『モンスターハンター4』などが牽引

 カプコンが2014年3月期 第2四半期連結業績を発表。それによると、売上高は532億3400万円(前年同期比16.9%増)、営業利益75億900万円(前年同期比15.2%増)、経常利益81億9000万円(前年同期比34.8%増)、四半期純利益49億5000万円(前年同期比20.0%増)と、増収増益となった。この数字は、2001年3月期連結中間決算の開示以降、売上、営業利益、経常利益、当期純利益のすべての項目で過去最高記録を達成したとのことだ。

 セグメント別にみると、デジタルコンテンツ事業では、『モンスターハンター4』が安定したファン層により、280万本を出荷(2013年10月15日時点で出荷本数は300万本を突破)、さらに、『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』(プレイステーション 3、Xbox 360用)も順調に進捗したほか、『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション』(プレイステーション 3、Xbox 360、Wii U、パソコン用)や『逆転裁判5』(ニンテンドー3DS用)もおおむね計画どおり推移したとのこと。一方で、海外をターゲットにした『ロスト プラネット 3』(プレイステーション 3、Xbox 360、パソコン用)は、欧米市場の伸び悩みや競争の激化などもあって、苦戦を強いられたとしている。他方、オンラインゲームの『モンスターハンター フロンティア G』(パソコン、Xbox 360用)が健闘したことに加え、事業領域の拡大を図るため、台湾においてブラウザゲーム『鬼武者Soul』の配信を開始したところ、人気ランキング1位となるなど脚光を浴び、昨年設立した現地法人の足場固めの端緒を開いたようだ。以上の結果、デジタルコンテンツ事業は、売上高は375億1000万円(前年同期比7.2%増)、営業利益53億8000万円(前年同期比6.9%減)となっている。

 アミューズメント機器事業では、パチスロ機部門は、9月に発売された『デビル メイ クライ4』が予想を上回る売行きにより、販売拡大のけん引役を果たすとともに、収益を押し上げたとのこと。また、業務用機器部門については、新型メダルゲーム機『マリオパーティ ふしぎのコロコロ キャッチャー2』が堅調に推移したほか、『モンハン日記 プリプリプーギーレース』を投入。この結果、売上高は89億2100万円(前年同期比148.2%増)、営業利益25億1900万円(前年同期比88.5%増)となった。