“恐怖”の物語を味わい尽くす新システムも搭載

 日本一ソフトウェアは、2014年8月7日発売予定のプレイステーション3、プレイステーション Vita用ソフト『真 流行り神』について、登場人物やエクストラ要素、一部ゲーム内シナリオを含む各編のストーリーなど、最新情報を公開した。
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■キャラクター紹介 ~事件の関係者~
◆牧村早苗(まきむらさなえ)
性別:女/年齢:19歳/職業:専門学生
殺人事件が発生したC村の介護福祉施設で研修を行っている学生。劣悪な条件の職場だが、介護福祉士の資格取得のために我慢して勤務している。幼い顔立ちをしているが、在籍しているスタッフの中では、しっかりした性格の持ち主。
「でも、私が話せるのは、聞きかじり程度のことなんですが……それでもいいですか?」

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◆津田沼陽一(つだぬまよういち)
性別:男/年齢:36歳/職業:記者兼カメラマン
三流誌とフリーランス契約を交わしており、厚顔無恥でスクープのためならどこにでも現れる付き合いにくい男。C村で起こった殺人事件にも興味を示しているようで、情報を得るために主人公・紗希に近づいてくる。
「話……聞かせてもらっちゃってもいいですかね? もちろん、お名前は出しませんから」

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◆砂堀将春(すなほりまさはる)
性別:男/年齢:39歳/職業:酒蔵“砂堀酒造”の大将
仕事にプライドを持つ職人肌な男。しかし、酒蔵の経営は苦しく家計は火の車。それでも妻と9歳になる息子を養っていこうと必死に働いている。主人公が所属する特ラ課の風守とは馬が合わないようで、ケンカになることもしばしば。
「頭の中も仕事のことで手いっぱいなんだ。用があるなら手短にしてくれ」

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◆砂堀優子(すなほりゆうこ)
性別:女/年齢:31歳/職業:酒蔵“砂堀酒造”の女将
おっとりした性格で、夫の将春を立てるよき妻。夫の言うことには逆らわず、騒動を起こしたときは火消し役にもなっている。日々酒蔵の仕事に追われていて、あまり息子を構ってあげられていない。
「本当にすいません、うちの主人がご迷惑をおかけして……」

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◆砂堀聡史(すなほりさとし)
性別:男/年齢:9歳/職業:小学生
引っ込み思案で人見知りが激しい砂堀家の長男。小学生だが、市街地の学校に馴染めずに休みがち。友だちもおらず、家で留守番をしていることが多い。携帯型のゲーム機をいつも持ち歩いていて、没頭すると周りが見えなくなる。
「うん。だから居留守。帰って…。」

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◆亘胡桃(わたりくるみ)
性別:女/年齢:78歳/職業:無職
C村の介護施設に住んでいる、少し認知症の気がある老婆。目を離すと村の中を徘徊する。
「ひとまず質問だけでも聞いてみようかい。」

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■ゲームシステム ~物語の分岐~
 歴代シリーズの各話独立したオムニバス形式とは異なり、メインのストーリーからさまざまなストーリーに分岐していく構成となる『真 流行り神』。それにともない、ストーリーや分岐を簡単に追うためのシステムが搭載されている。また、シリーズで初めて、ネットワークを使った機能も搭載された。

◆分岐ツリー
 “分岐ツリー”では、これまでに通ってきたストーリーの道筋をツリー状に見ることができる。選んだことのない選択肢の確認をし、新たな物語、ルートを見つけることが可能となった。さらに本システムにはジャンプ機能が搭載され、これまでに通ったことがあるシーンからプレイを再開することができ、ほかのストーリーへの導入もスムーズに行える。

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◆ネットワークを活かしたバッドエンド
 バッドエンドに到達すると専用メッセージが表示される。ここではネットワークを介して、全国で何番目にそのバッドエンドに到達したのかを知ることができる。本作のバッドエンドは合計50以上。“エクストラ”には“エンディングリスト”が搭載されており、回収したエンディングを確認することも可能だ。

