モバイル・PCデジタルゲームは好調もパッケージソフトはふるわず
セガサミーホールディングスが、平成26年(2014年)3月期第3四半期決算短信を発表した。
当該累計期間(2013年4月1日~12月31日)の連結業績は、売上高が3039億61百万円(前年同期比46.8%増)、営業利益が465億74百万円(前年同期比558.4%増)、経常利益が491億75百万円(前年同期比480.6%増)、四半期純利益が443億29百万円(前年同期は△30億67百万円)。
コンシューマ事業では、パッケージ分野において『Football Manager 2014』、『Sonic Lost World』など複数の新作タイトルを販売したものの、厳しい市場環境を受けて低調に推移。パッケージ販売本数は、前年同期比9.1%減の631万本(米国229万本、欧州306万本、日本96万本)となった。決算資料によると、当該四半期に発売されたタイトルの販売実績は、『Football Manager 2014』(欧・米、PC)が68万本、『Sonic Lost World』(日・欧・米、WiiU、3DS)が64万本、『サカつく プロサッカークラブをつくろう!』(日、PS3、PSV)が20万本。
一方で、携帯電話・スマートフォン・PCダウンロード等のデジタルゲーム分野においては、オンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』が引き続き好調に推移。またスマートフォン向けタイトル『ぷよぷよ!!クエスト』は2013年12月に600万ダウンロード、『チェインクロニクル』は2014年1月に200万ダウンロードを突破するなど、好調が続いている。
そのほかアニメーション映像事業においても、劇場版『それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチ』の配給収入などが好調に推移した。
以上の結果、コンシューマ事業では、売上高が729億34百万円(前年同期比19.7%増)、営業利益は27億81百万円(前年同期比436.7%増)と増収増益を達成している。
そのほかの事業では、主力タイトルが堅調だった遊技機事業も、売上高1603億64百万円(前年同期比115.7%増)、営業利益500億45百万円(前年同期比541.8%増)と大幅な増収増益をはたしている。
一方、市場環境がきびしいアミューズメント関連の事業は減益に。新規タイトルが苦戦したアミューズメント機器事業は、売上高315億73百万円(前年同期比△4.6%)、営業損失2億25百万円(前年同期は営業利益26億15百万円)。またアミューズメント施設事業も、売上高324億15百万円(前年同期比1.0%増)、営業損失55百万円(前年同期は営業利益9億84百万円)となった。