2014年6月23日(月)~7月27日(日)の期間、東京・お台場のアトラクション&ライブパーク“東京ジョイポリス”では、“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project”が5周年を迎えたことを祝うイベント“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project 5th Anniversary Party in JOYPOLIS”が開催されている。
プレイステーション・ポータブル用ソフト『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ-』発売からちょうど5年となる2014年7月2日には、開発スタッフによるスペシャルトークショーも開催。ここでは、東京ジョイポリスの会場の模様と、このトークショーの模様を併せてお届けする。
館内中、見どころたっぷり!
ミクさん色に染まった東京ジョイポリスのエントランスには、2種類の身長計が登場。ミクさんに身長を測定してもらえる。また、入場時には、VOCALOIDソフト『初音ミク』のベースの声を担当したことでおなじみの藤田咲さんによる、特別なアナウンスが流れる。アナウンスは全5種類。すべて聞けるかな?
1stフロアにあるJPストアーでは、初音ミク関連の多数のグッズを販売。7月中旬以降は、さらにラインアップが増える予定になっている。
1stフロアのアトラクションもイベント仕様に。シューティング要素のあるコースター“ヴェール オブ ダーク”は、ライド(乗りもの)がミク仕様のデザインになるほか、アトラクション中のナレーションを藤田咲さんが担当する。
東京ジョイポリス人気ナンバーワンと謳われるアトラクション“ハーフパイプ トーキョー”は、BGMが『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ-』、『初音ミク プロジェクト ミライ』シリーズの楽曲に。
ファンゾーンにあるUFOキャッチャーには、ミク関連の景品が登場。“ハイクオリティお菓子缶”や“ICカードパスケース”など最新アイテムもある。
■2ndフロア
『初音ミク Project mirai 2』のコスチューム設定画が飾られた階段を通って、1stフロアから2ndフロアに行くと、“ソニック カーニバル”にたどりつく。ここで楽しめるゲームも、“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project”仕様に。7月中旬には、ゲームをクリアーするともらえるグッズとして“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project 5th Anniversary オリジナルリング”が登場予定だ。
また、D-ラウンジでは、イベントオリジナルのドリンク7種類が登場。購入すると、それぞれのドリンクに対応するステッカーがもらえる。
そしてD-ラウンジの隣にある“デジタリアル”ディスプレイでは、『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ- F 2nd』のミクさんがアルプス一万尺をしている。ミクさんと並んで遊んでみてはいかがだろうか。ちなみに、ミクさんがくり広げるアルプス一万尺のスピードは、数パターン用意されている。
■3rdフロア
3rdフロアのいちばんの見どころは、マルチステージ。“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project”の5年の歩みを記した年表や、ソフトのパッケージや販促グッズ、オープニングムービーの絵コンテ、レアな開発資料な開発資料などが展示されている。
マルチステージおとなりのフレームカフェでは、コラボメニューを提供中。このコラボメニューを購入すると、オリジナルコースターがもらえる。
このほかにも、1stフロアでのスペシャルライブを始め、館内のさまざまな場所で“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project 5th Anniversary Party in JOYPOLIS”ならではの企画が楽しめる。こちらのページを参考に、すみずみまで巡ってみてほしい。
ここだけの話や、最新情報が飛び出したトークショー
2014年7月2日に行われたスペシャルトークショーには、セガの内海 洋氏(“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project”統括プロデューサー)、林 誠司氏(『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ-』シリーズ プロデューサー)、大崎 誠氏(『初音ミク プロジェクト ミライ』/『初音ミク Project DIVA Arcade』シリーズ プロデューサー)、そして初音ミクさんが出演した。
トークショーは、林氏と大崎氏がフレームカフェのコラボメニューの食レポを行ったり、“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project”の年表を見て、当時の思い出を語ったりと、ゆる~く進行。
年表の1枚目では、2008年の『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ-』発表から、2009年の発売までがたったの2行で記されているが、林氏いわく、とにかくいろいろなことがあったらしい。ゲームが発売できないんじゃないか、と思うぐらい、深い谷にハマったこともあるそうだ。
そのころの大崎氏は『バーチャファイター』開発に勤しんでいたのだが、大崎氏含むAM2研のスタッフが『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ-』にハマり、「アーケードでも展開したい」と考えたことから、事態は変わっていく。ゲーム開発とライブ制作の並行作業が続く日々で、2012年3月に、『初音ミク アンド フューチャー スターズ プロジェクト ミライ』発売と、ライブ“ミクの日大感謝祭”の開催が重なり、スタッフたちの仕事量がピークに達していたころのことは、“『シェンムー』のつぎに辛かった思い出”として大崎氏の中に残されているとか。
また、2011年の東京ゲームショウで、ミクダヨーさんが初お披露目された日のことも話題に。大崎氏はバックヤードで、“本当にあのデザインで(人前に)出すのか?”と内海氏に詰め寄っていたという。内海氏は“光源のせい”と言いわけをしていたそうだが……。しかしいまや、ミクダヨーさんは大人気プロモーションキャラクター。大崎氏も「いまとなっては認めざるをえない」とコメントしていた。
そんなぶっちゃけトークの後は、“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project”の最新情報を公開! こちらの記事で紹介しているとおり、5周年を記念したCD「初音ミク Thank you 1826 Days ~SEGA feat. HATSUNE MIKU Project 5th Anniversary Selection~」が2014年9月17日(水)に発売されることが発表された。
そして、欧米・アジア地域向けのニンテンドー3DS用ソフト『初音ミク Project mirai Remix(仮題)』が、2015年に発売されることが発表! 収録楽曲の中で、動画投稿サイトで公開されたオリジナルPVを収録していた楽曲について、ねんどろいどモデルが登場するPVを新規に制作しているほか、いくつかの要素を追加しているようだ。日本での発売については決まっていないが、「希望する声があれば検討する」とのこと。会場では、さっそく「欲しい」というファンの声が挙がっていた。
トークショーの後は、ミクさんが再び登場し、「ハジメテノオト」(アーティスト:malo)を歌いあげた。1曲のみの披露だったが、ファンからの「ミク」コールが鳴りやまなかったため、スタッフの粋な計らいで、ミクが再びステージに登場。「ハジメテノオト」の美しい旋律と透明な歌声が、もう一度ファンたちに贈られた。

内海氏は、5年前に『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ-』のために販促グッズを作ったとき、「5年後になったら、これを展示するんだ」と考えていたという。その夢が見事に叶ったいま、つぎに“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project”が目指すのは10周年だろうか。ぜひこれからも、電子の歌姫のために、最高の技術と情熱をもって歩んでもらいたいと思う。
SEGA feat. HATSUNE MIKU Project 5th Anniversary スペシャルトークショー ニコニコ生放送 タイムシフト視聴ページは→こちら
Text by ロマンシング★嵯峨(アゲアゲ体操を踊れなくてすみませんでした)