『サガ』と佐賀県のコラボイベント“ロマンシング 佐賀LOUNGE”、本日3月13日よりスタート！　SQEX河津秋敏氏らも来場

ねんがんの“ロマンシング 佐賀”が始まったぞ！

　先月発表され、大いに話題を呼んだスクウェア・エニックスの『サガ』シリーズと佐賀県のコラボレーションプロジェクト“ロマンシング 佐賀”。そのおもな取り組みである、『サガ』シリーズの魅力と、佐賀県の県産品や伝統工芸の魅力を味わえるイベント“ロマンシング 佐賀LOUNGE”が、2014年3月13日（木）、六本木ヒルズのヒルズカフェ／スペースにてスタートした。開催期間は2014年3月13日（木）～16日 （日）。

　ここでは、オープンに先駆けて行われた、記者発表会の模様をお届けする。

　『ロマンシング サ・ガ』（以下、『ロマサガ』）のタイトル画面で流れる「オープニングタイトル」の旋律とともにスタートした発表会。最初に登壇したのは、佐賀県報道監の大田芳洋氏。大田氏は、このコラボレーションが実現するまでの歴史を語った。

　佐賀県とスクウェア・エニックスの出会いは、約20年前。そのときは、スクウェア・エニックスから佐賀県にコラボのオファーをしたものの、残念ながら実現しなかった。

　それから10年後、古川康氏が知事に就任。今度は佐賀県のほうから、スクウェア・エニックスにラブコールを送ったものの、やはり残念ながら実現にいたらなかった。

　そしてさらに10年……ついに両者の想いが実を結び、今回、“ロマンシング 佐賀”が実現することになった。大田氏は、小林智美さんのアートと、有田焼職人の匠の伝統芸のコラボレーションを始めとする作品の数々をぜひ楽しんでほしい、と述べた。

　続いて、『サガ』シリーズ生みの親、スクウェア・エニックスのエグゼクティブプロデューサー河津秋敏氏が登場。“ロマンシング 佐賀”という、冗談のような企画が現実になったことに、驚きを見せつつ、喜びを表した。

　熊本県出身の河津氏だが、ご近所である佐賀県のことはよく知らず、このコラボを通じて佐賀県の魅力を知ったという。“ロマンシング”の言葉のもとである“ロマンス”は、広い意味で、ドキドキワクワクする物語のこと。河津氏は、「いままで知らなかった佐賀県の魅力を知り、ドキドキワクワクした気持ちを、いろんな方に味わってもらえるきっかけになってほしい」とコメントした。

　つぎに、佐賀県 プロジェクトリーダーの金子暖氏、スクウェア・エニックス プロジェクトリーダーの市川雅統氏、“ロマンシング 佐賀”ロゴの“佐賀”の文字を書いた佐賀県出身の書家・江島史織氏、『サガ』シリーズのイラストレーター小林智美氏が登場。市川氏と金子氏は、“ロマンシング 佐賀”企画の中核を担っている人物だ。

　市川氏が、佐賀県観光連盟の電話番号をホームページで調べ、「コラボしたい！」と電話をかけたのは去年の8月のこと。その市川氏にお返事をしたのが、佐賀県の情報発信プロジェクト“FACTORY SAGA（ファクトリー サガ）”を担当している金子氏だった。8月から年末ぐらいまでは、“ずっと『サガ』シリーズとは何なのか”、“佐賀県とは何なのか”ということを互いに勉強し合い、綿密に企画を進めていったという。

　書家の江島氏は、ゲームが大好きで、リアルタイムで『ロマサガ』をプレイしていたとのこと。オファーがきたときはうれしすぎて、信じられないような気持ちだったという。今回のロゴの“佐賀”の文字は、夜中に大興奮しながら書いたもので、剣の軌跡や閃きをイメージしながら、払いの部分を特徴的に書いた、というエピソードを明かした。

　小林氏は、今回のコラボレーションで、有田焼大皿に直筆で絵付け。本格的なお皿の絵付けは初めてで、素焼きの皿は水を吸うので、紙に描くときとは感覚が違い、たいへんなところもあったそうだ。しかし、絵を描いた翌日、工房を訪れたところ、すでに職人さんが仕事を始めており、「これは、いいものができあがる！」と確信した、と語った。

　“『サガ』シリーズをプレイしたことがある人はもちろん、そうでない人にも、『サガ』と佐賀県の魅力を知ってもらいたい、楽しんでもらいたい”という想いを語ったキーマンの皆さん。小林さんの美しい絵を観賞しに来るもよし、伝統職人の技を見に来るもよし、佐賀県のおいしいものを食べに来るもよし。2014年3月16日（日）まで開催されているので、ぜひ訪れてみては？

