予選15戦+決勝戦+いろいろ=膨れ上がる写真の枚数
2014年3月23日、東京・ベルサール秋葉原にて、“共闘甲子園 春のセンバツ大会”が開催された。本イベントは、“仲間と共に闘うゲーム”=“共闘ゲーム”で闘う、チーム対抗戦ゲーム大会。今秋に行われる予定の、共闘プレイ日本一を決める全国大会、“共闘甲子園”のオープニングイベント、いわゆる開幕戦的位置付けで、チーム“共闘学園職員”を始めとするセンバツチームや一般参加のユーザーチームが、豪華賞品を賭けて“共闘ゲーム”の腕を競い合った。本記事では、熱闘がくり広げられたチーム対抗戦・全16戦の模様、そしてイベント会場の様子などをお届けしよう。
■8タイトルもの“共闘”ゲームが試遊&展示
■スローガンは「見せてくれ、栄光のハイタッチ」!
選抜高等学校野球大会(春の甲子園)や全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園
)のようにサイレンが鳴り響き、甲子園の雰囲気満載で開会式がスタート。MCに、ニコニコ生放送でのゲーム実況などを行っている“しゃけとりくまごろう”さんを迎えた後、吹奏楽の生演奏の中、選手入場が行われた。参戦チームは以下の通り。
・チーム“ゲーマータレント”:高橋名人、アメリカザリガニ、渚、コンマ二センチ 堀内貴司、マヂカルラブリー 野田クリスタル、エリック・ニコラス
・チーム“ニコニコ”:ドグマ風見、ガッチマン、せんとす、茸、AYA
・チーム“共闘学園職員”:“共闘学園”運営スタッフ
・チーム“Gamer”:Gamer編集部
・チーム“インサイド”:インサイド編集部
・チーム“プリティ☆ストロベリー”:“ソウル・サクリFES”タイムアタック大会優勝チーム
・チーム“HAL東京”:専門学校 HAL東京チーム
・チーム“プレコミュ”:PlayStation公式ゲームコミュニティ“プレコミュ”ユーザー
・チーム“一般ユーザー”×3:当日参加の一般ユーザー
開幕宣言は、もちろん“共闘先生”! 「豪華賞品を持って帰るか、秋葉原の土を持って帰るかは君たち次第だ。でもいちばん大事なことは、真の“共闘”王者の座を賭けて、本気で挑み、仲間との絆と“共闘”プレイのすばらしさを熱く感じまくってほしいということだ!」と、選手たちに檄を飛ばした。また、共闘仲間どうしをつなげるためのツール“共闘ギルド”の存在が明らかに。詳細は大人の事情でまだ言えないらしい。
また、“共闘学園”生徒代表の鈴木、田中、山田の3人も駆けつけ、応援メッセージをお届け。鈴木はウグイス嬢として試合前の選手名アナウンスを、田中と山田は、試合前の選手たちに意気込みなどをインタビューするアシスタントとして本大会をサポートすることに。
◇予選ステージ対戦順
出場No.1:チーム“共闘学園職員”:“共闘学園”運営スタッフ
出場No.2:チーム“HAL東京”
出場No.3:チーム“プリティ☆ストロベリー”
出場No.4:チーム“ゲーマータレント”
出場No.5:チーム“Gamer”
出場No.6:チーム“プレコミュ”
出場No.7:“一般ユーザー チームA グラビーム”
出場No.8:チーム“インサイド”
出場No.9:“一般ユーザー チームB ロビンマスク”
出場No.10:チーム“ニコニコ”
出場No.11:“一般ユーザー チームC 共闘スターズ”
◇大会対象タイトル
【魂組】『ソウル・サクリファイス デルタ』
【神組】『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』
【G組】『ガンダムブレイカ―』
【巨人組】『ラグナロク オデッセイ エース』
【竜組】『ドラゴンズクラウン』
【鬼組】『討鬼伝』
■センバツチームの紹介VTRが気合い入りすぎ(!)だった予選ステージ
大会前に発表されていた各タイトルのレギュレーションに沿ったクエストや編成などで行う、タイムアタック形式による勝ち抜き戦。挑戦チームが対戦タイトルを選ぶ権利を持っており、暫定王者チームは、一度だけそのタイトルを拒否できる“パスカード”を持っている。さらに暫定王者チームは、タイトル開発者の攻略ヒントを見られる“ヒントカード”も所持。これらをどのタイミングで使うかも、大会の見どころとなっていた。
ちなみに、センバツチーム登場時には、それぞれに気合の入ったチーム紹介VTRが披露されたこともお伝えしたい。いつの間に撮影したのか、短時間のムービーながらけっこうなカット数で構成されており、演出も本格的。しかも凝りに凝った紹介ナレーター付きで、“いい年した大人が本気を出すとこうなる”をまさに体現。ぜひ動画を公開してほしい。
