プロをもうならせる『ロックスミス2014』の実力とは?

 本日(2013年10月20日)、東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開催された“UBIDAY2013”のステージイベントとして、“ファミ通Live Presents ファミ通Live Feat.『ロックスミス2014』”が開催されたので、その模様をお届けしよう。
 時折小雨が吹き込むあいにくのコンディションの中で行われたイベントでは、まず司会の田村裕(麒麟)と鈴木咲が、『ロックスミス2014』を意識して、ふたりなりのロックチューンな衣装で登場した。そして、本ステージのスペシャルゲスト、RIZEのベーシスト・KenKenが、自慢のテクニックを披露しながらステージ上へ。
 華麗なるソロプレイ中のKenKenの視線が、ちょっと不自然だなぁと思っていたら、視線の先にはステージ前に用意されたモニターが! そう、今回のプレイは『ロックスミス2014』の“セッションモード”を実際に使って演奏していたのだ。本作についてKenKenは「少しプレイさせてもらったんだけど、止まらないくらいよくできている。ゲームというより、ギターの教材として完璧な出来」と語った。

KenKenの超絶プレイにウットリ! 『ロックスミス2014』ステージリポート【UBIDAY2013】_02
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KenKenの超絶プレイにウットリ! 『ロックスミス2014』ステージリポート【UBIDAY2013】_04
▲“ファミ通Live”でおなじみの田村裕(麒麟)と鈴木咲。寒い中、元気にMCを務めた。
▲“セッションモード”とはいえ、超絶プレイが冴えわたるKenKen。
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 続いて、ユービーアイソフト広報の福井蘭子氏が『ロックスミス2014』の魅力をアピール。まず、前作『ロックスミス2013』でダウンロード購入した楽曲は、本作では追加購入せずにプレイできることや、最初から50曲以上をプレイできること(前作はアンロック要素があった)を説明。また、有償になるが、前作のリスト曲を本作へ移動させることもできるとのことだ。
 さらに、練習したい箇所を自由に設定して練習できる“リフ・リピーター”についても解説してくれた。前作にもあった“リフ・リピーター”だが、本作ではプレイヤーが練習したいリフを自由に選んで練習ができるように進化。苦手なパートをくり返し練習できるので、反復練習にぴったりの機能なのだ。この“リフ・リピーター”を使って、本作に収録されることで話題を呼んだB'zの『ultra soul』を実際に演奏することになったのだが……。難易度を一気に30から80にまで上げるというムチャぶりながらも、東京ゲームショウに続き、見事に演奏したイケメンスタッフに拍手!

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▲『ultra soul』の難易度を上げてのプレイ。最後は、ステージ上のみんなで「(ウルトラソウル~)ヘイ!」。

 せっかくギターとベースがあるということで、今度はKenKenとのマルチプレイを行うことに。選んだのは、エアロスミスの『Wlak This Way』。それぞれのチューニングもあっという間にできるシステムには、「オレがベースを選んだのは弦が少ないから(笑)」というKenKenも脱帽だった。

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KenKenの超絶プレイにウットリ! 『ロックスミス2014』ステージリポート【UBIDAY2013】_09
▲ギターとベースでエアロスミスの『Walk This Way』をセッション。譜面が簡単すぎたせいか、KenKenはアドリブでプレイ!

 『ロックスミス2014』は、ギター初心者向けだけではない。ということで、続いては上級者も納得の新機能“セッションモード”の紹介に。
 このモードは、プレイヤーがギターを演奏すると、それに合わせてAIによるバックバンドが自動でセッションするというものだ。なんと、バックバンドはプレイヤーの演奏テンポや曲調、強弱に合わせてリアルタイムに反応してくれるので、セッション未体験でも即興演奏が可能というわけだ。このモードでは、セッションできる楽器や組み合わせが多数あり、しかも“AIがプレイヤーに合わせてくれる”ので、自分のペースで楽しく演奏できる。ステージでも、KenKenが演奏を始めると、それに合わせてAIによるバックバンドの演奏がスタート。演奏を止めると、自然にバックバンドの演奏も終わるという、なんとも気持ちのいいセッションが堪能できた。
 最後にもう1曲披露することになり、RIZEでは2年ほど前のライブでよく演奏していたという、ニルヴァーナの『Heart Shaped Box』を演奏してくれたのだ。もちろん、難易度は100%のマスター! 「楽器って楽しくないと続かないですよね。(『ロックスミス2014』には)ミニゲームのようなものも入っているし、飽きないと思いますよ」という言葉でステージを締めくくった。

