ソニーがPS4用のVRヘッドマウントディスプレイ“Project Morpheus”を発表【GDC 2014】

アメリカのサンフランシスコで開催中のゲーム・デベロッパーズ・カンファレンスで、噂されていたソニー製のVRヘッドマウントディスプレイがついに!

●コンソールVRがついに始まる

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 アメリカのサンフランシスコで開催中の、ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(GDC)。SCEワールドワイドスタジオのプレジデントである吉田修平氏らによる講演で、噂されていたVRヘッドマウントディスプレイ“Project Morpheus”がついに発表された。

 VRヘッドマウントディスプレイとは、3Dヘッドマウントディスプレイに、頭の動きをゲームでの視覚移動に連動させたものを一般的に指す。現実感をともなったCG世界との一体感が得られるのが特徴で、Oculus VRの“Oculus Rift”などが有名だ。

 “Project Morpheus”はGDC3日目から、ブースでデモを公開予定。VRをいかに実現するか試作をを重ねてきたそうで、講演では、『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズを改造し、一人称視点にした実験映像なども流された。
 また、VR体験において重要とされる視野角についても、まず過去の既成品を使ったデモでは十分な体験が出来なかったと言及。“Project Morpheus”では、これまでの3Dヘッドマウントディスプレイには欠けていた、視野を覆うVR体験ができるという。サウンド面も重要視しており、サウンド機能を内蔵(取替え可能)。
 ヘッドトラッキングについては、PS Moveと同じテクノロジーを採用しているとのこと。


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 さらに、ゲームが同ハードに対応するのに欠かせないゲームエンジンやミドルウェアの対応なども進めており、Unityやエピックゲームズ(アンリアルエンジン)、各社ミドルウェアメーカーのロゴが示された。

 Oculus VRやValve(VRデバイスの研究を進めている)などによる過去のVR関連の講演で重要視されていた、VRに最適化するためには通常のゲームとは異なるゲームデザインの工夫が必要な点、フレームレートが落ちると酔うので一定のレートをキープすべきといった注意点についてもきちんと解説されており、着実に研究を進めてきたことがうかがえる。

 必ずしもゲーム専用のデバイスではなく、幅広い活用を想定しているようで、インタラクティブ映像作品に近いようなものも期待している模様。ちなみに、買ってきてすぐ使えるような接続の簡単さを意識しているというのも、コンソール(家庭用ゲーム機)でのVRならではの部分。

 現在の開発キットでは1080P(片目の解像度は960×1080)、水平視野角90度以上。ヘッドトラッキングは1000Hzで360度対応。デュアルショック4やPS Moveと同じくPSカメラで認識するという。
 GDCデモでは、ロンドンスタジオの『The DEEP』などのほか、CCP Gamesの『EVE Valkyrie』、スクウェア・エニックス『Thief』のVR対応版などを用意しているそう。(文・取材・写真:ミル☆吉村)