内覧会の模様をお届け！

　数々の伝統工芸、小林氏の美しい原画、佐賀名産を使ったコラボフードなど、見どころ満載の“ロマンシング 佐賀LOUNGE”。ここからは、内覧会の模様を、写真とともにお届けしよう。

■佐賀の伝統工芸とのコラボレーション

■物販コーナー

■限定コラボメニュー

河津氏、市川氏、小林氏にインタビュー！

――今回の企画で、皆さんで佐賀県に行かれたと思うのですが、そのときの思い出深いエピソードを教えてください。
市川　河津さんと囲炉裏をかこんでお酒を飲んだことですね（笑）。それから、いろんな佐賀の方と飲んだんですけれども、河津さんが、若い者扱いされていたのがおもしろかったです。河津さんよりも年上の方が多かったんですよ。遅くまで飲みましたね。有田の山の民宿で。
小林　土間があって、囲炉裏があって。自分の窯をお持ちの民宿で、自作の器でお料理をサーブしてくれるんです。

――それは素敵ですね！
河津　それから、佐賀空港に降りたのは初めてだったんですけれども、有明海は海苔がすごいんですよね。インパクトが強くて。海苔畑を上から見ると、こんなにすごいのか、と壮観でした。
市川　絶景でしたね。
河津　ぜひ、降り立っていただきたいですね。
市川　（今回の旅で）すごく佐賀が好きになりました。

――小林さんは、有田焼に絵付けするうえで、絵柄や画風について、意識したことはありますか？
小林　それは、とくになかったんです。というのは、私は薄墨を使ったモノクロの作品も描いていたので、その感覚かな、と思っていたんです。紙と素焼きの皿では性質が違って、そこでちょっと戸惑ったところはありましたが、至極ふつうに描かせていただきました。

――大皿に描くキャラクターは、どのように決めたのですか？
小林　絵については一任されていたんですけれども、お皿も大きかったので、ひとりだとさびしいなと。じゃあ、ふたりかな。じゃあ、男女かな……といったら、もう最終皇帝しかないでしょう、という感じでした。

――大皿の販売は行われないのでしょうか？
市川　現時点では、予定はありません。

――では、今後ほかの場所で展示される予定はありますか？
河津　できるだけ多くの方に見ていただきたいので、機会があれば展示したいと思っています。
小林　春、有田で陶器市があるそうなのですが、「そこに飾りたい」とおっしゃってくださっているんです。実現するかはまだわかりませんが……。
市川　今回のラウンジの反響が大きければ、またほかの場所で飾る機会もあるかもしれませんので、ぜひ来てください！　また、小林さんの原画をこれだけ展示することもなかなかないので、小林さんの個展としていらっしゃるのでも、おもしろいと思います。ぜひいろんな方に見ていただきたいですね。

――ところで、ゲームの新作は……。
河津　新作は、準備は進めているんですけれども、具体的にいつ、何で出すかとは、ちょっとまだ言えない状態です。準備は進めてますので、お待ちいただければと思います。

――では、“ロマ佐賀”の続編といいますか、新たな企画は？
河津　佐賀県さんとお話しさせていただいて、いろいろなことはやっていきたいと思っています。ただ、我々は企業ですが、佐賀県さんはそうではありませんので……。
市川　佐賀県の方の支持が得られれば、続けていけるんじゃないかと！　僕自身が思うのは、過去の『サガ』タイトル開発当時に河津さんたちが考えていたことや、智美さんの絵を、多くの人に知っていただく機会があればいいな、ということです。今回のように、佐賀県さんとのコラボという形でも見ていただきたいですし、ほかの形でも見ていただければと思っています。

“ロマンシング 佐賀LOUNGE”開催概要

■開催日時
2014年3月13日（木）～16日（日）

■一般開放時間
13日（木） 15：00～20：00
14日（金）、15日（土） 11：00～20：00
16日（日） 11：00～15：00

■開催場所
六本木ヒルズ ヒルズカフェ/スペース
（東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワーヒルサイド2F）

■入場料
無料

■開催内容
・イラストレーター小林智美氏 直筆の有田焼大皿の展示
・『サガ』シリーズのイラストでデザインされた有田焼の展示
・『サガ』シリーズのイラスト原画を、佐賀県の伝統工芸品（諸富家具、肥前名尾和紙）をレイアウトして展示
・“Romancing佐賀”限定商品の販売
・佐賀県産食材を使った限定コラボフードメニューの提供（有料）
・ラウンジ来場者全員に、シリアルナンバーが入ったオリジナルカードをプレゼント。シリアルナンバーを、現在配信中の『エンペラーズ サガ』（GREE、Mobage、dゲームにて配信中）のゲーム内で登録すると、“Romancing佐賀”オリジナルの特製コラボカードが入手できる。