カピパー的にも縁のある地で行われたスペシャルイベント

神谷浩史さんや内田真礼さん、梶 裕貴さんらが時にマジメに、時に自由にはっちゃけた『ノラガミ』スペシャルイベントをリポート_01

 2014年6月7日(土)、千葉県の舞浜アンフィシアターにてテレビアニメ『ノラガミ』のイベント、“「ノラガミ」スペシャルイベント~あなたにご縁があらんことを~”が開催された。昼夜の2部にわたって実施された今回のイベント。昼の部には、神谷浩史さん(夜ト役)、内田真礼さん(壱岐ひより役)、梶 裕貴さん(雪音役)、豊崎愛生さん(小福役)、福山 潤さん(兆麻役)、今井麻美さん(伴音・真喩役)、井上和彦さん(囷巴役)が出演。ファミ通.comでは、この昼の部の模様をリポートしていく。なお、夜の部には大川 透さん(天神役)、沢城みゆきさん(毘沙門役)も出演し、さらに各地でライブビューイングも行われ、多くのファンに見守られながら『ノラガミ』キャストたちの饗宴が催された。

 ステージ中央からポーズを取った状態で登場した出演者陣は、会場中から沸き起こった歓声に満面の笑みで応え、イベントを大歓声の中スタートする。ニッポン放送のアナウンサー・吉田尚記氏の司会のもと、イベントは行われたのだが、昼の部はライブビューイングがないため、“自由にやっていいと聞いている”ということで、出演者たちも真剣に作品について語る場面もあり、下ネタで大いに盛り上がるシーンもありと、はっちゃけた空気の中でファンとともに自由にイベントを楽しんでいた。

 本イベントでは、Twitterや公式サイトなどでファンから投票してもらった“ベストノラガミ”シーンをもとに、アフレコの裏側などを語っていく“皆で語ろうノラガミスト!”や、出演陣がチームに分かれてクイズ対決を行う“ご利益を掴み取れ!チーム対抗クイズ”、会場に集まったファンからのお悩みを解決する“イベントでもデリバリーゴッド!”など、多彩なコーナーを実施。

 “皆で語ろうノラガミスト!”では、収録当時を振り返りながら、『ノラガミ』はギャグ展開の直後にシリアスな空気を出すシーンが多い作品ということで感情のつながりがおかしくならないように「(夜ト、ひより、雪音の)3人のコンビネーションの足並みを揃えないと、ということは意識していました」と神谷さんがコメント。また、雪音の禊シーンについて今井さんが「演じていた梶君の背中を見ていると、(映像の雪音と同じように)羽根が生えて苦しそうにしているように見えて、“誰か助けてあげて!”という気持ちでした」と語ると、梶さんも「あの回は、共演者の皆さんがすっごくやさしかったことを覚えています。本当に皆さんに支えていただいたので、キャラクターどうしだけではなくて、我々自身にも積み重ねてきた絆があるんだなって感じました。すっごくあったかかったです」と振り返った。また、夜トを探す毘沙門に小福が啖呵を切るシーンでは、「原作を読んでいるときから私が感じていた小福の魅力は、ギャップだったりとか、本心なのか作っているのか計り知れない底知れぬ怖さだと。そこを表現したいと思っていたので、強い小福を出せるようにがんばりました」と豊崎さんは語った。そのほか、神器として刀にもなる雪音の演技について「自分がにぎられる経験ってないので…………刀としてね!(苦笑)」(梶さん)という言葉に「いい表現だったね!」と福山さんがつっこむなど、福山さんが積極的にネタに食いついていくシーンも見られ、会場のファンを楽しませていた。

 “ご利益を掴み取れ!チーム対抗クイズ”では、チーム夜トと仲間たち(神谷さん、内田さん、梶さん)、Wネームレディース(豊崎さん、今井さん)、ヴィーナを護る男達(井上さん、福山さん)の3チームに分かれてクイズに挑戦。クイズに正解すると“祭り隊”という52人のお祭り男たちが登場し、お祭り騒ぎで祝ってくれたのだが、井上さんと福山さん、豊崎さんと今井さんは積極的に祭り隊に参加し、いっしょに踊りながら会場を盛り上げた後、祭り隊とともにステージ袖に掃けていってしまうシーンも見られ、自由に楽しんでいた様子。クイズでは、ビデオメッセージで登場した櫻井孝宏さんが演じるアニメオリジナルキャラクター“蠃蚌(ラボウ)”の漢字を書くという内容に、ヴィーナを護る男達チームのみならず、Wネームレディースのふたりも「裸棒(らぼう)」と書く事案が発生。これに神谷さんが「じゃあ、実際にここで裸棒を見せていただきましょうか」と提案すると最年長の井上さんが率先してステージ中央へと飛び出しジャケットをはだけ始めるなど、出演陣のチームワークのよさも見せつけた。なお、同コーナーの最後に“祭り隊”が会場の通路に現れお祭り騒ぎを始めると、出演男性陣たちもステージから下りて通路へと移動しいっしょに盛り上がるというサプライズも。ステージに戻ってきた梶さんと神谷さんに、吉田氏が「おふたりが壁外調査から戻ってこられました」と振ると、「生きて戻って来れました」(神谷さん)、「でも、何の成果も得られませんでした!」(梶さん)と別作品のセリフで会場を楽しませるシーンも見られた。

