『ギアーズ オブ ウォー』の新作も開発中!?
2014年6月10日~12日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスにて世界最大のゲーム見本市E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2014が開催。前日には、毎年の恒例となった“Xbox E3 2014 Media Briefing”がロサンゼルス市街のギャレンセンターにて行われた。気になるその内容はというと、Xbox One事業のトップであるフィル・スペンサー氏が、カンファレンスの最後に「90分間ゲームを見ていただきました」と語った通り、まさにゲーム推し。同僚の記者も「潔いくらいゲームだけだったなあ」と語った通り、ゲームオンリーのカンファレンスとなった。カンファレンスの内容を見ると、「とにかくゲームで訴求していきたい」というマイクロソフトの決意が見えた。
すでに速報でも明らかにされているが、今回のカンファレンスで紹介されたタイトルを改めてご紹介すると以下の通り。
『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア』(⇒関連記事はこちら)
『Forza Motorsport 5』※ダウンロードコンテンツ
『Forza Horizon 2』(⇒関連記事はこちら)
『Evolve(エボルブ)』
『Assassin's Creed: Unity』(⇒関連記事はこちら)
『ドラゴンエイジ: インクイジション』
『Sunset Overdrive』
『Dead Rising 3』※DLC“Super Ultra Dead Rising 3 Arcade Remix Hyper Edition”
『Fantasia: Music Evolved』
『Dance Central Spotlight』
『Fable Legends』(⇒関連記事はこちら)
『Project Spark』※最新フィーチャーの紹介
『Ori and the Blind Forest』
『Halo 5 Guardians』
『Halo: The Master Chief Collection』(⇒関連記事はこちら)
『Inside』(⇒関連記事はこちら)
『Rise of the Tomb Raider』(⇒関連記事はこちら)
『ウィッチャー3 ワイルドハント』
『Phantom Dust』(⇒関連記事はこちら)
『Tom Clancy's The Division』
『Scalebound』(⇒関連記事はこちら)
『Crackdown』(国内タイトル名『ライオットアクト』)(⇒関連記事はこちら)
スペンサー氏が「新規IPから皆さんが期待しているシリース、インディーまで」と言うように、ファースト、サードパーティー取り混ぜての、まさにそうそうたるラインアップと言える。お披露目されたタイトルを見ると、ある程度傾向があるのに気付かされる。まず会場のレイアウトに明らかだが、協力プレイタイトルの多いこと。会場のレイアウトは、中央にメインとなるステージを置き、前方に3ヵ所のミニステージを配したレイアウトとなっているが、これは協力プレイにおけるプレゼンを意識してのもの。『アサシンクリード』シリーズ初の4人協力暗殺プレイを実現した『Assassin's Creed: Unity』や、ライオンヘッドスタジオ開発による『Fable Legends』などは、4人協力プレイのデモが披露された。また、『Halo: The Master Chief Collection』もプロゲーマーを招いての4人プレイが披露と、ステージはフル活用。今回は映像のみの紹介となったが、2Kの『Evolve(エボルブ)』も、4人協力プレイを実現したゲームだ。
さらには、過去のXboxでリリースされていたタイトルをXbox Oneで蘇らせる動き。『Phantom Dust』や『CRACKDOWN』(国内タイトル名『ライオットアクト』)などがこれにあたる。往年のXboxユーザーならば、『ファントムダスト』や『ライオットアクト』がXbox Oneで発売されると聞いて、「おお!」と思われる方も多いのでは? とくに『ファントムダスト』は、もともと日本国内で開発された知る人ぞ知るの名作アクション。開発体制などは明らかにされていないが、新生『ファントムダスト』に期待が高まる。ちなみに、本作もオリジナルは4人対戦を採用しており、もしかしたらXbox One版も4人プレイが楽しめるのかも……とも思われる。
そして、XboxおよびXbox 360の誇る人気シリーズの新たな展開も見逃せない。具体的には、『Forza Horizon 2』、『Fable Legends』、『Halo 5 Guardians』などだ。会場からひときわ大きな歓声が湧き上がったのは、マイクロソフトが誇る屈指の人気シリーズの最新作にあたる『Halo 5 Guardians』がお披露目されたとき。カンファレンスには開発元である343 Industriesのボニー・ロス氏が登壇し、前作(『Halo 4』)の最後でいろいろなことに疑問を抱いたマスター・チーフが真実を探す旅に出ることが『Halo 5 Guardians』の物語となることが説明された。『5』はマスター・チーフの過去と未来の物語になるとのことだ。さらに、ロス氏いわく「ほかにも真実を探している人がいる」とのことで、上映された映像では、マスター・チーフとは異なるスパルタンの姿が……。本作で、シリーズはさらに大きく変わりそうな予感だ。
大きなサプライズとなったのが、『Halo: The Master Chief Collection』の発表。『Halo』シリーズ4作がXbox Oneで遊べてしまうという本作は、ゲームのすべてをリマスターしており、ボタンひとつでリマスター版とオリジナル版を切り替えることが可能。シリーズに収録された100以上のマップを楽しむことができ、1080pで60fpsを実現しているという。同作のエグゼクティブプロデューサーを務めるダン・アユブ氏いわく「将来の基礎を作りたかった」とのことなので、相当気合いが入っているようだ。また、本パッケージには、リドリー・スコットが制作を務める『Nightfall』が収録。『5』につながる重要なキャラクターがお披露目されるという。さらに、本作を購入すると、12月に予定されている『Halo 5 Guardians』のマルチプレイヤーβテストに参加できるという。まさに『Halo』シリーズファンにはたまらない内容と言えるだろう。
本作の海外における発売日は11月11日。『Halo 5 Guardians』の発売は2015年なので、「2014年は『Halo』で遊べないのか?」と思っていたファンには朗報と言えるだろう。国内発売なども期待したい。
とくに日本のゲームファンにとってサプライズだったのがXbox One専用ゲームとして発表された『Scalebound』。カンファレンスでは、プラチナゲームズの神谷英樹氏が登壇し、「クリエイターとして、ユニークな経験を与えることに情熱を感じています。『Scalebound』はすべて新しいアクションです」と説明した。映像では、密林を舞台に、主人公がドラゴンと対峙している場面が紹介。主人公はドラゴンに触れるやドラゴンのような形態となって敵を倒す……というシーンが流された。神谷氏による斬新なアクションが楽しみだ。
ちなみに、カンファレンスの最後に流された映像には、チラリと『ギアーズ オブ ウォー』のロゴも写されていた。カンファレンスでは同シリーズに対する言及はなかったものの、どうやらXbox Oneでシリーズの新たな作品が始動していると見てよさそうだ。こちらも続報が待ち遠しいところだ。
(取材・文 編集部/F)