◇予選1戦目:チーム“共闘学園職員”vs.チーム“HAL東京”
対戦タイトル:『ラグナロク オデッセイ エース』
対象クエスト:“招かざる友人、再び”(対グレンデル戦)
お互いに自信たっぷりで対戦前から火花を散らしまくっていた両チーム。チーム“HAL東京”側が回復魔法を使える職業“クレリック”を含まない攻撃的な編成で挑んだが、「PS4を回収します」と豪語するチーム“共闘学園職員”がクリアータイム5分12秒で見事勝利を収めた。
◇予選2戦目:チーム“共闘学園職員”vs.チーム“プリティ☆ストロベリー”
対戦タイトル:『ソウル・サクリファイス デルタ』
対象クエスト:★7 シンデレラ戦(アリスマップ、本大会用の特別仕様)
“ソウル・サクリFES”タイムアタック大会優勝の証であるマントを纏って参戦したチーム“プリティ☆ストロベリー”。当然の選択タイトル、『ソウル・サクリファイス デルタ』に対し、チーム“共闘学園職員”はまさかの「返り討ちにしてやります」宣言を行い余裕の表情を見せた。……のもつかの間。1分52秒という驚異のタイムでチーム“プリティ☆ストロベリー”がシンデレラを撃破!
◇予選3戦目:チーム“プリティ☆ストロベリー”vs.チーム“ゲーマータレント”
対戦タイトル:『討鬼伝』
対象任務:“暴食の巨鬼”(対クエヤマ戦)
高橋名人率いるチーム“ゲーマータレント”は『討鬼伝』をチョイスし、チーム“プリティ☆ストロベリー”は一瞬、顔をしかめながらもパスは使わず。双刀×2&手甲&鎖鎌という編成のチーム“ゲーマータレント”に対して、双刀×2&手甲×2という編成のチーム“プリティ☆ストロベリー”が4分59秒でクリアーし、3連勝に王手をかけた。
◇予選4戦目:チーム“プリティ☆ストロベリー”vs.チーム“Gamer”
対戦タイトル:『ガンダムブレイカー』
対象ミッション:39“力による自由”
自信満々を通り越し、「共闘学園を悪の学園にしてやる」的なノリの紹介VTR(完成版)を初めて見たショックが意外と大きかったというチーム“Gamer”は、最初の対戦タイトル『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』をパスされ、苦肉の策で『ガンダムブレイカー』を選択。しかし、これが功を奏したか、僅差で最終エリアに突入し、5分19秒でチーム“プリティ☆ストロベリー”の3連勝を阻止した。
◇予選5戦目:チーム“Gamer”vs.チーム“プレコミュ”
対戦タイトル:『ドラゴンズクラウン』
対象ステージ:“迷いの森”難易度ノーマル(BOSS:ゲイザー)
予選4戦目を見ていたチーム“プレコミュ”は『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』を選択するも、その余裕の表情を見てとったチーム“Gamer”はすかさずパス。しかし“孔明の罠”とも言うべきか、チーム“プレコミュ”には、つぎに選ばれた『ドラゴンズクラウン』のプレイ時間が800時間を超える猛者がいた! 結果は、4分50秒と6分41秒という2分近くも差をつけてチーム“プレコミュ”が勝利。
◇予選6戦目:チーム“プレコミュ”vs.“一般ユーザー チームA グラビーム”
対戦タイトル:『討鬼伝』
対象任務:“暴食の巨鬼”(対クエヤマ戦)
ここから、当日参加の一般ユーザーチームが参戦。『ソウル・サクリファイス デルタ』をパスされ、『討鬼伝』を選択した。パスされたにも関わらず余裕の表情を見せたチーム“グラビーム”には、なんと、2013年11月に開催された“共闘学園 文化祭”『討鬼伝』タイムアタック大会の優勝チームメンバーが! クエヤマを終始立たせず、“マガツヒ”状態を維持する怒涛の攻めを見せ、見事3分42秒でチーム“グラビーム”が白星を上げた。
◇予選7戦目:“一般ユーザー チームA グラビーム”vs.チーム“インサイド”
対戦タイトル:『討鬼伝』
対象任務:“暴食の巨鬼”(対クエヤマ戦)
『ガンダムブレイカー』をパスされたチーム“インサイド”は、まさかの『討鬼伝』をチョイス。“共闘学園 文化祭”『討鬼伝』タイムアタック大会の優勝チームメンバー3人を含む盤石の布陣で迎え撃ったチーム“グラビーム”が、3分39秒と前の対戦よりタイムを縮めて、2連戦!
