今秋にはSteamでアーリーアクセス開始予定
アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスで開催中のE3 2014。ポーランドのデベロッパーTechlandは、会場内の会議室で自社が開発中のタイトルをプレスに向けて公開している。一本はワーナーがパブリッシャーのオープンワールドゾンビサバイバルアクション『Dying Light』。もう一本が今回ご紹介する『Hellraid』だ。
本作は一人称視点のスラッシュアクション。プレイヤーはデーモンスレイヤーとなり、地獄の亡者やクリーチャーたちをぶった切って行く。海外では2015年にPC/PS4/Xbox Oneでのリリースを予定しているほか、PC版はSteamで今秋にアーリーアクセスを開始予定。
一人称視点で近接攻撃メインのアクションゲームとなると、間合いが取りづらく、攻撃が避けにくいといったことを懸念する人が多いと思う。だが、今回見せてもらったデモでは、三人称視点のスラッシュアクション並みの、重い攻撃をサッと交わして斬撃を叩き込む、テンポのいいアクションを見ることが出来た。
それに大きく貢献しているのが、よく作られた回避システム。敵が振り下ろす剣の脇へ回り込むかのようにスライドしてかわせるので、無防備な敵にカウンター攻撃をバシッと決められる(ちなみに、バックステップ回避などもある)。
それだけでなく、パリー(敵の攻撃を弾くアクション)の出も早いので、ドッジには合わないような場面でも、無闇矢鱈にダメージをくらわずに済む。一人称視点の没入感と、ダークファンタジーな世界観にふさわしい重量感ある攻撃の中でちゃんと斬り合える、独特な気持ちよさが生まれていると感じた。
メインであるストーリーモードは基本的に一本道で、道中にはちょっとした仕掛けやシークレットも隠されているといった感じ。プレイヤーは目標を目指してダンジョンなどを冒険し、強力な装備を拾ったりしながら進んでいく。装備を自作するクラフト要素もあるとのこと。武器には剣や斧などのほかに、魔法攻撃のためのロッドなども存在する。
プレイヤーキャラクターのカスタマイズ要素としては、当初はクラス(職業)制を予定していたものの、現在はそれを廃止してスキルツリーを統合。近接・魔法・機動の3系統からスキルを選択していく形式になっている。
ストーリーモードは全10マップ程度を予定しており、終盤に出てくる地獄だけは、『Hellraid』だけにちょっとオープンで開けた、特別なマップ構成になっているそう。ゲームモードはストーリーモードの他に、アンロックしたマップでスコアアタックするミッションモード、専用マップで敵を倒し続けるアリーナモードの全3種類。
ちなみに、一人称視点で俺ツエーが出来るということで、「VRモードの予定は?」と聞いてみたところ、移行中のゲームエンジンChrome Engine 6がOculus Riftをサポートしていることなどから、予定はないがありえるとのことだった。多分そのままやるとドッジ時に酔うとは思うが、ちょっと期待してみたい。(文・取材:ミル☆吉村)







