テレビアニメ『シドニアの騎士』制作発表会でメインキャスト＆第2弾PV公開
2013年11月9日（土）、東京・五反田の東京デザインセンター内ガレリアホールにて、2014年春より放送予定のテレビアニメ『シドニアの騎士』の制作発表会が行われた。
同作は、『アフタヌーン』（講談社）で連載されている弐瓶勉原作の作品を、ポリゴン・ピクチュアズが制作するデジタルアニメーション。アニメ化の発表後に公開された第1弾PVで大きな期待を寄せたテレビアニメ『シドニアの騎士』。今回の制作発表会では、メインキャストが発表されたほか、第2弾PVの公開、キャスト陣、そして静野孔文監督、瀬下寛之副監督を招いて作品の魅力を語るトークが行われた。発表されたキャストは以下の通り。
【キャスト】
谷風長道（たにかぜ ながて）：逢坂良太
星白 閑（ほしじろ しずか）：洲崎 綾
科戸瀬イザナ（しなとせ）：豊崎愛生
岐神海苔夫（くなと のりお）：櫻井孝宏
緑川 纈（みどりかわ ゆはた）：金元寿子
仄 姉妹（ほのかしまい）：喜多村英梨
小林艦長（こばやし）：大原さやか
勢威一郎（せいい いちろう）：坪井智浩
落合（おちあい）：子安武人
ヒ山ララァ（ひやま）：新井里美
サマリ・イッタン：田中敦子
山野栄子（やまの えいこ）：森なな子
佐々木（ささき）：本田貴子
弦打（つるうち）：鳥海浩輔
岐神海蘊（くなと もずく）：佐倉綾音
丹波新輔（たんば しんすけ）：阪脩
制作発表会には、洲崎綾さん（星白 閑役）、豊崎愛生さん（科戸瀬イザナ役）、櫻井孝宏さん（岐神海苔夫役）、喜多村英梨さん（仄 姉妹役）、大原さやかさん（小林艦長役）、森なな子さん（山野栄子役）、坪井智浩さん（勢威一郎役）、田中敦子さん（サマリ・イッタン役）、静野孔文監督、瀬下寛之副監督が登壇。“シドニア”、“寄居子（ガウナ）”、“継衛（つぐもり）”、“光合成”といった作中のキーワードをもとに、作品世界を紐解いていった。
■『シドニアの騎士』第2弾PV
独特の世界観を持つ本作について、瀬下副監督は企画段階から設定を細かく書き起こしているとコメント。「最近はシドニアに住んでいるような感覚になっています。アニメには出てこないですけれど、街中のどこにどんな施設があるのか、ということもスタッフと作り込んでいますね」（瀬下副監督）とその力の入れようは本物。また、人類の敵として登場する“寄居子（ガウナ）”は、豊崎さんによるとアニメで色がつき、動くことで怖さが増しているという。作中では星白と山野は寄居子（ガウナ）とも密接な関係にあるキャラクターであり、星白役の洲崎さんは「友だちになれそう」と語るも、山野役の森さんは「（いろいろあったので）私は友だちにはなれないと思います（笑）」と語る。こちらも作品の見どころのひとつとなりそうだ。
また、見どころのひとつとして見逃せないのが“光合成”だ。移民・戦闘用の恒星間宇宙船であるシドニア船内で生活するシドニア人は、遺伝子改造により光合成が可能であり、植物と同じように太陽の光を直に体に浴びて光合成を行う。サマリ役の田中さんは「光合成と言えばサマリ、サマリと言えば光合成という感じですね」と語るように、登場キャラクターの光合成シーンも用意されているようだ。静野監督も「小林艦長の光合成シーンを収録したんですけれど、非常に色っぽく収録できたので、楽しみにしていただければ」とアピールした。そんな小林艦長役の大原さんは、小林艦長という役について「ふだんは仮面を被っているので、表情もわからないし、感情自体抑えている。演じるときにも感情を抑えて淡々としゃべっている」とコメント。しかし、素顔を露わにしているときだけは、感情が表に出てくるということで、こちらも見逃せない。
さらにテレビアニメ『シドニアの騎士』は、“プレスコ”と呼ばれる手法で制作されていることが明かされる。これは事前に収録されたセリフや音楽に合わせて、映像を作り上げていく手法で、絵の尺に捉われない声優の演技が期待できる。映像メッセージで登場した子安さんも気合が入っていると語り、坪井さんも「僕たちの演技が重要になってくると思います。絵の皆さんに負けないようにがんばります」と意気込みを語った。またキャスト陣の演技については、喜多村さんはクローンである仄姉妹を担当していることを踏まえつつ、クローンをすべて演じているとのことで「姉妹で会話しているシーンも出来る限り別録りではなく、流れのままに演じさせていただいています」とコメント。各クローンごとの個性を演じ分けることに緊張しながらも取り組んでいるとのことだ。
前述した子安さんから映像コメントのほか、逢坂さん、金元さん、新井さんからもコメントが届けられた。それぞれのコメントから、纈はアニメオリジナルのシーンが追加されているということ、ヒ山の演技に関してはいくつか試したものの監督からオーケーが出ず、結果「自然な熊になりました（笑）」（新井さん）という情報が得られた。こちらも注目だ。
発表会の最後に、瀬下副監督が「CGというツールを使っていますが、極めて手作りで作っています」とコメントすると、静野監督も「非常にすばらしいクリエイターたちが徹夜に近い状況でガンガン作っています」と続く。また、各キャスト陣からは「衝撃的な作品」（櫻井さん）、「ロマンが詰まりまくった作品」（豊崎さん）というコメントが飛び出す。また、洲崎さんも「見応えのある作品に仕上がると思いますので楽しみにしていただければと思います」と期待感を煽り、制作発表会は幕を閉じた。
