20年の時を経て初代プレイステーションを丸裸に
東京お台場にあるソニーの体験型科学館“ソニー・エクスプローラサイエンス”にて、2014年3月15日、ゲーム機の仕組みを学べる“プレイステーション ワークショップ”が実施された。
本ワークショップは、初代プレイステーションを参加者自身で分解し、ゲーム機の仕組みについて学べるというもので、参加者は抽選で選ばれた親子約20組が参加した。
ナビゲーターは、『世界一受けたい授業』などにも出演した元ソニー社員で、現在は、ソニー・エクスプローラサイエンスでカリスマ分解博士として活動中の金子金次氏。金子氏は、“分解”とは「分けることによって理解する」(金子氏)こと。それに対して、“破壊”は、構造を無視して“破って壊す”こと。どちらもバラバラにする行為ではあるが、学び取れることは違う、分解と破壊、そして分解の意義を説明した。
また、今回はソニー・コンピュータエンタテインメントから、“プレイステーション博士”として、池田高雄氏も登場し、初代プレイステーションの仕組みなどを解説した。
いざ分解作業が始まると子どもたちはドライバーを手に、真剣な表情でネジを外し、プレイステーションを解体していく。基板や電源ユニットを外し、光学ユニットを取り……。さらに取り外したユニットを観察し、ネジがあればさらに外していく。親御さんたちは、「熱心にプレイしていたのは初代プレイステーション」という方が世代的に多いと思われるが、その内部構造に興味津々の様子で、お子さんといっしょに楽しそうにしていたのが印象的だった。
分解、そしてプレイステーション博士を始めとしたエンジニアの方々からの解説などで2時間半、たっぷりと初代プレイステーションの仕組みが勉強できた今回の催し。最後は、ワークショップの修了証が参加者に手渡された。参加した子どもたちからは、「楽しかった!」という声が多く、中には「今度は作ることがやってみたい」という頼もしい発言をしたキッズも。また、本ワークショップに応募&参加しただけあって、「すでにプレイステーション4を購入し、楽しんでいる」という親子もいる一方で、「まだウチではプレイステーション2がまだまだ現役です」といった方もおり、新旧問わず“プレイステーション”は愛されている、といったことも感じれたワークショップだった。