大会参加者は630人以上！
2014年7月5日に埼玉県のプラサカプコン入間店にて開催されたチャリティーゲーム大会“TOPANGAチャリティーカップ”。同イベントは、ときど選手やマゴ選手が所属するゲーム団体“TOPANGA”が主催しており、今回が4回目の開催。ゲームタイトルは最新のアーケード版『ウルトラストリートファイターIV』が使用され、参加費・寄付金は日本赤十字社を通じて全額が義援金として届けられる。今回は、実際にゲーム大会に参戦したファミ通編集者、豊泉三兄弟（次男）が、大会の模様をリポート。
こんにちは。ファミ通の格闘ゲーム大好き編集者の豊泉三兄弟（次男）です。じつは、チャリティーカップが開催されるプラサカプコン入間店は、僕の実家のすぐ近く。これまでも参加したかったのですが、仕事の関係で参加できず……ということが続いていました。第4回開催の告知とともにプラサカプコン入間店が閉店すると聞き、「実家に住んでいるときにお世話になったゲーセンだし、参加しないわけにいかない」と、参加を決意。ただ、チャリティーカップは5人ひと組のチーム戦で行われます。僕のように30過ぎのおっさんにもなると、友人はみんな仕事やら家庭が忙しく、なかなかゲームイベントなんぞには参加できないもの。それに、ゲームを続けている知り合いはプロゲーマーになっていたり、記者になっていたりで、気軽に誘える感じではなく、どうしたもんかと考えていました。すると、「とよさん、チャリティーカップ僕らと組みませんか？」と、若手の『ウルIV』プレイヤーからお誘いのメールが！ さすがに「“ガチ勢”と組むほどやり込めてないよー」と返信したものの、「僕らが全部倒すので大丈夫です！」という頼もしい返信がありました。ここまで僕と組みたいと言われたら、もう組むしかないですよね。ということで、今回は若手プレイヤーのみなさんと組んで参加することに。
大会には、ウメハラ選手、ときど選手、マゴ選手、sako選手、ふ～ど選手などのプロゲーマーのほか、『まだ走りたい』、『こくヌキ王国〜リターンズ〜』、『TOPANGA TV』など、『ストIV』シーンを盛り上げる人気ネット配信番組からのチームも。さらに、ノルウェー出身のプレイヤーを中心としたチームや女性プレイヤー、記念参加組など、チャリティーということもあってかさまざまなチームが参加しており、過去最高の127チーム約630人が参加していました。
ちなみに、僕のチームは、僕（ユン）、三浦大昇龍選手（バイソン）、ピピン選手（ダルシム）、ベックス選手（ヴァイパー）、安全第一選手（キャミィ）というやり込み系の若手プレイヤーたちのチーム。1回戦は僕が3勝、取りこぼした相手をベックス選手が倒して勝利！ 続く2回戦は、安全第一選手が1勝を上げ、我らが守護神ピピン選手が怒涛の4タテで2回戦も勝利。3回戦は、九州の強豪を中心としたチーム“FGC”！ 先鋒は僕（ユン）と“ぺぺだい♪”選手（フォルテ）。キャラクター性能の高いユンならワンチャンあるかな……くらいに考えてたけど、そんな甘いわけはなくストレート負け。その後も三浦大昇龍選手、安全第一選手、ベックス選手と負けてしまい、最後の砦ピピン選手もあとわずかのところで負け。僕ら開幕大昇龍チームは3回戦で敗退となりました。残念。でもワイワイできたのですごく楽しかったです！ ちなみに、FGCは、この後順調に勝ち上がって、優勝最有力候補チームの勝ちたがり（sako選手、ときど選手、ふ～ど選手、ボンちゃん選手、かずのこ選手）を大将戦まで追い込んだのですが、あと一歩及ばず敗退。うちに勝ったチームだから応援してたのですが残念。
肝心の大会のほうは、ウメハラ、マゴ、ネモ選手を擁する“TOPANGA”チームが予選敗退するなど、全体のレベルの高さがうかがえた。そんな中、優勝を収めたのは大本命と言われた“勝ちたがり”。sako選手、ときど選手、ふ～ど選手、ボンちゃん選手、かずのこ選手と、国内外の大会で必ず上位に食い込む強豪を集めたチームだ。しかし、これだけのメンツが揃いながらも、何度も大将戦までもつれ込んでいた。勝ちたがりが追いつめられるたびに会場が大きな盛り上がりをみせていたのが印象的でした。
優勝チーム“勝ちたがり”コメント
チームがすごい強いから勝つでしょと言われてたのですが、終わってみればチームプレイの嵐でした。個人的な結果として不満もありましたけど、優勝できてすごく楽しかったです。
しっかり仕事できるか不安だったんですが、なんとかチームに貢献できたのでよかったです。
強いチームだと思っていたんですけど、最後の最後までどうなるかわからない試合ばかりでした。でも、みんながみんな要所でいい働きを見せたのがよかったです。
仲がいいから組んだチームなんですけど、チーム名が勝ちたがりなので優勝したいというのがありました。そのせいか優勝したいという気持ちが出過ぎて、負けてしまうところもありましたね（笑）。
決勝までは大将戦の前で負けることが多かったので、とにかくひとりだけなら倒せると言って決勝に挑みました。しっかり勝ててよかったです。
今回のチャリティーカップでは大会参加費、会場での募金、配信サイトでの募金を合わせて約70万円が東日本大震災への義援金として寄付されたそうです。チャリティーということもあって、ライトなプレイヤーからトッププレイヤーまでが気軽に参加していて、まさにお祭り的な大会になっていたのが印象的でした。やっぱりこういう参加制限のない“出たい人が全員出られる”ワンデイトーナメントというのは、みんなが楽しめていいですよね。今回のチャリティーカップでプラサカプコン入間店は閉店となり、入間出身の僕としてはとてもさみしいですが、チャリティーカップは『ストリートファイター』ファン交流の場だけではなく、社会貢献にもなるすばらしいイベントなので、来年以降もぜひ開催してほしいと思います。格闘ゲームの楽しさと、そこから発せられるエネルギーを強く感じることができたいい一日でした。こういったイベントをきっかけに格闘ゲームの楽しさが広まってくれるとうれしいですね。よし、次回大会は上位入賞を目指すぞ！！
■取材：豊泉三兄弟（次男）
