ビデオゲームを筆頭に、アーケードに欠かせないセガ発の新製品が多数出展!

 セガは、2014年6月9日、東京都大田区のセガ羽田1号館にて、“SEGA PRIVATE SHOW 2014-SUMMER-”を開催。本イベントはゲームセンターをはじめアミューズメント施設を経営する業者、およびマスコミ関係を対象に開催されたもので、2014年の夏以降に稼働するセガのアミューズメント施設向け新製品がお披露目された。
 ここではビデオゲームを中心に、今回出展された新製品を紹介していく。

■ビデオゲーム

 本イベントでもっとも大きなスペースが割かれ、注目も集めていたのが『Wonderland Wars(ワンダラーランド ウォーズ)』。アーケードでは初となるMOBA(Multiplayer-Online-Battle-Arenaの略。プレイヤーがふたつのチームに分かれ、仲間と協力しつつ敵本拠地の破壊を目指す、リアルタイムストラテジーの一種)というジャンル、さらには本作独自のデザインのレバー&タッチペンを併用するという斬新な操作方法など、新しい試みが数多く盛り込まれている作品だ。会場では定期的にゲームプレイをのチュートリアルも兼ねた商品説明がアナウンスされ、商談目的で来場していた関係者の多くが足を止め、絶えずサテライトが埋まってゲームプレイが行われている状態だった。

『Wonderland Wars(ワンダラーランド ウォーズ)』を筆頭に、セガ注目のアミューズメントマシンがお披露目 “SEGA PRIVATE SHOW 2014”をリポート_37
『Wonderland Wars(ワンダラーランド ウォーズ)』を筆頭に、セガ注目のアミューズメントマシンがお披露目 “SEGA PRIVATE SHOW 2014”をリポート_38
▲サテライトの中央に配置されたアナログスティックでキャラクターを操作し、タッチペンで敵を攻撃するという、いままでにない操作方法を採用している本作。なお、タッチペンの横にはボタンがついており、強力なスキルを発動させる際に使用する。
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▲戦場に現れ、決まったルートを進軍していく兵士をサポートしつつ、スキルの使用や仲間との連繋などを駆使して敵の拠点を破壊していく。4つある拠点を破壊したのち、本拠地を制圧すれば自軍の勝利となる。

 有名イラストレイターが手がけ、人気声優がボイスを担当しているキャラクターたちがゲーム内で躍動する姿も本作の魅力。キャラクターは古今東西のさまざまな“物語”(桃太郎や西遊記、ピーターパンなど)がモチーフとなっている。

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▲サンドリヨン(声:井上麻里奈さん)。
▲美猴(声:中村悠一さん)。
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▲ピーター・ザ・キッド(声:木村良平さん)。
▲リトル・アリス(声:瀬戸麻沙美さん)。
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▲ナビキャラ、マメール(声:磯村知美さん)。
▲スカーレット。
▲吉備津彦。

※『Wonderland Wars(ワンダラーランド ウォーズ)』公式サイト

 『Wonderland Wars(ワンダラーランド ウォーズ)』のほかに、もうひとつプレイ可能な状態で出展されていたのが、今秋稼動予定の『maimai ORANGE』。幅広いジャンルの人気楽曲を使ったリズムアクションを、アーケードならではの大型筐体で楽しめるということで、いまやアミューズメント施設には欠かせないタイトルになった人気シリーズの最新作だ。今バージョンでは楽曲の充実は当然のことながら、プレイヤーをナビゲートする”おすすめ楽曲提案機能”、プレイ中に出されるお題をクリアーしてアイテムをゲットする“ maiCHALLENGE”といった新システムも導入。そしてプレイ中の様子を撮影した動画に“実況機能”が搭載されるなど、さまざまな角度から新しい試みが施されている。

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▲ファンからは“洗濯機”という愛称で親しまれるフォルムが目印の『maimai』の筐体。円形のタッチモニターと、モニター外周のボタンを使ってリズムアクションを楽しむ。
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※『maimai』シリーズ公式サイト

 残念ながらプレイアブル出展ではなかったが、上記の2タイトルのほかにもキッズゲームの筐体を使用した人気アニメのカードゲーム『劇場版魔法少女まどか☆マギカ MAGICCARD BATTLE』やアーケード屈指のロングランシリーズとなっているスポーツカードゲーム『WORLD CLUB Champion Football』(『WCCF』)の最新バージョン『WORLD CLUB Champion Football 2013-2014』に参戦するクラブが一部先行紹介(ACF フィオレンティーナとSSC ナポリ)されるなど、本イベントが初公開となる情報もあった。

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▲『魔法少女まどか☆マギカ』に登場するキャラクターのカードを組み合わせてデッキを作り、バトルを楽しむ『劇場版魔法少女まどか☆マギカ MAGICCARD BATTLE』。
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▲光を使った視覚的な演出と、神谷明氏によるナビゲーションが印象的。シリーズ3作がそろった状態だと、大当たり時にはより派手な演出が見られるようだ。
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▲手に入れやすい小さな獲物を多く集めてミッションを達成→ボス的な大物を捕まえてメダルの大量ゲットを目指すのが基本となる『キッズわんぱく村』。メダルを集めるためのミニゲームが釣りや虫捕りといった題材だけに、大人も童心に帰って楽しめそう!?

■その他の出展

 アミューズメント施設に関する発表会ということで、ゲームそのものに加えて、ゲームセンターで使用するさまざまな機器の“新商品”も多数出展されていた。その一部を紹介しよう。

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▲恋愛運や金運などを40を超える方法で占うことができる『占いコレクション トロッテ』。
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▲中に入っている景品が新商品……ではなく、UFOキャッチャーの機械そのものが出展商品。
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▲複数のキャリアの携帯電話に対応した充電器や、スタッフを呼び出すボタン。セガの場合これらも自社グループで制作している。

(取材・文 ライター/マンモス丸谷)