5つの異なるジャンルで行う、プレイヤー日本一決定戦!

 2013年12月15日、東京都港区海岸“TABLOID”にて、東西対抗ゲームトーナメント“Red Bull 5G 2013 FINALS”が行われた。10月より実施したオンライン&オフライン予選によって東西それぞれの代表、計18名が決定し、以下のジャンル&タイトルで決勝大会を戦った。

■対戦ジャンル&タイトル
RACING:『Gran Turismo 5
FPS:『Halo 4
SPORTS:『FIFA 14 WORLD CLASS SOCCER
FIGHTING:『鉄拳タッグトーナメント2
FREE GENRE:『ぷよぷよ!!

 この5つのタイトルで決勝戦を行い、先に3勝したチームが総合優勝となる。本稿では、それぞれのタイトルで繰り広げられた激戦の模様を、写真とともにお届けしていく。

東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_02
東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_04
▲“Red Bull 5G 2013 FINALS”会場となった“TABLOID”。
東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_05
▲決勝大会の開始前には、プレイステーション4版『バトルフィールド4』のデモプレイも行われ、来場者の注目を集めていた。
東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_06
東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_07
▲集結した東西の代表たち。赤いユニフォームが東チーム、青が西チームだ。

チームの勝利も大事だが、“最速”は譲れない!

 決勝大会がスタートし、まず行われたのは“RACING”ジャンルである『Gran Turismo 5』の決勝戦。“富士スピードウェイ F”と、“鈴鹿サーキット”の2コースで4名同時にレースを行い、その合計タイムで最終順位が決定される。

東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_08
▲スタート前の様子。レーシングゲームに馴染みのない人には新鮮な光景だ。

 “富士スピードウェイ F”での戦いは、東チームの“YAM”選手、“やまどぅー”選手が主導権を握る形となった。最終ラップでは、コース終盤でYAM選手が前を走るチームメイト、やまどぅー選手をスリップストリーム(前を走る車の後方をキープすることで、空気抵抗を減らし加速するテクニック)で追い抜くというプレイを見せ、会場を盛り上げた。

■“富士スピードウェイ F”レース結果
1位 東チーム:YAM選手 4分54秒712
2位 東チーム:やまどぅー選手 4分54秒720
3位 西チーム:ねぎ選手 4分58秒594
4位 西チーム:Kh選手 4分58秒673

 続く“鈴鹿サーキット”でのレースは、スタート時の並びを活かして西チームの“ねぎ”選手が先行し、チームメイトの“Kh”選手が東チームの2人をブロックする、というチームプレイでレースを有利に進めていた。レース途中でなんとかKh選手の前に出ることに成功した東チームだったが、それまでに得たリードをねぎ選手がレース終盤まで活かす形になり、そのまま1位でゴールした。

■“鈴鹿サーキット”レース結果
1位 西チーム:ねぎ選手 5分58秒593
2位 東チーム:YAM選手 6分00秒361
3位 東チーム:やまどぅー選手 6分03秒251
4位 西チーム:Kh選手 6分04秒562

 2つのレースの合計タイムにより、総合1位は東チームの“YAM”選手(10分55秒073)が獲得。RACINGジャンルでの戦いは東チームの勝利となった。

東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_09
東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_10

対戦相手は元チームメイト!

 2戦目は“FPS”ジャンル『Halo 4』での戦い。4人1組で行うこの対決に、東チームの“Next DimensioN”、西チームの“FANATIC”が登場した。FANATICのリーダー“VEXATION”選手は、かつてNext DimensioNのメンバーだったという。因縁めいたものを感じる試合に、会場のボルテージも上がっていくのを感じた。

東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_11

 この試合は“キャプチャーザフラッグ”という形式で行われ、相手チームの旗を奪って自陣へと持ち帰ることでポイントを獲得できる。先に5ポイント獲得したチームの勝利となるが、自陣に旗がある状態でないとポイントを獲得できないため、攻防のバランスが重要となるのだ。

東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_12
▲旗を持っている間はハンドガンしか使えないため、味方との連携が勝負の行方を左右する。

 試合は西チームのFANATICがリードを広げ、4対2でリーチをかける。さらに、強力なシールドを展開できる物資“オーバーシールド”を取得。これを勝機と見るや、一気に攻め込んで旗を奪った。旗を所持しているプレイヤーが倒れてしまっても、すぐさまチームメイトが回収し、自陣へと着実に近づいていく。そのままNext DimensioN側の旗が戻ることはなく、5ポイント目を獲得したFANATICが勝利。総合成績は1勝1敗となった。

実際の試合を観戦しているかのような盛り上がり!