◇予選8戦目:“一般ユーザー チームA グラビーム”vs.“一般ユーザー チームB ロビンマスク”
対戦タイトル:『ガンダムブレイカー』
対象ミッション:39“力による自由”
当日一般参加ユーザーどうしの対決。すでにパスを使っているチーム“グラビーム”に対し、チーム“ロビンマスク”は『ガンダムブレイカー』で挑んだ。チーム“グラビーム”の決勝進出がかかる大事な一戦の結果は、5分39秒でチーム“グラビーム”が勝利を収め、見事、決勝進出を決めた。
◇予選9戦目:チーム“ニコニコ”vs.“一般ユーザー チームC 共闘スターズ”
対戦タイトル:『ガンダムブレイカー』
対象ミッション:39“力による自由”
チーム“グラビーム”が決勝進出を決めたため、勝ち抜きが一度リセットされての初戦。対戦開始前はコメントやリアクションに貪欲だったチーム“ニコニコ”の面々は、対戦が始まった途端、実況者ではなくゲーマーの顔に早変わりし、先んじて最終エリアに突入。最後まで“覚醒”ゲージを溜めていたチーム“共闘スターズ”が怒涛の攻撃を仕掛けるも一歩およばず、6分27秒と6分35秒という、僅か8秒差でチーム“ニコニコ”がミッションをクリアーした。
◇予選10戦目:チーム“ニコニコ”vs.チーム“プリティ☆ストロベリー”
対戦タイトル:『討鬼伝』
対象任務:“暴食の巨鬼”(対クエヤマ戦)
チーム“プリティ☆ストロベリー”が再び登場。「もちろん『ソウル・サクリファイス デルタ』で」に対し、チーム“ニコニコ”は「もちろんパスで!」。さらに今大会初となるヒントカードも使用し、「負けるものか」と対抗心むき出しに。しかし、そこは予選3戦目で4分59秒を叩き出しているチーム“プリティ☆ストロベリー”。あいかわらずの圧倒的な攻めで4分52秒とタイムを短縮し、勝利をもぎとった。
◇予選11戦目:チーム“プリティ☆ストロベリー”vs.チーム“Gamer”
対戦タイトル:『ガンダムブレイカー』
対象ミッション:39“力による自由”
予選4戦目と同じカードという状況で、チーム“Gamer”が選んだのはやはり『ガンダムブレイカー』。対するチーム“プリティ☆ストロベリー”は、「リベンジします!」と受けて立った。ほぼ同時に最終エリアに突入する接戦をくり広げたが、チーム“プリティ☆ストロベリー”が8秒およばず、チーム“Gamer”が5分2秒とタイムを縮め、見事“防衛”を果たした。
◇予選12戦目:チーム“Gamer”vs.チーム“HAL東京”
対戦タイトル:『ドラゴンズクラウン』
対象ステージ:“迷いの森”難易度ノーマル(BOSS:ゲイザー)
予選1戦目以来の登場となったチーム“HAL東京”が『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』を選択するも、“暫定王者がパスする流れ”に乗る感じでチーム“Gamer”もパス。次いで選ばれた『ドラゴンズクラウン』に対し、チーム“Gamer”はヒントカードを使用した。このヒントがタイム短縮にかなり役立ったらしく、ボスのゲイザーをすばやく倒したチーム“Gamer”が6分34秒でステージをクリアーし、決勝進出に王手をかけた。
◇予選13戦目:チーム“Gamer”vs.チーム“プレコミュ”
対戦タイトル:『ドラゴンズクラウン』
対象ステージ:“迷いの森”難易度ノーマル(BOSS:ゲイザー)
すでにパスを使ってしまったチーム“Gamer”は、為すすべなくチーム“プレコミュ”の選んだ『ドラゴンズクラウン』で対決することに。予選5戦目と同じく、プレイ時間800時間超えメンバーが出陣したチーム“プレコミュ”は、船に乗って進んでいくエリアで“敵の出現位置を完璧に把握し、船に敵を近付けさせない”という凄技を披露。ゲイザーが何もできないくらいの猛スピードで撃破し、チーム“Gamer”の決勝進出を阻止した。
◇予選14戦目:チーム“プレコミュ”vs.チーム“ゲーマータレント”
対戦タイトル:『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』
対象ミッション:難易度9“廃都の蒼帝”(対カリギュラ戦)
チーム“ゲーマータレント”が予選3戦目以来の登場。ここまでパスされ続けてきた『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』を選ぶと、チーム“プレコミュ”からはガッツポーズが! なんと、チーム“プレコミュ”には『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』のプレイ時間1500時間超えの猛者もいたのだ。チーム“ゲーマータレント”は「迷子にならないようにします」という超控えめな目標を立てつつも、あえなく全滅。3分1秒を叩き出したチーム“プレコミュ”が勝利を飾った。
