オオグソクムシと関係なさそうなサンバ隊も登場?
2014年4月26日、千葉・幕張メッセにて開催された“ニコニコ超会議3”では、auによる“超ダイオウグソクムシブース”が展開されていた。実際に深海に住む生物のダイオウグソクムシに触ることができる展覧会、ダイオウグソクムシの生態の実況中継などが行われていた。ここでは、同日に行われたクイズ大会“No.1 グソラー選手権”の様子をお届けしよう。
優勝商品のお値段は40万円
ダイオウグソクムシとは深海に住む生き物であり、何よりもその巨大さが特徴で、大きいものでは体長は40センチ、重さは1キロを超える。その異様さがダイオウグソクムシファンが増え続ける理由なのだろう。前々からネット界隈で話題を集めていたダイオウグソクムシは、もちろんニコニコ動画でも人気を集めている。今回はau主催で専用のブースがつくられたのだ。
まずはダイオウグソクムシの着ぐるみに身を包んだ芸人・イシバシハザマとアイドルの原田真緒さんのふたりがMCとして登場。ふたりはそれぞれ自身をコメディアンならぬ“グソディアン”、アイドルならぬ“グソドル”と自称した。響きがものすごく悪い。
ゲストとして招かれたのは、なんと哀川翔さん。芸能界きっての昆虫好きとして有名であることからの起用なのだろう。なぜかサンバ隊とともに登場した哀川翔氏は、ダイオウグソクムシについて“気持ち悪い”と正直すぎる印象を語っていた。
クイズに優勝した人に贈呈されるのは、絶食を続けたのにも関わらず5年間も生き続けたダイオウクソグスムシ界のアイドル(?)“1号たん”を3Dモデリング&スキャンをしてよみがえらせた模型だ。そのお値段はなんと40万円。ダイオウグソグムシファン垂涎の一品だ。
クイズはシンプルな○×形式で行われた。日本中のダイオウグソクムシファンのために、以下にそのクイズをすべて掲載しよう。あわせて、解答も記載しておくので、ご自身のダイオウグソクムシに対する理解度をご確認されたし。
■出題クイズ
・第1問:ダイオウグソクムシの脚は8対16本である
正解:×
そこそこの難問かと思いきや、これは全員が正解。なぜなら、司会のふたりの着ぐるみを脚の本数は見れば一目瞭然だからだ。原田真緒さんは「サービス問題でしたね!」と問題を振り返った。
・第2問:新江ノ島水族館のダイオウグソクムシの個体識別番号の“D”は大王の“D”である
正解:○
ここで人数は半数以下に激減。この識別番号は甲羅に張られているとのことだ。
・第3問:危険を感じると口から生臭いゲロを吐く
正解:○
黒っぽいものを吐くとのこと。ほとんどの参加者が正解した。
・第4問:新江ノ島水族館に飼育されている個体数は全部で6匹である
正解:×
実際は何匹なのかは教えてはくれず。これもほとんどの参加者が正解。
・第5門:新江ノ島水族館に飼育されているのはすべてオスである
正解:○
ここで人数はかなり絞られた。もちろんダイオウグソクムシにはメスも存在しているが、新江ノ島水族館にいるのはたまたまオスばかりであったということ。
・第6問:お腹にあるビラビラは、腹尾(ふくび)という
正解:×
正しくは腹肢(ふくし)ということ。
・第7問:腹肢の役割は呼吸である
正解:○
ここで3人の親子の参加者が、二手に分かれる作戦に出た。見事親子のふたりが残った。
・第8問:脱皮して成長する
正解:○
ほとんどの人が正解。まだまだ残っている参加者が多いため、原田真緒さんは「もう問題がないのでは?」と心配顔。
・第9問:昆虫の仲間である
正解:×
哀川翔さんの「何の仲間なの?」という問いかけはスルーされていた(笑)。昆虫でないとすると、ゲストに昆虫マニアの哀川翔を呼んだ理由とはいったい……。
・第10問:“1号たん”はまだ子どもである
正解:○
ここでハプニングが発生。なんと全員が不正解だったのだ。まだ問題は残っているとのことなので、全員参加のままクイズは続行した。なお、何をもって子どもと呼ぶのかは不明。ダイオウグソクムシの寿命が長いことからの判断かもしれない。
・第11問:寿命は5、6年と言われている
正解:×
これはダイオウクソグムスシファンにとっては常識だろう。ちなみに50~60年ほどは生きるようだ。
ここで問題がなくなってしまったため、10数人の参加者がジャンケンで哀川翔氏と戦うことになった。ジャンケンの結果、残ったのは親子ふたり、若い女性ひとり、若い男性ひとりの計4人だ。
4人は、くじで引いたポーズをどれだけ保ち続けれるかという勝負に挑むことに。最後までポーズを維持できた人が優勝となる。結果は“ヨガの賢者のポーズ”を選んだお母さんが優勝。お母さんのお子さんや、若い男性、女性も健闘したが、ポーズが不利となり敗北してしまったようだ。なお、本クイズの様子はニコニコ動画で実況中継がされており、若い男性には「お兄さーん!」という声援が飛び交っていた。
なお、優勝できなかった人にも手のひらサイズの“9号”ミニフィギュアの7個を巡って再度ジャンケン大会が行われた。模型を手に入れることができなかった人はちょっと残念かもしれないが、最後までクイズとジャンケン大会は大盛り上がりであったので、参加者は大いに楽しめたのではないだろうか。
ダイオウグソクムシのグッズも販売!
なお、ブースではダイオウグソクムシのグッズが販売中。すでに当日ぶんの販売が終了したグッズもあり、売り上げは良好な様子。巨大なi Phone専用ケースも売られていた。
ダイオウグソクムシを知らない、または気持ち悪いと思っている人も、ニコニコ動画などで生態を見てみよう。その不思議さと異質さを見れば、多数のファンがいることが納得できるかもしれない。
(取材・文 編集部/ヒナタカ)