今年の最強モンスターマスターはだれだ!?

 “Great Masters’ GP”とは、最強モンスターマスターの称号をかけて、全国の強者たちが自慢のモンスターを持ち寄って戦う『DQM』シリーズではおなじみの大会。今回行われた東京予選を皮切りに、大阪と名古屋でも予選大会が行われ、みごと優勝したマスターは、8月2日(土)に開催予定のチャンピオン大会への出場権を得ることができる。

『DQM2 イルとルカの不思議なふしぎなカギ』公式大会の東京地区予選をリポート!_01
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▲大会は午前の部と午後の部に分かれており、それぞれの優勝者2名がチャンピオン大会への出場権を手にすることになる。午前の部は子どもが比較的多く、午後の部は大人の参加者が多い印象を受けた。
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▲『DQM2』プロデューサーの犬塚太一氏(写真中央)は、「新たに追加された超Gサイズや、新生配合などを使ったモンスターに注目したい」と語った。そして、これまたおなじみの「レディー・ファイト!」の掛け声とともに、予選大会はスタート!

 ちなみに、ブロック予選は以下のようなルールで行われる。
<ブロック予選の対戦ルール>
・グランプリモード
・5ラウンド・作戦はAIのみ
・入れ替え禁止・同系統使用OK・装備フリー
・入力時間は15秒以内
・Guestマークがついたモンスターは使用禁止

 午前の部は、1グループ8名で構成されたA~Gグループの中から、それぞれ1名、計7名が決勝トーナメントへと進出。そして、残り1名は、惜しくも敗れた出場者の中から、「ジャッジポイントがもっとも高かった選手」が、敗者復活枠として決勝トーナメントへと出場。
 午後の部は、1グループ8名のA~Hグループの中から、それぞれ1名、計8名が決勝トーナメントへと進出という流れで行われた。

午前の部と午後の部では、モンスターも違った!

 興味深かったポイントは、午前の部と午後の部で、使用しているモンスターの傾向にかなりの違いが見られたこと。
 午前の部でチームによく組み込まれていたモンスターは下記の6体。
・メタルゴッデス
・おにこんぼう
・プオーン
・スラ忍シルバー
・スライムマデュラ
・アクバー
 チーム構成を見ても、組み合わせが似ているパーティが多かった。メタルゴッデスは、防御面はかなり優秀だが攻撃の手に欠け、最後はジャッジで判定負けしてしまうケースも多かったようだ。

 午後の部では、GサイズのキラーマジンガやGサイズのキリキリバッタ、ゼメルギアス、モントナー、そして『DQX』から登場した妖魔ジュリアンテや妖剣士オーレンといった、かなり個性的なモンスターによるチームが多く見受けられた。ほかには、午前の部と同じく、おにこんぼうやスラ忍シルバー、アクバーといったモンスターを使う人が比較的多かった。

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▲午前と午後では参加者の年齢層の違いからか、チーム構成にも大きな違いが見られた。

最終ラウンドまで勝負の行方がわからない白熱の展開!

 それでは、みごと予選を勝ち残り、決勝トーナメントを上り詰めた2名による白熱の決勝戦を、午前の部、午後の部まとめてリポートしていくぞ。
 ちなみに、決勝戦では、予選とはルールが異なっている。
<決勝トーナメント“決勝戦”の対戦ルール>
・カスタムルール
・10ラウンド・作戦はフリー
・入れ替えは1回まで・同系統使用OK・装備フリー
・入力時間は30秒以内
・Guestマークがついたモンスターは使用禁止

 さて、まずは午前の部の決勝戦のハイライトから。
<psyche選手vsぶるー選手>
■psyche選手のチーム編成
メイン…………ホエールマージ、スラ忍シルバー
スタンバイ……フェアリードラゴン、ヘルコンドル、ダークドレアム、魔戦士ルギウス
■ぶるー選手のチーム編成
メイン…………おにこんぼう、スラ忍シルバー、ドーク
スタンバイ……魔戦士ルギウス、セバスチャン、スラ忍ブルー、ダークドレアム

 ぶるー選手は、修羅の獄で最大HPにダメージを与えながら、ジゴデインやドルマドンなどで攻撃。psyche選手も、ビッグバンやがんせきおとしなどでダメージを与えていき、一進一退の攻防が続く。しかし、残りラウンド7のときに、お互いがチームを入れ替えたことで事態は大きく動く。
 ここからは、両者とも同じ戦法を取ったためか、仕掛ける技がほとんど相殺されていくという展開に。ジャッジポイントもほとんど差がないままだったが、セバスチャンの攻撃でフェアリードラゴンが倒され、ぶるー選手が一歩リード! しかし、その直後に。psyche選手が“ゼロのしょうげき”を使ったターンに、ぶるー選手が“ラウンドゼロ”を使用。これでスラ忍ブルーが倒され、再びジャッジポイントは拮抗するという形になった。最終ラウンドでは、psyche選手がアストロンを使ってわずかなポイント差を守りきり、午前の部の優勝を勝ち取った。

