モバイルコンテンツは苦戦するも人気タイトルやアミューズメント機器が好調
カプコンは、2014年5月8日、平成26年(2014年)3月期決算短信を発表した。平成26年3月期(2013年4月1日~2014年3月31日)の連結業績は、売上高が1022億円(前期比8.6%増)、営業利益が102億99百万円(前期比1.5%増)、経常利益が109億46百万円(前期比0.0%)、当期純利益が34億44百万円(前期比15.9%増)と増収増益となった。
事業別では、デジタルコンテンツ事業は売上高658億24百万円(前期比3.4%増)、営業利益44億89百万円(前期比36.4%減)と増収減益に。
旗艦タイトルの『モンスターハンター4』(ニンテンドー3DS)が400万本を超えるヒットとなったほか、『デッドライジング3』(Xbox One用)や『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション』(プレイステーション 3、Xbox 360、Wii U、パソコン用)の販売本数が100万本を突破したことにより、3タイトルがミリオンセラーを達成。そのほか『ドラゴンズドグマ : ダークアリズン』(プレイステーション 3、Xbox 360用)が底堅い売行きを示すとともに、『逆転裁判5』(ニンテンドー3DS用)もおおむね計画通りに推移した。
一方で、海外をターゲットにした『ロスト プラネット 3』(プレイステーション 3、Xbox 360、パソコン用)は、低調裡に終始。モバイルコンテンツは、『モンハン 大狩猟クエスト』が健闘したものの、有力タイトルの不足や熾烈な競争環境もあって精彩を欠き、総じて苦戦を強いられたとしている。
そのほかの事業部門では、アミューズメント施設事業は減収減益に。対して、パチスロ機『モンスターハンター月下雷鳴』や『デビル メイ クライ4』、新型メダルゲーム機『モンスターハンター メダルハンティング コンパクト』や『マリオパーティ ふしぎのコロコロキャッチャー 2』が好調だったアミューズメント機器事業は、売上高231億60百万円(前期比38.0%増)、営業利益71億31百万円(前期比45.8%増)と大幅な増収増益となっている。
今後の見通しとしては、収益構造や事業モデルの見直しにより、経営資源を成長分野に集中するとともに、モバイルコンテンツの早期立て直し等により、安定した収益の確保できる企業体質の確立を最重要課題として取り組んでいくとしている。