各事業部門とも順調、通期計画に変更はなし

 スクウェア・エニックスホールディングスが、平成26年(2014年)3月期第3四半期決算短信を発表した。

 当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は1024億73百万円(前年同期比0.3%減)、営業利益は78億15百万円(前年同期は、48億53百万円の営業損失)、経常利益は99億91百万円(前年同期は、42億1百万円の経常損失) となった。

 デジタルエンタテインメント事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は565億52百万円(前年同期比2.2%減)、営業利益は67億96百万円(前年同期は、3億92百万円の営業損失)となった。
 北米での家庭用ゲーム機向けソフトウェアのディストリビューション販売が好調であったほか、2013年8月に運営を開始した『ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア』のソフトウェア販売、運営が好調に推移。また、ブラウザゲーム『戦国IXA(イクサ)』が引き続き堅調に推移するほか、スマートフォン向けゲーム『拡散性ミリオンアーサー』は、PlayStation Vita版へのプラットフォームの拡大に加えて、韓国に続き、台湾・中国本土でもヒットするなど、順調に推移したとしている。

 そのほかの事業では、アミューズメント事業が、『ロード オブ ヴァーミリオンIII』、『グルーヴコースター(アーケード版)』などが順調で、売上高361億63百万円(前年同期比7.0%増)、営業利益43億88百万円(前年同期は、3億16百万円の営業損失)と損益が改善。
 またライツ・プロパティ等事業でも、自社コンテンツのキャラクターグッズ、サウンドトラック等の販売・許諾を行うとともに、他社の有力コンテンツのキャラクターグッズ化による品揃えの強化や海外展開による収益機会の多様化に努めた結果、売上高は26億82百万円(前年同期比10.7%増)、営業利益は6億42百万円(前年同期比70.4%増)と増収増益となった。
 一方、出版事業では、一部人気タイトルの新刊が減少したことなどにより、前年同期と比較してコミックスなどの売上が減少。売上高は75億49百万円(前年同期比13.9%減)、営業利益は16億65百万円(前年同期比18.5%減)と減収減益となった。