発売日を迎えて、ミクダヨーさんも感無量ダヨー

『初音ミク Project mirai 2』ついに発売! “ミライまんまるミーティング おーたむ”最終会場を訪れた大崎Pと高部Dを直撃_01

 セガのニンテンドー3DS用ソフト『初音ミク Project mirai 2』、ついに発売! 全国で行われていた店頭体験会“ミライまんまるミーティング おーたむ”も、本日2013年11月28日、ソフマップ 秋葉原 アミューズメント館 8F イベントスペースで最終回を迎える。

 12時にスタートし、18時まで行われる、この店頭体験会。プレイした人には、これまでの体験会でも配布されていた特製ステッカーに加え、アゲアゲなポストカードがプレゼントされる。

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▲見てください、この大盛況!
▲ミクダヨーさんも応援にかけつけた!
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▲先日、惜しまれつつ最終回を迎えたウェブ番組「ミクダヨーといっしょダヨー」で使用された“大トロボタン”。このボタンを持って記念撮影ができます。
▲テンションがアゲアゲになること間違いなし! のポストカード。体験会は18時まで行われているので、「いまから行けば間に合う!」という人は行ってみよう!

 ここでは、体験会場を訪れた、『初音ミク Project mirai 2』プロデューサーを務めた大崎誠氏と、ディレクターを務めた高部元志氏のインタビューをお届け。

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左:『初音ミク Project mirai 2』ディレクター
セガ 高部元志氏
中央:『初音ミク Project mirai 2』プロモーションキャラクター
ミクダヨー
右:『初音ミク Project mirai 2』プロデューサー
セガ 大崎 誠氏

※高部氏の“高”の字は、正しくは旧字体のものです。

――本日、ついに『初音ミク Project mirai 2』が発売されましたが、いまの率直なお気持ちを教えてください。
大崎 ああ、終わったんだな……と(笑)。当然、ご存知のとおり、マスターアップしてからは間があるんですけども……前作の取材を受けてから、1年半ぐらい経ったんだなと。そのあいだいろいろなことがありましたけど。フルパッケージになるとは僕も予想していませんでした(笑)。ということで、感無量でございます。
高部 同じく感無量なんですけれども、感無量というよりまだ実感がわかない、という感じで。毎日、ミクさんとキャッキャウフフと作っていた毎日が終わるのかと思うと、嫁に行ってしまうような寂しさが。そういう一抹の寂しさを感じつつ。ただ、すでに本日遊んでいただいた方からは、ご好評いただいているようなので、ひとまずホッとしています。

――今回、リズムゲーム以外の要素も大きくパワーアップしていますが、あえてひとつ見どころを挙げるなら、どの要素になりますか?
大崎 リズムゲーム以外であれば、個人的に感銘を受けたのは、コレオ(振り付け)ですね。「こういうの、やる」って仕様は聞いていたんですけど、できあがってくるまで見ていなかったので、できたとき、「うわ、意外とよくできてる!」って。“かんたんモード”と“じっくりモード”があるんですけど、かんたんモードであれば、曲に合わせてボタンを押すだけでつけられて。モーションもちゃんとキレイに動いてて。これはよくできてるなぁと。ユーザーどうしでコレオの交換もできるので、楽しんでいただければと思います。
高部 僕は、8割ぐらいのPVのコンテから監督まで担当したんですが、“妥協しないPV作り”というのは、前作から標榜していることです。「感動したいな」とユーザーさんが思うであろうPVは、やっぱり感動させたいですし、「笑いたい」と思うものは笑わせたいですし。その中に、たまに斜め上のものを織り込んで、意外性も入れつつ。サムシングワンダー、サムシングサプライズをいれながら、ユーザーさんが欲しい感情を与えたいなと思ってPVを作ってきたので、そのあたりの妥協のなさを見ていただきたいです。