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▲「ミュージシャンってカッコイイ!」と納得のセッションモードを披露。
▲音叉なんかなくても、チューニングは思いのまま。
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▲「秋葉原にニルヴァーナが響いてるね」とご満悦のKenKen。

「ガキのころに本当に欲しかったゲーム」

KenKenの超絶プレイにウットリ! 『ロックスミス2014』ステージリポート【UBIDAY2013】_01

 ステージ終了後、KenKenを直撃! 『ロックスミス2014』の率直な感想などを聞いてみた。

--イベントはいかがでしたか?
KenKen 想像以上の気温の低さに指が動かなくてどうしようかと思いましたけど(笑)、結果的にうまく演奏できて、『ロックスミス2014』の魅力を伝えることができてよかったと思います。
--実際の楽器とゲームで演奏の感じは違いますか?
KenKen いえ、それはもう前作から問題ありませんでしたね。『ロックスミス2014』では、かゆいところに手が届くというか、細かい部分が改善されて、すごく遊びやすくなった感じですね。
--どんな部分がよくなっていましたか?
KenKen 大幅な進化はないけれど、より自由度が増した感じ。前作は曲を増やしていく必要もありましたが、今回は最初から全部フルで遊べるし。より遊び心がアップした感じがしますね。
--イベントでお披露目した“セッションモード”も新機能のひとつですよね。
KenKen そうですね。ウォームアップに最適かも。休みの日とか、家でゴロゴロしていたりするときに、「じゃあ1時間だけ」と遊べるので。俺もこれまでベースを独学でやってきたので、意外と“スケール”(音階)とか知らずに生きてきて、前作を使って勉強してきて。
--プロでも学べる『ロックスミス』なんですね!
KenKen そうそう。いまさら聞けないことがゲームで学べる(笑)。
--楽器は一日演奏しないと鈍りますか?
KenKen 楽器は筋肉が重要なので、何度も何度も重ねることが大事です。『ロックスミス2014』には、いろいろなジャンルのサウンドが入っているし、アンプの種類やエフェクターの種類などもすごく広がっているので、演奏していて楽しいですね。
--追加DLCの楽曲で、RIZEの『PARADOX体操』が入っていますよね。
KenKen そうそう! 早くやりたい!!
--曲選びはどうやって決まったんですか?
KenKen 確か、ファミ通の記事で知ったんですよ!(笑) なんにせよ、ありがたいですね。『ロックスミス2014』は、もちろん海外でも発売されるから、海外の人が遊んでくれるので、けっこうワクワクしますね。
--UBIDAY2013はいかがでしたか?
KenKen 今年のマイ・ナンバーワン・ゲームが『スプリンターセル ブラックリスト』だったんです。あのスピード感のあるステルスアクションは印象的でしたね。つぎに期待しているのが『ウォッチドッグス』。『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』も、東京ゲームショウで遊んだ感じはすごくよかった。最近のユービーアイソフトは来てますね! どのゲームも本物志向だと思います。
--最後に『ロックスミス2014』を楽しみにしている人にメッセージを!
KenKen 『ロックスミス2014』は、ギターとかベースを弾けない人こそ楽しめる作品だと思います。楽器の練習は楽しめないと続かないから、ゲームというよりも、楽しい教材って感じですね。俺がガキのころに本当に欲しかったゲームです。ギターやベースに興味がある人は買って損はないと思いますよ。