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▲psyche選手(写真左)、ぶるー選手(写真右)による決勝戦がスタート!
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▲まったく先の読めない展開に、会場全体が動向を見守っていた。ほぼ互角と思われた勝負は、わずかなポイント差でpsyche選手が勝利を手にすることに。
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▲決着の瞬間。わざかな差だっただけに、ぶるー選手も本当に悔しそうだった。表彰後、psyche選手は「とにかく緊張したけど、勝敗を大きく左右することになった“ゼロのしょうげき”が決まったときはうれしかったです」とコメント。じつはpsyche選手、『DQM ジョーカー2 プロフェッショナル』の大会にも出場経験があり、そのときはベスト8で惜しくも敗れたそうだ。今回は、みごとに予選大会の頂点へと上り詰めた。

 続いては、午後の部の決勝戦ハイライトをお届けしよう。

<ホイミソ選手vsしょうま選手>
■ホイミソ選手のチーム編成
メイン…………ドラゴンライダー(Mサイズ)、ベホマスライム、ベビークラウド
スタンバイ……ラプソーン、ずしおうまる、大魔王ゾーマ、メタルスライム
■しょうま選手のチーム編成
メイン…………フェアリードラゴン、アニマルゾンビ、ダークドレアム、おにこんぼう
スタンバイ……かくれんぼう、JOKER、セバスチャン、魔戦士メイザー

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▲ホイミソ選手(写真左)、しょうま選手(写真右)。決勝までたどり着いたことを謙遜しながらも意気込みを見せるしょうま選手に対し、ホイミソ選手は、予選突破時から強気なコメントで会場を沸かせていた。

 ホイミソ選手はバイメリトやマジックバリアで守備を固める戦法に。これに対し、しょうま選手はルカナンやかぶとわりで弱体させつつ、大地斬、グランドネビュラなどで攻撃を加える。しかし、2ラウンド目に試合が動く。しょうま選手がチェインを使い、3ラウンド目にみごと連携が発動。ホイミソ選手のメインモンスターをすべて倒した! ジャッジポイントも大きく差がつき、一気に追い込まれてしまったホイミソ選手だが、スタンバイモンスターが非常に守りを特化させた構成で、しょうま選手はなかなか決定的なダメージを与えられない。
 ホイミソ選手は、インテで大魔王ゾーマのかしこさを上げ、マヒャデドスや悪夢のよびごえなどで着実にダメージを与えていき、しょうま選手のメインモンスターを撃破。こちらもスタンバイモンスターが飛び出す事態に。大きく離されていたジャッジポイントも、これでほぼ互角の状態になった。
 しょうま選手は、守りを徹底的に固めたホイミソ選手への突破口を見つけられず、ホイミソ選手がじわじわとジャッジポイントを貯めていく。しょうま選手はメガザルダンスでメインモンスターを復活させて、おにこんぼうと入れ替えたり、9ラウンド目には起死回生のじごくの踊りを出すが、ホイミソ選手の大魔王ゾーマが耐えて、万策尽きた状態に。
 最終ラウンドは、ホイミソ選手がアストロンで逃げ切り、みごと優勝を勝ち取った。

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▲しょうま選手は前半でホイミソ選手のメインモンスターを一気に倒して盛り上がりを見せたが、その後はホイミソ選手の“まさに鉄壁”と呼ぶにふさわしい守りの戦法を打ち崩せずに惜しくも敗れた。
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▲両手を上げて喜ぶホイミソ選手。予選時からの強気を優勝という形で証明してみせた。表彰後、ホイミソ選手は「メインモンスターが一気にやられたときは、ほんとに絶望しました。でも、勝ててよかった」、「守りを固める役のメタルスライムに注目が集まっていたけど、ホイミスライムもすごいんですよ!」、「チャンピオン大会ではホイミスライムの底力を見せます」(ホイミソ選手はベホマスライムのことを“ホイミスライムなんです。いまはちょっと赤いんです”と言っていた)と、チャンピオン大会への意気込みを見せていた。

東京地区予選を終えて

 午前の部と午後の部で、チームの傾向にかなりの変化が伺えた東京予選。犬塚プロデューサーも、「比較的有名なチーム構成だと、対策も練られてしまう」、「やはり、そこから一歩上へ行くには、オリジナリティーも入れたチーム構成も必要ですね」とコメント。事実、午後の部の決勝では、まさにお互いがオリジナリティー溢れる戦法を駆使し、午前の部も、力と力がぶつかり合う戦いで会場を沸かせてくれた。
 しかし、実力が均衡しているときほど、たったひとつのミスや読み間違いなどで勝敗が決まってしまうこともある。「あのとき、ああしていれば……」と後悔する選手も多かったはずだ。皆さんには、ぜひこの悔しさをバネに、ふたたび切磋琢磨して“モンスターマスター”としての腕を磨いてほしい。

まだまだ予選がある!

 ちなみに、スクエニ メンバーズの代表としての出場を懸けた“Great Master’s GP”メンバーズ予選が開催される。こちらのエントリーは2014年6月13日の12時までとなっているので、我こそはと思うモンスターマスターは、『DQM2』スクエニ メンバーズサイトをチェックしてほしい。

 大阪、名古屋予選、そしてメンバーズ予選が終われば、いよいよ8月2日にチャンピオン大会が開催される。それまでのあいだに、全国のモンスターマスターたちのさらなるレベルアップを期待したい。