Xbox Liveでいちばん熱いコーナー! 世界のインディーズ作品を独断と偏見で紹介!
ゲームファンであれば、誰もが一度は“一流ゲームクリエイター”を夢見るもの。ここで紹介する“Xbox Live インディーズ ゲーム”は、そんな夢を追い続けるアマチュアクリエイター(ときにはプロのクリエイターも!)が、日夜新作をリリースしているという、Xbox Liveでもナンバーワンの更新頻度を誇るコーナーだ。ここでは、筆者の独断と偏見に基づいた注目作3タイトルをピックアップ!
9月配信分は、アクションパズル、シューティング、ジャンプアクションの3タイトルをご紹介するぞ。
オススメその1 ~死体を利用してゴールを目指せ!~
タイトル:The Useful Dead
ジャンル:パズル&雑学クイズ
製作元:Ianthraxx
価格:100円[税込]
謎の生物“クリッター(critter)”たちを操作してゴールを目指す、パズル風ジャンプアクション。画面内にあるゴールにたどり着けばステージクリアー。
道中には、剣山など物騒な障害物が散在。一般的なジャンプアクションではこれらを避けてゴールを目指すが、本作では障害物や地形などを利用して操作キャラクターを“殺し”、活路を見出すのが最大の特徴。死んだ仲間はそのまま足場などに利用できるため、たとえば尖った障害物が大きく横たわっているような場所では、死んだ仲間を足場にして先に進んだり、死体を動かしてスイッチまで移動させるなど、タイトルどおり“useful”に活用していく。
こうしたブラックジョーク風の作品は、往年の名作『レミングス』など、決して珍しくはないのだが、本作はよりスピーディーかつクリスピー(?)に仲間をサクサク殺して先に進む点で、なかなかいい味を出している。ステージ構成もしっかり考えられており、パズルアクションが好きな人にはとくにおすすめだ。
オススメその2 ~自由に4方向瞬間移動!~
タイトル:Valkyrius
ジャンル:シューティング
製作元:Firestorm X
価格:500円[税込]
縦スクロールタイプのシューティング。左スティックで自機の移動、左右トリガーでそれぞれ左右ショット、ABXYボタンで押した方向に自機がワープ。ワープは距離こそ短めだが、使用回数などの制限はなく何度でも断続的に行えるのがポイント。
ここ十数年来、“弾幕系”が王道となって久しいシューティングだが、本作は1980~90年代風のミドルテンポなチューニングが特徴。過剰ではないが、要所を押さえた攻撃バリエーションに思わずニヤニヤしてしまう。ワープの使わせかた、ショットのパワーアップも鼻につかない適度な味付けで、全体のバランスがしっかり考えられているのがいい。
弾幕系のケレン味に心酔するユーザー層には「なにこれ地味じゃない?」のひと言で済まされてしまいそうだが、コントローラを通して伝わってくる「こういうシューティングが好きなんです!」という確かな主張は、オールドゲーマー、とくに弾幕全盛期以前を知るシューター諸氏なら、必ずやなにがしか感じ入るものがあるはず。気になる方はぜひ一度お試しいただきたい。
オススメその3 ~ゲームボーイ風味ジャンプアクション~
タイトル:Star Runner
ジャンル:キャラクター アクション
製作元:Revolvus
価格:100円[税込]
画面右から迫ってくる障害物などを避けていく、強制スクロール型ジャンプアクション。使用するのはAボタンのみ。一定のシーンまで進めばステージクリアーとなる。
Xbox Live インディーズ ゲームではちょくちょく見かけるジャンルで、本作も突出した要素こそないのだが、ドット絵で描かれたキャラクターの動きがじつにかわいらしく、ゲームボーイ風味の画面構成とサウンドなど“とっつきやすさ”でほんの少しリードできた印象。
全体としては可もなく不可もなくといった感じだが、強いていえばジャンプすべきポイントがもうちょっとハッキリ伝わるよう配慮すべきだったかも。ジャンプの滞空時間など、ゲームバランスと直結する部分ではあるが、このあたりが整理されればさらにもう一歩クオリティーの向上が見込めそうだ。
■著者紹介:豊臣和孝
フリーライター。月刊時代のファミ通Xbox 360誌よりファミ通.comにて実質コーナー継続中。毎月3タイトルをピックアップしてご紹介が基本スタイル。今回は諸事情により掲載が大幅に遅れたことを読者諸氏および関係者に深くお詫びいたします。深夜に救急車で搬送される際「ああ、俺はもう若くないんだな」と実感しました……。