あの『パズドラ』がゲーセンに進出!

 2014年4月24日、秋葉原のゲームセンター“タイトーステーション秋葉原店”にて、『パズドラ バトルトーナメント -ラズール王国とマドロミドラゴン-』オープニングセレモニー&稼働記念イベントが開催された。

 本日より稼働となった『パズドラ バトルトーナメント -ラズール王国とマドロミドラゴン-』(以下、『パズバト』)は、あの『パズル&ドラゴンズ』のアーケード移植版。基本ルールはオリジナルの『パズドラ』を踏襲しつつ、最大16人によるトーナメント対戦や、『ファイナルファンタジー』シリーズのキャラクターデザインで有名な野村哲也氏が手がけたアバターキャラクターが登場するなど、数々の新要素が加えられて大幅にアレンジされている。

 本イベントには、ゲストとして声優の岡本信彦さん、五十嵐裕美さん、内田真礼さんが登場。またプロデューサーの門井信樹氏、スマホ版プロデューサーの山本大介氏も登壇した。

本家『パズドラ』とのコラボイベントも発表! 『パズドラ バトルトーナメント』オープニングセレモニーリポート_01
▲左より、プロデューサーの門井氏、武田ムラクモ役の岡本信彦さん、ティンニン役の五十嵐裕美さん、沖田リオナ役の内田真礼さん、スマホ版プロデューサーの山本大介氏。

 ついに稼働する本作について、岡本さんは「社会現象を巻き起こした『パズドラ』に参加できるのは、本当に光栄です。スマホ版はあまり上達できませんでしたが、今回を機に練習して猛者と戦っていきたいです」とコメント。五十嵐さんは「『パズドラ』はちょっと流行りすぎて、入るタイミングを逃していました。でも今回お仕事いただき、これは私も始めるチャンスだ!と思いまして。皆さんと全国トーナメントで楽しめるよう、これからがんばりたいと思います」と意気込みを語ってくれた。内田さんは「今回はアーケード版ということで、いろいろな方と『パズドラ』で遊べるとワクワクしています。キャラクターも魅力的なので、たくさん遊べたらいいなあ、と思います」と、今作の魅力を語ってくれた。

 門井氏は「本日は天候にも恵まれ、とてもいい門出になったと思います。本作は気軽に誰でも遊べて、いままでゲームセンターに足を運ばなかったお客様も気軽に来てもらえるんじゃないかな、と思います。それでいてやり込み要素もあり、深く遊んでいただける作品に仕上がりました。ゲームセンターに一大ブームを巻き起こしていきたいです」とその完成度に自信を見せた。山本氏は「僕はアーケードゲームが作りたくてゲーム業界に入りまして、それから10年以上経つのですが、やっと夢を叶えられました。スクウェア・エニックスの皆さんにはすごく感謝しています。僕のパズル力を活かしまして、全国一位を獲ろうと思っていますので、全国の猛者たちはぜひかかってきてください!」と、全一を目指す宣言。

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▲画面レイアウトは大きく変わった『パズバト』。スマホ版と同様に、タッチパネルで操作を行う。
▲野村哲也氏が手がけるキャラクターも『パズバト』の大きな魅力。

ゲスト4人がガチバトル、勝敗の行方は……?

 続いて、門井氏の解説のもと、ゲスト4人による対戦が行われた。今回はあらかじめ用意されたデータを利用してのプレイとなったが、「僕のだけ弱くないッスか?」と不満を漏らす山本氏。門井氏曰く「ハンデじゃないですかね?」とのこと。

 というわけで、いよいよバトルスタート。予選試合はそれぞれがコンピューターと対戦し、スコアで競う内容。現在のスコアは画面右にランキング形式で表示され、順位がめまぐるしく入れ替わるデッドヒートがくり広げられた。そうして予選を1位で通過したのは、やっぱり山本氏……ではなく、なんと五十嵐さん! ほかの3名も上位に食い込み、全員が準決勝に進出した。

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▲声優3名と山本氏の4名が対戦。門井氏は解説を担当した。
▲会場に設置された外部モニターには、山本氏のプレイが映し出された。ちなみにパネルの枚数はスマホ版よりも横が2マス増えており、「全体攻撃を行える5マス消しが出しやすくなっている」と門井氏。

 続いての準決勝では、山本氏と五十嵐さん、岡本さんと内田さんがそれぞれ対戦。序盤からガンガン連鎖を組んで攻める山本氏だが、五十嵐さんのモンスターを倒すには火力が足りず。逆に五十嵐さんは着実に攻撃を行い、少しずつ山本氏にダメージを与えていく。ついに耐えきれなくなり、モンスターがつぎつぎと倒されていく山本氏。なんと五十嵐さんが山本氏を打ち破っての決勝進出となった。

 決勝戦は、五十嵐さんと岡本さんの試合。……なのだが、残念ながら外部モニターに映し出されているのは山本氏の画面のみだったため、試合の詳細はわからず。ただ岡本さんは「五十嵐さんマジで強い!」と叫んでおり、その結果を表すかのように五十嵐さんが見事優勝を勝ち取ったのだ。