 戦績が振り出しに戻った後の3戦目は、“SPORTS”ジャンル『FIFA 14 WORLD CLASS SOCCER』。6分ハーフで試合を行い、同点の場合は延長戦、それでも決着がつかない場合はPK戦となる。

東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_13
▲西チーム:“マイキー”選手(青) 東チーム:“たけはら”選手(赤)

 たけはら選手はイタリア、マイキー選手はレアル・マドリードを選択して試合開始。センタリングから得点を狙うのがオススメ、という解説の通り、両選手とも積極的にセンタリングからのシュートを狙っていた。どちらも守りが固かったが、フリーキックのチャンスを活かしたマイキー選手が先制ゴールを決め、均衡が破られる。

東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_14

 その後はマイキー選手が1点のリードを守るべく、守備的な戦い方にシフト。たけはら選手もこれを崩そうと攻め込むが、マイキー選手が一瞬のスキを突いてカウンターを仕掛ける。そのままゴールを決め、2-0とした。たけはら選手も最後までマイキー選手のゴールに攻め入ったが、堅牢な守備を突き崩すことはできず、2-0のまま西チーム、マイキー選手の勝利となった。

追い詰められた東チーム。リーダーへと繋げるか!?

 2勝目を挙げ、優勝にリーチをかけた西チーム。どちらにとってもプレッシャーのかかる4戦目は、“FIGHTING”ジャンル『鉄拳タッグトーナメント2』での戦いだ。3ラウンド先取制で対戦を行い、先に2試合を制した選手が勝利となる。

東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_15
▲勝てば優勝の西チーム、そして負けられない東チーム。選手を見守るチームメイトの眼差しも真剣そのものだ。

 西チーム“ダイナモ”選手は“エディ”と“ジャック6”のタッグ、東チーム“BE AO”選手は“アリサ”と“ミゲル”のタッグを選択。1試合目は、ダイナモ選手のエディが仕掛けるトリッキーな戦術が見事にハマり、ダイナモ選手が勝利。後がなくなったBE AO選手だが、続く試合では要所で投げを決めることで着実に相手の体力を奪っていく。さらに相手の大技のスキにはしっかりと浮かせ技をヒットさせ、そこからの連続技で勝負を決めた。1勝1敗で迎えた最終試合も接戦となったが、相手の戦術への対応力の高さを見せた東チーム、BE AO選手が勝利! チームの戦績も2勝2敗となり、最終戦へともつれ込むことになった。

東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_16
東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_17

総合優勝はどちらの手に!?

 最後の一戦は、“FREE GENRE”の『ぷよぷよ!!』による戦い。東チームからは“くまちょむ”選手、西チームからは“Kamestry”選手が登場。実は、両選手とも昨年の“Red Bull 5G FINALS”に出場しており、さらに今回と全く同じ2勝2敗のシチュエーションで同じタイトル『ぷよぷよ!!』による試合を行ったのだ。昨年はくまちょむ選手が勝利を収め、東チームを総合優勝に導いたが、果たして今年はどちらが勝利するのか……?

東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_18

 1試合2本先取で試合を行い、先に3試合を制した選手が勝利となる。試合開始直後の1戦目、序盤はお互いに相手の様子をうかがいながらのけん制を行っていたが、示し合わせたように連鎖合戦が開始。ここで競り勝った東チーム、くまちょむ選手がスタートダッシュを決めた。

 最初の戦いの影響か、その後も終始くまちょむ選手のペースで試合が進んでいく。目にもとまらぬスピードで連鎖を組み勝利したかと思えば、小さな連鎖である程度のおじゃまぷよを相手に送り、Kamestry選手がそれに対処している間にさらなる連鎖で勝負を決めるなど、ぷよぷよ勝負における引き出しの多さを見せつけていた。

東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_19
▲中盤、くまちょむ選手の連勝を止め、流れに乗るかと思われたKamestry選手。しかしここで痛恨の操作ミスが起きてしまい、逆にくまちょむ選手が勢いづいてしまう形に。

 その後もくまちょむ選手の勢いは止まらず、そのまま東チームが勝利。最終戦績は3勝2敗で、“Red Bull 5G 2013 FINALS”は東チームの総合優勝という結果になった。

東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_20

東チームが2連覇!タイトル別表彰式の様子

 全く異なるジャンルのゲームをプレイする人間がチームを組み、ともに勝利を目指す“Red Bull 5G FINALS”。出場者にはもちろん、観戦している人にも従来のゲーミングシーンにはない、新鮮な楽しさを感じさせてくれるものだった。イベントの最後には、来年も“Red Bull 5G”を開催することが正式にアナウンスされ、さらなる盛り上がりが予想される。選手としての参加を目指すもよし、会場に足を運んで、実際に盛り上がりを体感するもよし。きっと、“Red Bull 5G”だけが持つ魅力に気づいてもらえるはずだ。

東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_21
▲“RACING”部門勝者:YAM選手(写真右)、やまどぅー選手(写真左)。
東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_22
▲“FPS”部門勝者:チーム“FANATIC”。
東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_23
▲“SPORTS”部門勝者:マイキー選手。
東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_24
▲“FIGHTING”部門勝者:BE AO選手。
東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_25
▲“FREE GENRE”部門勝者:くまちょむ選手。
東西最高峰のゲーマーが再び集結!“Red Bull 5G 2013 FINALS”リポートをお届け_26