また、ブレジンスキー氏が所属していたエピック・ゲームズのティム・スウィーニー氏のツイートなどから、オランダの伝説的開発者Arjan Brussee氏が、ともにBlueStreakの開発を率いていることが判明。

 同氏はデモシーン(プログラム技術だけでリアルタイムCG映像を作り出し、腕を競い合う)で知られ、後にOrange Gamesを設立。『キルゾーン』シリーズで知られるGuerrilla Gamesの土台となったスタジオのひとつで、『キルゾーン2』までは開発ディレクターも務めていた。
 その後スタジオを離れ『デッドスペース』シリーズで知られるVisceral Gamesにエグゼクティブプロデューサーとして参加していたのだが、今回このような形となり、Xbox陣営とプレイステーション陣営の大作シューターの中心人物が集結して作るのがPCベースのF2Pの対戦シューターというのは面白い話。
 両者はエピック・ゲームズのアクションゲーム『Jazz Jackrabbit』シリーズでブレジンスキー氏がゲームデザイン、Brussee氏がプログラミングをやった旧知の仲でもあり、この最強タッグからどんなゲームが出てくるのか、期待したい。(文・構成:ミル☆吉村)