次回作ではアイギスが“四十肩”に?
アトラスの人気RPG『ペルソナ3』を原作とする劇場版アニメ第2章、『PERSONA3 THE MOVIE #2 Midsummer Knight's Dream』が、2014年6月7日より上映開始となった。同日、新宿バルト9のシアターにて行われた、初日舞台挨拶での声優陣のトークショーの模様をお届けする。
登壇したのは、声優の石田彰さん(結城 理役)、豊口めぐみさん(岳羽ゆかり役)、 鳥海浩輔さん(伊織順平役)、能登麻美子さん(山岸風花役)、坂本真綾さん(アイギス役)。アニプレックスプロデューサーの足立和紀氏と、監督を務めた田口智久氏も舞台挨拶に訪れていた。
当日は、すでに映画を観終わったファン向けのトークが行われた。ここでは、ネタバレのない範囲で、登壇者から語られた作品の魅力をお伝えする。
■原作らしい“生と死”のリアルな描写も
まず、鳥海浩輔さん、能登麻美子さん、足立和紀氏が第2章の率直な感想を話した。
鳥海さん 「最高です! 自信を持って皆様にお届けできる作品になったと思います。第1章が昨年の11月からの公開で、半年を待っての公開となり、みなさん期待値がMAXの中でのご鑑賞だったと思うのですが、大きな拍手をいただけてうれしかったです」
能登さん 「私も最高って印象です。物語はじめは明るいところから入っていきますが、ラストに向かってものすごく加速していきます。その演出が、ただただすごかったです」
足立氏 「第2章は、青春時代を描きつつ、そこに“生と死”のリアルな描写もあります。かなり『ペルソナ3』らしい作品になったのではないでしょうか」
■石田彰さん「アイギスは頼りになるやつです」
続いて、石田彰さん、坂本真綾さん、豊口めぐみさん、田口智久監督から“もう一回観てほしい”、作中の印象的なシーンが語られた。
石田さんは、「クライマックスはもちろんなのですが、やはりアイギスの登場ですね。ぜひもう一度、アイギスの圧倒的な強さを観てほしいです。あと、アイギスは潮風とか浴びてさびないのかなあと改めて気になりました(笑)」と、アイギスの戦闘シーンを振り返るとともに、ロボットであるアイギスのことを心配していた様子。これに、田口監督は「おそらく、アイギスは優秀なので……さびにも強いのではないでしょうか」と回答した。
また、石田さんは「次回作はあちこちさびが出てきて、肩があがらなくて、四十肩であります! って言うアイギスが出てきたらおもしろいかなあ」と冗談を言い、坂本さんから「ないですないです」とツッコミをもらう場面も。会場は大きな笑いに包まれていた。
坂本さん 「石田さんがこんなにアイギスを語ってくれるとは思わなかったです。私も、アイギス強いなあって思いながら観ていました。私は、前半の楽しいシーンをもう一度観たいですね」
豊口さん 「アイギスが出てきたことで、にぎやかになったと思います。いろいろな方向性のキャラクターが増えたので、そこも注目してください。
田口監督 「ラストですね。いちばん力を入れたところです。あとは、石田さん、坂本さん、豊口さんが語ったポイントのシーンを、劇場で確認していただけたらうれしいです」
■坂本さん「10年のときを超えて新鮮な気持ちで演じることができました」
最後に、登壇者それぞれから、ファンへのメッセージが送られた。
足立氏 「ご覧になった方には、タイトルにある“Knight”の意味がわかっていただけたのではないではないかと思います。ちなみに、第3章のタイトルはダブルミーニングっぽいタイトルになっています。それほどお待たせすることなく、第3章でもみなさまとお会いできることを楽しみにしています」
田口監督 「誠心誠意作らせていただきました。ぜひ2度3度足を運んで、楽しんでいただたらなと思います」
坂本さん 「アイギスの初登場シーンを、10年のときを超えて新鮮な気持ちで演じることができました。私自身、観れば観るほど、どのキャラクターにも愛着が出てきてもっともっと好きになれました。そういった“熱”をそのままに、第3章を観てほしいです」
能登さん 「観てくださったみなさんがどんなふうに感じているか、気になっています。また2章をご覧になって、ペルソナの世界を暖めて、第3章を観てくださればうれしいです」
鳥海さん 「気合を込めて、いい作品をつくっています。第1章のブルーレイが売れています。その熱意を第2章のほうにも注いでいただきたいです。第3章のほうの応援もお願いします」
豊口さん 「第3章はほぼ録り終えている状態です。楽しい内容になっているので、第2章を何度か観つつ、待っていただいたらうれしいです」
石田さん 「東京は梅雨に入って、雨ばかりの日が続くと思います。しかし、第2章の冒頭は夏まっさかりです! じめじめしたときに観ると、うそのような晴れ間が広がっているので、心も晴れるのではないでしょうか。あとは、第3章の公開まで長く感じないように、1度と言わず、2度3度と