お題から形にするまでの思考過程がユニーク!

ふたりのインディー開発者が48時間でゲームジャム。 完成品のゲームつきドキュメンタリー「Super Game Jam」_03
▲現在はエピソード1が公開中。9月にかけて毎月1エピソードが追加される予定。

 デジタル専門パブリッシャーDevolver Digitalが公開中のドキュメンタリー「Super Game Jam」を紹介する。本作はSteamで19ドル99セントにて全5エピソードを配信予定。

 題名の通り、本作のテーマは、“ゲームジャム”。全世界同時に行われるGlobal Game Jamや、復興支援の一貫として行われている福島GameJamなどで耳にしたことがある人も多いかと思うが、ゲーム開発者が集まって、限られた制限時間でゲームを作るという取り組みだ。

 Super Game Jamでは、毎エピソード2人のインディー開発者が組み、48時間でゲームを仕上げる様子をドキュメンタリーとして収録している。現在公開中のエピソード1では、魚を釣りあげて銃で撃ちまくる『Ridiculous Fishing』を開発したVlambeerの片割れJan Willem Nijman氏と、協力プレイメインのパズルアクションアドベンチャー『ibb & obb』を開発したSparpweedのRichard Boeser氏がコンビを組み、「Breakup(別れ)」をテーマにゲームを開発する。

 冒頭でお題を渡されて「別れ……別れねぇ、別れの経験ある?」とか議論が始まる中、突如「レースゲームだっていいんじゃん?(意訳)」とか言い出すNijman氏。果たして最終的にどんなゲームが出来上がったのか? クリエイターが思いつきから形にしていくまでの思考過程が見られるのは、やっぱり楽しいもの。
 実際に完成したゲームもプレイ可能で、もちろん48時間が作ったものだからサウンドもないし完成度は決して高くないのだが、その誕生の経緯から見ているせいで、知人の子供のような妙な愛おしさがあったりするのも面白い。

ふたりのインディー開発者が48時間でゲームジャム。 完成品のゲームつきドキュメンタリー「Super Game Jam」_04
ふたりのインディー開発者が48時間でゲームジャム。 完成品のゲームつきドキュメンタリー「Super Game Jam」_02
ふたりのインディー開発者が48時間でゲームジャム。 完成品のゲームつきドキュメンタリー「Super Game Jam」_01
▲残念ながら字幕はなし。制作したゲームのほか、サントラや本編では使われなかったパートなどを特典として収録している。

 全5エピソードということで、9月にかけて毎月1エピソードが公開予定。『Hotline Miami』で知られるJonatan Söderström氏ら、一癖も二癖もありそうな開発者たちがどんな光景を見せてくれるのか期待したい。あとまぁ、全編英語なので、できれば英語字幕ぐらいはつくといいなぁと思いつつ、そこは各自気合で乗り越えられたし。(文・編集:ミル☆吉村)