 “イベントでもデリバリーゴッド!”では、“転職活動をしていて昨日内定が出ました! 全力で「がんばった!」と褒めてください!”という会場のファンに向けて、それぞれが思い思いに労う。「おめでとう! お母さんも泣いて〜(内定)いるよ!」という福山さんの回答に影響されて、内田さんが「おめでタイヤキ!」と答えると、神谷さんが「ほらー! 悪い影響受けてんじゃねえか!(笑)」と福山さんの自由さに釘を刺す場面も。そんな神谷さんは、「その願い、聞き届けた! お祭り男ども、出てこいやぁ!」とアドリブで唐突に振り、再び“祭り隊”をステージに上げる。これに出演者たちも加わり、みんなでお祭り騒ぎ。全員が汗だくになりながら、内定の決まったファンをお祝いした。

 一旦出演者たちがステージを後にすると、その後に行われる朗読劇の準備時間を埋めるために、物販で販売しているグッズの紹介を吉田氏が始める。すると朗読劇に出番がないという今井さんが、このコーナーに参加。グッズの素晴らしさを伝えるため、今井さんはステージの端まで移動してラウンドガールのようにファンにグッズを見せて回るなど、ステージ全体を使ってグッズを宣伝。吉田氏から「朗読劇に出ない分、こちらを全力で盛り上げてくださいました!」と賞讃を受けるなど、その活躍ぶりに会場のファンも大きな拍手を贈った。

 神谷さん、内田さん、梶さん、豊崎さん、福山さん、井上さん出演のイベントオリジナル朗読劇として披露されたのは、“VMK”というシナリオ。内容は、発売中のコミック『ノラガミ 拾遺集 壱』に収録されている“手段を選ばず商う事”をアレンジしたもので、兆麻が夜ト、ひより、雪音、小福、囷巴を集め、毘沙門を七福神の中で人気1位にすべく会議を行うというもの。井上さんによる、某作品の某ネコ先生のアドリブなども入り、声優陣の生の演技にファンも歓声を上げながら朗読劇を楽しんだ。

 イベントの最後には、内田さんが「共演者の皆さんからいろいろ勉強させていただきました。……いいんですね! 楽しんで!(笑)」と今回のイベントで、またひとつ自身の殻を破ったことを思わせる発言を行うと、神谷さんから「でも、反省することも多いイベントだったな、と(笑)」というコメントも飛び出し会場の笑いを誘う。しかし、最後は「ひさしぶりに夜トを演じさせていただきましたが、演じているとそれぞれのキャラクターがどんな表情をして、どんな動きをしているかがすぐに思い描けました。まだまだ映像化していないお話がいっぱいあります。せっかく夜トという立派な引き出しを作ったので、この引き出しをまた開ける日が来るといいなと思っています」と、さらなる展開への期待感を露わにする。最後は、神谷さんが「あなたにご縁が……」と音頭を取り、ファンとともに「あらんことを!」と声を響かせてイベントを締めくくった。出演者の自由な振る舞いに、ファンも大いに楽しんだ今回のイベント。神谷さんの言う通り、原作で人気のあるエピソードが、まだ映像化されていないので今後の展開に期待したいところだ。

■Blu-ray&DVD『ノラガミ 5 初回生産限定版
発売日:2014年7月9日発売予定
価格:【BD】6800円+税/【DVD】5800円+税
【本編収録】
第9話「名前」/第10話「忌むべき者」
【特典】
・『ノラガミ』キャラクターソングCD
毘沙門×兆麻、小福×大黒のキャラクターソングを収録(全4曲)
01. 花篝り
毘沙門(声:沢城みゆき)&兆麻(声:福山 潤)
02. 愛は八百万
小福(声:豊崎愛生)&大黒(声:小野大輔)
03. 花篝り -instrumental-
04. 愛は八百万 -instrumental-
・川元利浩描き下ろし特殊ケース仕様
・ブックレット(12P)