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▲準決勝の様子。割とフルボッコ状態になってしまった山本氏。
▲準決勝で負けた悔しさの余り、山本氏は筐体に突っ伏してしまった……。

 戦いを振り返り、岡本さんは「五十嵐さんがめっちゃ強かったです(笑)。社会現象までになったゲームなので、学校帰りや仕事帰りに一戦やっていく? みたいな感じで、またブームが巻き起こるんじゃないかなと思います。熱く対戦してもらって、僕もレベルアップしていきたいと思います」とコメント。五十嵐さんは「まさかの結果で動揺しています。集中してパネルだけを見続けていたので、エフェクトや戦っている様子があまり見られませんでした。今日からゲームセンターに通って、レベルアップしていきたいと思います」なのだとか。内田さんは「楽しい楽しい、と思っているうちにあっというまに終わってしまいました。今度は自分でゲームセンターに行って優勝を狙い、超激レアをゲットできるようがんばりたいと思います!」と、熱く感想を語ってくれたのだ。

 門井氏は「チーム力とパズル力のバランスが絶妙に取れているので、両立してバランスよくレベルアップしていただければ」と、攻略の糸口を伝授。山本氏は「まさかこんな近くに全国1位のプレイヤーがいるとは思いませんでした。梅原大吾的に言うと、今日の負けが勝ち続けることにつながると思いますので、明日からまたがんばっていきたいと思います」とコメントし、会場の笑いを誘っていた。

 続いて質疑応答が行われたので、その質問と回答を掲載する。

Q.スマホ版のプレイ歴や、スマホ版とは異なるポイントなどは?

岡本さん  スマホ版やニンテンドー3DS版をちょっと触りました。ゲームって自慢できる要素が重要だと思います。僕の周りにも強い人がいっぱいいて、そんな友達は“自慢できる環境が整った”と喜んでいました。個人的には、スキルを使って戦う要素がさらにパワーアップしていると感じましたね。

五十嵐さん じつは、昨日アプリ版をダウンロードして初めて遊んだんです。なので、初心者でも岡本くんに勝てます!(笑) 初心者の皆さんも、私といっしょにビギナーズラックを目指しましょう。

内田さん 私はライトゲーマーで、やりこむよりはワイワイ遊ぶタイプです。今回は画面が明るく、筐体もピンク色だったりして、女の子が遊びやすい印象です。ボイスが付いて華やかさも増し、ゲームセンターにいるにも関わらず、乙女な気持ちになったりしました。かわいいモンスターで組めば、女の子も楽しめると思います。

門井氏 スマホ版と違うところは、やっぱり対戦ですね。あとはチームのモンスター数がスマホ版よりも1体少なく、より助っ人が大事になるなど、1体の重みが違っています。

山本氏 (門井氏の)おっしゃるとおりでございます。今日から対戦盛り上がっていくと思いますので、ゲーセンで僕と対戦しましょう!

Q.声優さんがそれぞれ担当されたキャラクターについて教えてください。

岡本さん “武田ムラクモ”は熱いキャラクター。不良チックですが、とても心の綺麗な男の子ですね。

五十嵐さん “ティンニン”はほかのキャラと違って、ドラゴンの娘なんです。なのにちょっと気弱で、語尾が“~なの”と可愛い。お気に入りのキャラになりました。

内田さん “沖田リオナ”はアイドルなんですが、二面性のある子です。ふだんは帽子をかぶっていて、内にこもったおとなしい子なんですが、キラキラしたアイドル像という一面もあります。そのギャップがおもしろいですね。

Q.ロケテストからパワーアップした要素を教えてください。

''門井氏" キャラクターが2体から8体に増え、ストーリーも入りました。またバランス調整も長期間行いましたね。最初は単色チームが強かったんですが、色々なチームで楽しめるよう調整していったり。

山本氏 バランスは相当気を使ってチューニングしていまして、マスターアップ2週間前ぐらいに劇的によくなりましたね。対戦ゲームとしておもしろく仕上がったと思います。

Q.大会などを行う予定は?

門井氏 6月までは、全国に出荷しつつバージョンアップを行い、ゲームをもっとおもしろくしていきます。大会なんかはやりたいね、とちょくちょく話していますので、期待していただければと思います。

 最後に、山本氏からスマホ版『パズドラ』と『パズバト』のコラボが行われることも発表された。期間は2014年4月28日00:00~5月11日23:59で、スマホ版『パズドラ』にて、マドロミドラゴンなどが登場するダンジョンや、『パズバト』のパズドラ士“水無月ヨウ”や“武田ムラクモ”など8名が出現するレアガチャが配信される。

本家『パズドラ』とのコラボイベントも発表! 『パズドラ バトルトーナメント』オープニングセレモニーリポート_08
▲スマホ版『パズドラ』に、期間限定でコラボダンジョンが登場。
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▲『パズバト』のキャラクターをゲットできるレアガチャも。イラストはスマホ版の世界観に合わせて書き直されている。

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▲当日、タイトーステーション秋葉原店のみで、レアモンスターの入手確率が上がるゲーム内イベント“ゴッドフェス”が開催された。他店および翌日以降は、4月30日まで“ドラゴンフェス”が開催される。

(取材・文:ライター/喫茶板東)