今後はネットワーク機能を活用した新たな取り組みをさらに強化

 バンダイナムコホールディングスは2014年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)を発表。それによると、2014年3月期 第2四半期の連結業績は、売上高が2285億2800万円と前年同期より2.7%増となっているものの、営業利益は263億8900万円で前年同期より4.9%減となった。ただし、経常利益は285億5300万円で前年同期比1.8%増、四半期純利益は196億700万円で同13.2%増。

 コンテンツ事業は、家庭用ゲームソフトにおいて、『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』、『ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ』のヒットに加え、前連結会計年度に発売された『太鼓の達人』シリーズなど複数タイトルのリピート販売が好調に推移。

 また、ネットワークコンテンツでは、『ワンピースグランドコレクション』や『機動戦士ガンダム』シリーズ、『アイドルマスター』シリーズなどのソーシャルゲームに加え、スマートフォン向けアプリやオンラインゲームが安定的に推移し業績に貢献。

 映像音楽コンテンツでは、『宇宙戦艦ヤマト2199』や『ガールズ&パンツァー』、『ラブライブ!』などの複数の新作タイトルや、アニメーション関連の音楽タイトルも好調に推移。

 この結果、コンテンツ事業における売上高は1230億5500万円(前年同期比5.5%増)、セグメント利益は217億6300万円(前年同期比8.1%増)となった。

 なお、コンテンツ事業の好調を受け、通期の連結業績予想数値を上方修正されている。

 また、将来的な計画として、コンテンツ事業では、IPを軸に様々なカテゴリーに向け商品・サービスを提供する“IP軸戦略”をさらに強化する方針。既存IPに加え、新作アニメーション『PAC-MAN and the Ghostly Adventures(パックマン アンド ザ ゴーストリー アドベンチャーズ)』を核とした様々なビジネス展開を行うなど、新規IPの育成にも取り組み、また、技術進歩や環境変化に迅速に対応するための施策を推進するなど、中長期的な視野での開発環境の整備・向上を行うとしている。

 さらに、ネットワークコンテンツでは、ユーザー嗜好の変化に対応した新規タイトルの投入や既存タイトルのタイムリーな更新により、安定的な展開を推進。家庭用ゲームソフトでは、人気シリーズの投入に加え、ダウンロード専用タイトルなど、ネットワーク機能を活用した新たな取り組みを強化する。業務用ゲーム機では、ユーザーに支持されるゲーム機の開発・販売に加え、従量課金制度など販売方法の多様化への対応を行う。映像音楽コンテンツでは、多彩な新作パッケージソフトの販売に加え、『アイカツ!』のような新規IPの創出にも積極的に取り組むとしている。