全国から多くのプレイヤーが参戦!

 2014年5月5日、大阪の日本橋で格闘ゲーム4タイトルを競技種目とした大型大会“KVO2014”が開催された。ユーザーイベントとしてスタートし、いまや日本中から大勢のプレイヤーが集う名物イベントにまで成長したKVO2014の模様をレポートしよう。

大阪で開催された格闘ゲーム名物イベント“KVO2014”をリポート_02

●KVO2014とは

 “KVO”は、格闘ゲームを競技種目とする大型大会。格ゲー好きプレイヤーのキャメイさんが主催するユーザーイベントとしてスタート。その後、関西地方で年1回のペースで開催され、2014年で3回目を数える。今回のKVO2014で扱ったゲームタイトルは、『アルティメットマーブル VS. カプコン3』(以下、『UMVC3』)と『アクアパッツァ』の2タイトルに加え、同時開催イベントで“関西スマブラ会”による『大乱闘スマッシュブラザーズDX』(以下、『スマブラDX』)と『大乱闘スマッシュブラザーズX』(以下、『スマブラX』)のスペシャルトーナメントも開かれた。大会の模様は、有名ユーザーコミュニティー“GODSGARDEN”の協力によってインターネット生放送を実行。ゲーム関連機器メーカーのMadCatzや『アクアパッツァ』発売元であるアクアプラスからの大会バックアップも受ける一大イベントとなった。

【KVO2014開催概要】
◇大会名称:KVO2014
◇競技種目:UMVC3、アクアパッツァ、スマブラDX、スマブラX
◇開催日:2014年5月5日
◇会場:インデペンデントシアター2nd
◇主催:キャメイ
◇配信協力:GODSGARDEN
◇公式サイト(→こちら

名物イベントの舞台は大阪、日本橋

 KVO2014の舞台となったのは、大阪は日本橋にて営業中の“インデペンデントシアター2nd”。本格的な劇場を利用してのイベントになっており、観客席の完備や照明を用いた雰囲気の演出などにも力が入れられていた。また、主催サイドは全国各地からプレイヤーを招致するべく、近くでフリースペースを提供している“WEB-STA”を利用したお泊りプランも用意。泊まりがけでの参加をしやすいようにプランが組まれ、KVO2014当日の会場には370人を越える来場者が集まっていた。

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劇場に家庭用ゲーム機が持ち込まれ、熱の入った演出と共にアツい対戦が繰り広げられた。

熱戦開幕!

 KVO2014ではインデペンデントシアター2ndの1階と2階を会場として利用。1階会場にはメインステージと観客席が設置され、『UMVC3』と『アクアパッツァ』のトーナメントが行われた。野試合台も複数設置され、とくに『UMVC3』プレイヤーはオフライン対戦の機会が貴重ということもありフル回転で対戦が楽しまれていたぞ。2階会場は『スマブラ』エリア。『スマブラ』は旧世代ハードの作品ながら長年プレイされ続けているタイトルで、モニターにはブラウン管モニターが使用されている。4人対戦可能なゲームだが、トーナメントでは1対1で対戦するレギュレーションで勝敗が争われた。

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1階と2階の対戦風景。同じゲーム好きのプレイヤー同士、真剣ながらも楽しんで対戦が行われていた。
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司会進行役のコーリーさん(写真右)と、『UMVC3』と『アクアパッツァ』で実況を務めたちくりんさん(写真左)。
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“KVO”の名称の由来ともなった愛知県の人気プレイヤー“kubo”さんも来場!舞台裏配信にも出演して会場の様子を伝えていたぞ。また会場内には会場を賑わせるコスプレイヤーさんの姿もちらほら。写真はピーチ姫さん(初音ミク)とマーキーさん(鏡音レン)。

終盤、決勝トーナメント!

 トーナメントのベスト4以降は全てメインステージでの試合となり、選手達と観客が一体となって試合を見届けた。司会進行役のコーリーさんによる選手入場演出や、試合前のマイクパフォーマンスもあり会場はさらにヒートアップ! 試合展開で決定的なシーンとなったどころでは歓声もあがり、最高潮の盛り上がりを見せていた。

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マイクパフォーマンスに盛り上がる会場と、決勝トーナメントを闘う選手たちの真剣な表情……。

 『スマブラDX』は、2試合先取の“ダブルイリミネーショントーナメント”。グランドファイナルに進出したのは“aMSa”選手(フォックス)と“こうのとり”選手(ヨッシー)。お互いストックを残り1つまで追い詰め合う接戦となったが、最後はフォックスの吹き飛ばし攻撃が決まってヨッシーをノックアウト!”aMSa”選手の勝利となった。

 『スマブラX』は2試合先取の一発トーナメント。決勝に進出したのは“ちょこ”選手(ゼロスーツサムス)と“エッジ”選手(メタナイト)。試合前には、エッジ選手が「このゲームは結局メタナイトだってところを見せたいと思います」とマイクパフォーマンス。しかし大方の予想を裏切り、ちょこ選手が何度も鋭い読みを通してメタナイトを粉砕! ストックをひとつ残す余裕を見せて”ちょこ”選手がスマブラX部門の覇者に輝いた。

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スマブラDX部門優勝”こうのとり”選手(写真左)。スマブラX部門優勝”ちょこ”選手(写真右)。両者には主催者より優勝盾が贈呈された。

 『アクアパッツァ』は、2試合先取の一発トーナメント。決勝戦は“key”選手(モルガン)対“みずちゃま”選手(ハクオロ)の組み合わせ。準決勝では“みずちゃま”選手が最強キャラと名高い環をねじ伏せて勢いに乗っていたが、自称“全1モルガン使い”key選手のハクオロ対策が圧倒的な仕上がりを見せる。終始モルガンが試合展開のペースを握ったままハクオロを押し切り、key選手の優勝となった。

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優勝のkey選手。MadCatzからはヘッドセット、アクアプラス社からはタペストリーなど、さまざまな豪華賞品が贈呈された。

 『UMVC3』は3試合先取の一発トーナメント。決勝は“ふり~だ”選手対“まぶしん”選手。“ふり~だ”選手がコントローラーの連打機能をONにしたままというアクシデントもある中、“まぶしん”選手がストライダー飛竜での大逆転を成功させるなどの見せ場を作りつつ、お互い2試合を取り合う大接戦に発展。最後は“ふり~だ”選手のDr.ドゥームが固めからの投げを決めて勝利! “ふり~だ”選手の優勝に決定した。

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『UMVC3』部門ベスト4の4人。左から“まぶしん”選手、“RF”選手、“よーすけ”選手、“ふり~だ”選手。
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優勝の”ふり~だ”選手。優勝盾や、MadCatzからヘッドセット等が贈呈された。

※スマブラ部門タイムシフト→こちら
※UMVC3&アクアパッツァ部門タイムシフト→こちら
※トーナメント表→こちら

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最後は全員で集合写真撮影!お疲れ様でした、次回に期待してますッ!!

■大会主催キャメイさんミニインタビュー

――KVO2014、大成功だったと思いますが、終わってみての率直な感想は教えていただけますか?

キャメイ スタッフができすぎていて、10分余裕があるぐらいのタイムスケジュールで進行できたので完璧でした!

――年々参加者が増加しているKVOですが、今後も続けていくのでしょうか?

キャメイ 2015年もやります。来年はもっとでっかくします! いろいろなスポンサーを巻き込んで、さまざまなタイトルを扱っている人に声かけて、もうちょっとこの業界を盛り上げていけたらいいなと。

――最後に読者へコメントをお願いします!

キャメイ 来年みなさんよろしくお願いします! 来てくださいね~。