アミューズメント機器事業が苦戦

 カプコンは、2014年3月期第3四半期連結業績(2013年4月1日~2013年12月31日)を発表した。それによると、2014年3月期第3四半期連結業績は、売上高752億2100万円(前年同期比3.5%増)、営業利益85億2100万円(前年同期比13.4%減)、経常利益92億5100万円(前年同期比8.0%減)、四半期純利益59億5700万円(前年同期比10.3%減)。

 当第3四半期連結累計期間においては、旗艦タイトルの『モンスターハンター4』が発売初日から全国の販売店で長蛇の列が出来るなどの爆発的な人気を博し、400万本を超える大ヒットとなった。加えて、欧米にてひと足早く発売された次世代ゲーム機Xbox One向けの『デッドライジング3』は初のミリオンセールスを記録。

 そのほかのデジタルコンテンツ事業について、ダウンロード版においては『モンスターハンター4』が堅調な売行きを示したほか、「海外向けの『ダックテイルズ』も予想以上に好伸」(リリースより)するなど、ビジネスモデルの多様化が進むとともに、国内外で大きく伸長したことにより販売拡大に寄与。

 一方で、「一方で、海外をターゲットにした『ロスト プラネット 3』(プレイステーション 3、Xbox 360、パソコン用)は、苦戦を強いられ低調裡に終始いたしました」(リリースより)。

 オンラインゲームでは『モンスターハンター フロンティアG』(パソコン、Xbox 360、プレイステーション 3、Wii U用)が底堅く展開したことに加え、事業領域の拡大を図るため、台湾において配信開始されたブラウザゲーム『鬼武者Soul』は、人気ランキング1位となるなど脚光を浴び、一昨年設立した現地法人の足場固めの端緒を開いたとのこと。

 ただ、モバイルコンテンツは、『モンハン 大狩猟クエスト』が健闘したものの、有力タイトルの不足や熾烈な競争環境もあって精彩を欠き、軟調に推移。

 この結果、デジタルコンテンツ事業は売上高は560億6700万円(前年同期比12.8%増)、営業利益69億1900万円(前年同期比5.5%減)となっている。

 一方、アミューズメント機器事業では、パチスロ機『Devil May Cry 4』が収益をけん引したものの、前期に発売された『バイオハザード5』の反動減により、大幅な減収減益となった。