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◆エクストラ要素
 物語をより深く、さまざまな角度から楽しむことのできるエクストラ要素も搭載。今回公開された“F.O.A.F.データベース”や“隙間録”のほかにも、ゲーム内音楽やイベントイラスト、ムービーの鑑賞や到達したエンディングを振り返ることもできる。

<F.O.A.F.データベース>
 ストーリー中に都市伝説や専門用語が登場すると、自動的に“F.O.A.F.データベース”に
登録される。登録されたワードの詳細をデータベースで閲覧することで、ストーリーをより深く読み解くとこができる。

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<隙間録>
 本編では語られなかった隙間を埋めるための1シーンをプレイすることができる。“あのとき、あの人物はどんなことをしていたのか?”、“どんな気持ちだったのか?”など、それぞれ異なった人物の視点で物語を楽しもう。隙間録の各エピソードは、本編ストーリーの評価によって出現する。

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▲“隙間録”では、主人公・紗希とは異なる思考、見解によって事件と向き合うことができる。

■各編のストーリーが公開
 今回は、C村内で相次いで発生した不審死を追う“悪霊編”、生き残るため倫理観を捨てることを強いられる“パンデミック編”、おぞましい蟲の恐怖が襲い掛かる“寄生虫編”のストーリーが到着。“パンデミック編”に関しては、実際のゲームシナリオが公開された。それぞれジャンルの異なる“恐怖”の一端をご堪能あれ!

<悪霊編/CASE4:怨念>
留置所に入れられた関本は急がないと次の死体が増えるという。
S県C村の殺人事件はマスコミによって『連続殺人』とされているが、
鑑識によれば被害者たちの死因は心停止。つまり事故死だった。
被害者はいずれも発見場所も状況も異なっており、共通点はみつからなかった。

だが関本は、老人ならともかく30代40代の者が
連続して心臓が止まる確率は少ないと考え、
科学的に解明されていない霊的存在が事件を起している可能性を提示する。
これについては、相次ぐ不審死とはいえ、紗希をはじめ特ラ課も、
関本は頭がおかしいと考える他なかったのだが……。

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<パンデミック編/CASE5:感染>
テレビをつけると、政府が緊急発表をしている。
製薬研究所の爆発事故により、都内で『感染者』が現われ、暴徒化している。
感染規模は全国的に広まりつつあるようだった。

紗希たちは感染者から逃れるため警察署に籠城を決める。
そして、感染者に対抗する方法を模索することに。
だが、銃や警棒は効かない。
すると、警察署に逃げてきた金谷が
感染者を殺す方法なら頭を潰せばいい、と話す。
ネットの動画からの情報で、すでに試したらしい。
風守や金谷らが署の屋上から感染者を釣り上げて試してみると、
確かに感染者を殺すことができた。

感染者とはいえ、相手は人間。
紗希は嬉々として感染者を殴り殺す風守たちを異様に感じる。
しかし、現実では、生き残るために倫理観を捨てることを強いられていた。

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<寄生虫編/CASE5:蠢き>
紗希「なに……これ……?」

私は一瞬、何が起きているのかまったく理解出来なかった。
大半の床板が腐ってしまっていて、床下に落ちてしまっている。
さっきまで感じていた臭気もここが発生源なのか
より強く、酷いものが私の鼻腔を刺激している。

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そして、なぞの音がその床下から止むことなく聞こえていた。
私は、床下がどうなっているか見ようと試みた。
かろうじて残っている床板はかなり弱くなっていて注意が必要だ。
床板を支えている横木に重心を乗せながら、私はおそるおそる覗き込んだ。

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「うっ……」
後悔の念が私を駆け巡る。忠告を素直に聞いておけばよかった。
白く、ぶよぶよの柔らかい表皮で覆われた何かの幼虫らしきものが、
床下一面を覆い尽くしていた。
その一連の光景に動揺した私は、思わず床を踏み抜いてしまいそうになる。
同時に、この柔らかい芋虫の海の中に落ち、
全身がこいつらの体液にまみれてしまう様を想像して戦慄した。