森Pがファンにアストられる!?

森利道氏と近藤佳奈子さんが裏話を語った『ブレイブルー』トークショー【マチ★アソビ vol.11】_09
▲森利道さん(写真左)と近藤佳奈子さん(写真右)。

 徳島県徳島市にて、2013年9月28日~10月14日の期間で開催されている、エンターテインメントのイベント“マチ★アソビ vol.11”。2013年10月14日(月)には、アークシステムワークスブースで『ブレイブルー』シリーズのプロデューサー・森利道氏と声優の近藤佳奈子さん(ノエル・ヴァーミリオン役など)によるトークショーが開催された。トークショーは開演前からブース内に納まりきらないほどのファンが集まり、超満員。そんな中、森氏と近藤さんは10月よりスタートしたアニメの裏話や2013年10月24日発売予定のプレイステーション3用ソフト『ブレイブルー クロノファンタズマ』についてのトークを展開。会場のファンを楽しませた。

 森氏と近藤さんが登場するやいなや、まずは始まったばかりのテレビアニメの話題へ。森氏自身アニメの展開は駆け足だと感じているものの、3話以降で徐々に謎が解き明かされていく構成になっていると明かし、まずはそこまで観てほしいと語る。また、もうすぐ放送される第2話にも注目とのことだ。アニメの収録に関する苦労話を聞かれた近藤さんは、ゲームはひとりで収録しているが、アニメはキャストが揃っているので会話形式で演じることができるためとてもやりやすい反面、セリフの尺が決まっているため時間内にセリフを収めることに苦労しているとのこと。これは森氏も同様だそうで、尺の中にセリフを入れるために泣く泣くカットせざるを得ないセリフが出てくるものの、そのセリフを言わないとキャラクターとして成立しないということもあるため、どのように詰め込むか四苦八苦している様子だった。また、アニメ版のノエルについて「皆さんが知っているノエルとちょっと違うと感じたんじゃないかと」と語った近藤さん。アニメならではの演出やキャラクター表現をされているため、演じている声優陣にとっても新たな発見のある現場だそう。こちらについては、森氏によるとノエルはメインヒロインなので、アニメではよりヒロインらしくしようと監督とも相談して作り上げているとのこと。その分、主人公のラグナは絶対にブレないようにキャラクターが作り込まれていることも明らかにした。

森利道氏と近藤佳奈子さんが裏話を語った『ブレイブルー』トークショー【マチ★アソビ vol.11】_01

 続いては『ブレイブルー クロノファンタズマ』に関する話題へ。こちらはプレイステーション3版で追加された、カグラ=ムツキ、ユウキ=テルミ、ココノエの3キャラクターの設定秘話が語られた。カグラは見た目がわかりやすくストレートで、出来る限り裏表のないキャラクターというコンセプトで生み出されたキャラクター。さらに『ブレイブルー』シリーズでは溜めコマンド主体のキャラクターがいなかったということで、必殺技のコマンドなどが溜め系で構成されている。なお、森氏が“最初から声をイメージして作ったキャラクター”のふたりめであるとのことだ。ストーリーを引っ張っていく中心キャラクターのひとりとして設定されているため、近藤さんからも「“遅れて来た主人公みたいな雰囲気。ラグナの座も危ない(笑)」と評されるほどだ。ユウキ=テルミについては、森氏の第一声が「強いッスよね」というものだったが、「対策されるときびしいかも」というひと言も付け加えられた。なお、とにかく相手を踏みつけるキャラクターのようで、最初から最後まで相手を罵倒し続けるとのことなので、そのセリフにも注目だ。必殺技よりも“ディストーションドライブ”のほうが多いという、一風変わった性能を持つキャラクターでもある。最後は、待望のプレイアブル化となったココノエ。ココノエを演じる松浦チエさんもずっと待ち望んでいたというプレイアブル化だったそうで、アークシステムワークスの制作スタッフの愛が詰まっているキャラクターだという。とにかくギミックをたくさん仕込まれており、初心者から熟練者まで使って楽しめるとのことだ。また松浦さんによるキャラクターの設定を最大限に表現したやる気のないセリフもポイントのひとつに挙げていた。

 なお、森氏がカグラのモーションのコンテを少しだけ描いているとのことで、どの部分を描いているかは明かされなかったが、ぜひチェックしてほしい。またプレイステーション3版で追加されたキャラクターもアーケード版で使用できるようになっており、テルミに関しては一度アーケードモードをクリアーしてからストーリーモードをプレイしたほうが、ストーリーの流れがわかりやすいと森氏は語る。さらに、チュートリアルモードも要注目。今回はさまざまなキャラクターがチュートリアルのレベルに応じて解説をしてくれるそうで、最初はセリカが登場するとのこと。最後に誰が出てくるか、ぜひ期待してほしいと森氏は語った。

 続いては会場に詰めかけたファンが、森氏と近藤さんと『ブレイブルー クロノファンタズマ』で対決できるというスペシャルな企画を実施。森氏はユウキ=テルミを使うファンとココノエを使うファンと対戦をするも、なんとどちらの対戦でも特定条件下で発動できる必殺技“アストラルヒート”を決められて負けてしまう。森氏の雪辱を晴らすべく続いて対戦をした近藤さんは、カグラを使うふたりのファンに1勝1敗という結果に。どちらの対戦でもファンは新キャラクターを使用しており、しかもすでにブースに設置された試遊台で何度もプレイしていたのか、しっかりとした動きをしていたことに、アークシステムワークスのスタッフ陣も目を見張っていた。

森利道氏と近藤佳奈子さんが裏話を語った『ブレイブルー』トークショー【マチ★アソビ vol.11】_02
森利道氏と近藤佳奈子さんが裏話を語った『ブレイブルー』トークショー【マチ★アソビ vol.11】_03
森利道氏と近藤佳奈子さんが裏話を語った『ブレイブルー』トークショー【マチ★アソビ vol.11】_04
森利道氏と近藤佳奈子さんが裏話を語った『ブレイブルー』トークショー【マチ★アソビ vol.11】_05
森利道氏と近藤佳奈子さんが裏話を語った『ブレイブルー』トークショー【マチ★アソビ vol.11】_06
森利道氏と近藤佳奈子さんが裏話を語った『ブレイブルー』トークショー【マチ★アソビ vol.11】_07
森利道氏と近藤佳奈子さんが裏話を語った『ブレイブルー』トークショー【マチ★アソビ vol.11】_08
▲会場ではサイン入りグッズが当たるジャンケン大会を実施。勝者には、森氏がその場で描いたノエルのイラスト&サイン入りと近藤さんのサイン入りタペストリーがプレゼントされた。

 イベントの最後には、アニメ版で森氏が脚本を手掛けている回があることを明かす。こちらの回はユウキ=テルミが非常によくしゃべっているとのことなので、ぜひチェックをしておこう。また、アークシステムワークスから発売されている『エクスブレイズ コード:エンブリオ』をプレイしておくと、『ブレイブルー クロノファンタズマ』が1.3〜1.4倍楽しめるとのことなので、こちらも要チェックだ。最後にまた“マチ★アソビ”に参加したいという想いを語った森氏。ラグナ=ザ=ブラッドエッジ役で、『ブレイブルー』のラジオ番組『ぶるらじ』のパーソナリティーでもある杉田智和さんも徳島へ来たがっていたとのことなので、いずれ徳島で『ぶるらじ』の出張版が実施されることがあるのかも……!? ただし、森氏は「たいへんだろうなぁ…………」と遠くを見つめていたので、実現できるかどうかは神のみぞ知る、というところのようだ。