◇予選15戦目:チーム“プレコミュ”vs.チーム“共闘学園職員”
対戦タイトル:『ソウル・サクリファイス デルタ』
対象クエスト:★7 シンデレラ戦(アリスマップ、本大会用の特別仕様)
予選1戦目で勝利できたからという理由で『ラグナロク オデッセイ エース』を選択したチーム“共闘学園職員”に対し、チーム“プレコミュ”はパス宣言。ならばと、本命とも言える『ソウル・サクリファイス デルタ』で勝負を挑んだ。チーム“プレコミュ”の決勝進出がかかっているという運営的に“おいしい”場面ながら、そんなノリをまったく感じさせないチーム“共闘学園職員”は本気プレイを展開。接戦の末、チーム“プレコミュ”が5分33秒でクリアーし、見事、決勝進出を決めた。チーム“共闘学園職員”は、「負けてしまったが、『ソウル・サクリファイス デルタ』を魅せられたので“共闘学園職員”的にはおいしい展開です」と満面の笑み。
■『フリーダムウォーズ』の初公開映像が披露
予選ステージ終了後、6月26日に発売予定のプレイステーション Vita用ソフト『フリーダムウォーズ』の初公開映像が披露。新キャラクターや、プレイヤーキャラクターと“アクセサリ”のカスタマイズ、“茨”を使った立体高速戦闘などが確認できる内容となっていた。
■因縁の対決! 決勝ステージは超高速クリアー!?
◇決勝戦:“一般ユーザー チームA グラビーム”vs.チーム“プレコミュ”
対戦タイトル:『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』
対象ミッション:難易度9“廃都の蒼帝”(対カリギュラ戦)
決勝戦の対戦タイトルは抽選での決定に。チーム“グラビーム”の希望タイトルは『ソウル・サクリファイス デルタ』か『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』、チーム“プレコミュ”の希望タイトルは『ドラゴンズクラウン』か『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』と、両チームとも『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』が「かかってこいよ!」的タイトルに。そこからの抽選の結果、対戦タイトルはなんと『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』に決定! 抽選くじを引いたMCに対し、「今日でいちばんいい仕事した!」と会場から拍手が送られた。
対戦開始前、各チームはそれぞれに円陣を組み、掛け声をかけるなど気合い十分。予選6戦目ではチーム“グラビーム”が勝利しているだけに、チーム“プレコミュ”はとくに気合いが入っているようだった。チーム“プレコミュ”側の、プレイ時間1500時間超えメンバーを含む鉄壁とも言える布陣に負けじと、チーム“グラビーム”も精鋭を送り出し、対戦スタート。
予選14戦目の結果が4分を切るという速さだったため、今回も超スピードの決着が……と実況や解説が追い付かないまま、あっという間に対戦終了! 結果は、チーム“グラビーム”の2分55秒に対し、チーム“プレコミュ”が2分39秒という驚異のタイムを叩き出し、見事、チーム“プレコミュ”が“共闘甲子園 春のセンバツ大会”の優勝を決めた。
■SCEJAプレジデント 河野弘氏が優勝旗を贈呈
表彰式では、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)の河野弘プレジデントが登場。河野氏直々に、優勝旗がチーム“プレコミュ”へと手渡された。河野氏は、「みんなで集まって盛り上がる、見ている人も応援などで盛り上がるということがすごく大事だと思うので、これからもこういうイベントをどんどんやっていきます」と、今大会を含む“共闘学園”のイベントを振り返った。さらに河野氏からは、惜しくも2位となったチーム“グラビーム”へ、予定にはなかったがPSNカード3000円分(予定)を贈呈する、というサプライズも。会場からは大きな拍手が起こり、“共闘甲子園 春のセンバツ大会”は無事終了となった。
表彰式の後にも、“共闘先生”からのビデオメッセージ。“共闘甲子園”夏の地方大会や秋の全国大会には、さらに豪華な賞品を用意しているという。また、ここでも“共闘ギルド”の話題が。近日中に“共闘学園”公式サイトなどで発表されるとのことなので、続報を待とう。
(取材・文 編集部/藤田きなこ)