次期はPS4、Xbox Oneへの対応も進める方針
KONAMIは、2014年5月8日、平成26年(2014年)3月期決算短信(米国基準)を発表した。平成26年3月期(2013年4月1日~2014年3月31日)の連結業績は、売上高及び営業収入は2175億95百万円(前期比3.7%減)、営業利益は102億57百万円(前期比53.1%減)、税引前当期純利益は117億89百万円(前期比46.2%減)、株主に帰属する当期純利益は62億6百万円(前期比52.9%減)。
事業別では、デジタルエンタテインメント事業は売上高が1043億35百万円(前期比10.3%減)、営業利益が117億38百万円(前期比44.5%減)。
減収減益となってはいるが、ソーシャルコンテンツでは、「ドラゴンコレクション」、「戦国コレクション」、「プロ野球ドリームナイン」シリーズ、「ワールドサッカーコレクション」シリーズ、「クローズ×WORST」シリーズ等が引き続き堅調に推移。海外向けのスマホゲーム「Star Wars.: Force Collection (スター・ウォーズ フォース コレクション)」は2014年3月末時点で登録者数が300万人を突破するなど、順調に登録者数を伸ばしているという。
家庭用ゲームソフトでも、「ウイニングイレブン」シリーズの最新作「ワールドサッカー ウイニングイレブン2014」(欧米向け「Pro Evolution Soccer 2014」)を全世界で発売したほか、「プロ野球スピリッツ2014」を国内で発売し好評を博した。また、2014年3月に発売した「Metal Gear Solid V: Ground Zeroes」はコナミとして初めて「PlayStation4」及び「Xbox One」に対応し、世界的に高い評価を獲得している。
そのほか、キッズカードゲーム機「モンスター烈伝 オレカバトル」においては、2013年12月に累計カード出荷枚数が5,000万枚を突破するなど絶大な人気を集めたほか、KONAMIのアミューズメントゲームのチャンピオンを決める「KONAMI Arcade Championship 2013」を開催し、20の部門に全国から約17万人が参加、コンテンツ価値の向上に貢献。「遊戯王トレーディングカードゲーム」シリーズも、各地域で安定した人気に支えられ、引き続き堅調に推移し、収益に貢献したとしている。
そのほかの事業では、健康サービス事業、遊技機事業で減収減益となったが、カジノ事業では、ビデオスロットマシン「Podium」やメカニカルスロットマシン「Advantage」シリーズ等の販売が米国市場を中心に堅調に推移し、売上高及び営業利益ともに過去最高となった。
次期の見通しについては、デジタルエンタテインメント事業では、コンテンツを軸にデバイスの特徴に合わせた遊びかたを提案していくとともに、ネイティブアプリ市場でのラインアップ拡大、有力コンテンツとのシナジーによる魅力的なコンテンツの配信を進めていく方針。またゲームソフトでは、海外ゲームユーザーのニーズをいち早く取り入れたゲーム制作を進めるため、現地でのゲーム制作体制の強化を進め、グローバルに展開していくという。さらに主力シリーズであるスポーツゲームにおいても、プレイステーション4やXbox Oneへの対応を進めていくとしている。