――どの楽曲もオススメであることは前提として、あえてお気に入りの楽曲を挙げるなら、どの曲になりますか?
大崎 僕は楽曲Pさんや絵師さんに、チェック用のPVを送る担当だったんですけれども、そのときに見て「やべぇ」と思ったのは、「ココロ」ですね。今回は、「ココロ」の小説をベースにした内容になっていて。「これ、ニンテンドー3DSでできているの!?」と思うぐらい、みんながんばって。あまり自分が作っているもので泣いたりしないんですけど、ちょっとウルッときましたね。ぜひ見ていただければと。そのほかの新曲で言うと、やっぱり「骸骨楽団とリリア」ですね。PVもキレがよくて。リズムゲームはいちばん難しいらしいんですけど、ぜひ楽しんでいただければと思います。
高部 「ピアノ×フォルテ×スキャンダル」は、作るのにかなり時間かかっちゃって。合間合間のピアノソロ部分が長いので、そこも飽きないように見せたいということで、ドラマタイズしてみたんです。当初想定していたより、力が入ったな、と思います。また、僕の担当ではないんですけど、いちデザイナーが、自身のセンスでPVを作り上げた「glow」という曲があります。水彩画風の、新しい表現に挑戦していて、非常にキレイな仕上がりになっています。その感情の揺さぶりかたに注目してもらいたいですね。

――では、どの衣装もオススメであることは前提として、あえてお気に入りの衣装を挙げるなら……?
高部 今回、“服だけチェンジ”システムが導入されましたが、“雪ミク いちご白無垢Ver.”の頭部に、ちがう服、という組み合わせがお気に入りで。たとえばglowの服とあわせると、昔絵本で見た、怖い森に出る宇宙人みたいになります(笑)。キモカワイイ、みたいな。うしろから見るとロウソクみたいで、かわいらしいフォルムになってます。
大崎 新しい衣装には、ふだん着がけっこう多いんですよね。その中でも、新鮮だなと思ったのは“インタビュア”のコスチュームですね。パーカー。「おお、これは新しい」と感銘を受けました。

――本日、ミニゲームとして「ぷよぷよ39!」が収録されていることが明らかになりましたが、『ぷよぷよ』とのコラボレーションが実現した経緯とは?
大崎 なんだっけ、忘れちゃったなぁ……(笑)。
高部 マジレスしますと、『mirai 2』の企画を考えるときに、名越(※セガの名越稔洋氏)が厳しくてですね、「ちょっと曲を増やすぐらいじゃ納得できんな!」ということで。じゃあ、どうボリュームアップさせよう、と思ったときに、「マイルームで、ミクさんとボードゲームとかして遊びたいよね」という意見が出てきて。そこで『ぷよぷよ』の細山田プロデューサーが乗り気になってくれまして、ぜひいっしょにやりましょう! ということで、実現しました。
大崎 そうだっけ(笑)。だいたい無茶な話は、そこにいる内海(セガの内海 洋氏)が言った話なんですけどね(笑)。こういうコラボは滅多にないので、作ってるほうも楽しかったです。ちなみに、ローカル通信で対戦もできます。そんなに開発スタッフの人数がいないのに、なんで実現できたのか、僕にもよくわかってないんですよね、正直なところ(笑)。

――マジレスありがとうございます(笑)。それでは、最後にファンへのメッセージをお願いします。
高部 まずは、前作を遊んでいただいた皆様に、感謝の気持ちを伝えたいですね。前作を支持していただけたからこそ、今作ができた。そして前作についてのご意見をいただけたからこそ、全方位でのボリュームアップができたと思っていますので。ありがとうございます。そして、前作をプレイしていない方も、もちろん遊べる内容になっています。ガツガツ急いで遊ばず、毎日少しずつ遊んでも、じゅうぶん楽しめるつくりになっていますので、つねにバッグの中に入れていただけると幸いです。
大崎 前作を支持していただけたおかげで、新作を作ることができたので、本当に感謝しています。前作についていただいたご意見に、ガチで応えさせていただいてます。それから、楽曲を提供してくださった方、絵師さん、動画師さん、レーベルの皆さん、ダンスを踊ってくださった皆さん、ボイスを入れてくださった皆さん、本当にたくさんの人に支えられて作ることができました。『mirai 2』には、皆さんの思いが詰まっています。ゲームを開発したときって、ふたつの感情しかなくて、「こらアカンかったな」と「わからん」しかないんですけど(笑)、今回は「わからん」です。皆さんのおめがねにかなえばいいなと思っています。無料体験版も出ているので、気に入っていただいたら製品版を買ってください!