新宿ピカデリー全館を『機動戦士ガンダムUC』がジャック!
2014年5月17日(土)~6月13日(金)の4週間限定で、『機動戦士ガンダムUC episode 7「虹の彼方に」』のイベント上映が全国35館にてスタート。上映開始の前日にあたる5月16日(金)に、新宿ピカデリーにて全館をジャックしての前夜祭が開催された。
『機動戦士ガンダムUC episode 6「宇宙と地球と」』のリリースからおよそ1年2ヵ月。待ちにまったシリーズ完結作が完成したということで、前夜祭には多数のファンが来訪。新宿ピカデリーは、上映を待つたくさんの人々で、浮き立つような喧騒に包まれていた。そんなファンを喜ばせたのは、会場に設置された関連アイテムの数々。新宿ピカデリーの入り口には、期間限定プロモーションコラボモデル“フル・フロンタル専用オーリス”が鎮座していたほか、劇中でおなじみの“貴婦人と一角獣”をモチーフにしたタペストリーが展示。劇場内には至るところにシリーズ作のポスターが飾られるなど、ファンにとってはうれしい仕様に。ポスターの中には、いままでポスター化されていなかったビジュアルもポスターサイズで初お披露目されているものもあるそうで、制作サイドのこだわりを感じさせる。 なお、新宿ピカデリーの全スクリーンでひとつの作品を上映するのは本作が初めてとのことで、まさに“全館ジャック”という名に違わぬ内容となった。
前夜祭のハイライトは、監督・古橋一浩氏、ストーリー・福井晴敏氏、脚本・むとうやすゆき氏、プロデューサー・小形尚弘氏(サンライズ)が登壇しての舞台挨拶。トークは、「期待が高まれば何を見てもがっかりするから」という理由で、ハードルを下げるためのコメントを考えていた古橋監督に対して、福井氏が士気を上げるという図式に。「完全に思ったとおりにできたことは間違いないです」と、福井氏は自信のほどを見せた。完成版を最初に見たときは、これでいいからなかったという福井氏だが、2回、3回と見ているうちに伝わってくるものがあったそうで、「いままでにない経験をした」と手応えを感じたそうだ。
脚本のむとう氏も、同じく手応えを感じているよう。本(脚本)を書いているときは脳内で再現する映像を高いところに設定しているそうだが、実際の作品は脳内映像に負けないくらいのデキだった模様。モビルスーツの作画はもちろん、人の芝居もよかったのだとか。
小形氏も「宇宙世紀が好きな人には喜んでもらえるのでは?」と太鼓判を押せば、福井氏も「子どものころにサンライズのロボットアニメを見ていた方にとっては、あのときの時代のひとつの総決算となる作品です」と力強く語った。
さて、『機動戦士ガンダムUC episode 7「虹の彼方に」』は、2014年5月17日(土)からイベント上映が開始されるほか、同日より先行有料配信もスタート。6月6日にはバンダイビジュアルよりBlu-ray&DVDも発売される予定だ。さらに、今後はコンサートや朗読劇なども予定されているという。
しばらくは、『機動戦士ガンダムUC episode 7「虹の彼方に」』の熱はしばらく収まりそうもなさそうだ。
(取材・文 編集部/F)