バンダイナムコゲームスの大人気タイトルがF2Pになって続々登場!

 本イベントでは、PS3用F2Pタイトル『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』、『鉄拳レボリューション』、『エースコンバット インフィニティ』、『ソウルキャリバー ロストソーズ』の4タイトルについて、それぞれの作品を手がけるプロデューサーが、今後の展望や最新情報について語った。

 最初に壇上へ現れたのは、『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』の桑原顕プロデューサーと、『鉄拳レボリューション』の原田勝弘プロデューサー。各タイトルの紹介へ入るまえに、"F2P"というジャンルの概要を説明し、F2Pタイトルの海外戦略を担当するチームリーダーも兼任している原田プロデューサーは、「日本はネットで(ゲームを)宣伝するとすぐに広まるんですが、ヨーロッパのほうはネットだけではななかなか広まりません。アメリカは日本と同じようにネットワークゲームの人気が高いです」と語った。

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▲『鉄拳レボリューション』の原田勝弘プロデューサー(左)と、『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』の桑原顕プロデューサー(右)。

配信中の2タイトルのアップデート予定

 続いて、すでに配信中の『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』と『鉄拳レボリューション』について、サービスの概要が紹介された。

 『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』は、モビルスーツのパイロットとなって出撃し、最大6人対6人のオンラインバトルが楽しめる作品。桑原プロデューサーは、9月25日実施予定のアップデートで実施予定のイベント戦"こいつは…エースだ!"について告知。これはエースマッチルールで行われるランキングイベントで、上位入賞者にはエンブレムが贈呈される。また、10~11月のアップデートでは、地上と地下の2層構造になったマップが追加される予定だという。11月以降には、以前から告知されていた部隊システムが導入されることも発表された。部隊システムにより、プレイヤーどうしで部隊を結成し、他の部隊と対戦できるようになる。

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▲桑原プロデューサーから今後のアップデート予定が発表された。

 『鉄拳レポリューション』は基本無料で対戦格闘が楽しめるのはもちろんのこと、キャラクターの育成要素も実装されている。原田プロデューサーからは、ユーザーの投票により決まった『鉄拳レボリューション』のオリジナルキャラクターも今後のアップデートで登場すると発表された。

『エースコンバット インフィニティ』はベータテストを実施予定

 『エースコンバット インフィニティ』の河野一聡プロデューサーによるプレゼンテーションでは、初公開のスペシャルPVがお披露目された。『エースコンバット』は、フライトシューティングゲームの人気シリーズ。その最新作にあたる『エースコンバット インフィニティ』は、基本無料プレイのタイトルとして開発が進められている。

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▲『エースコンバット インフィニティ』の河野一聡プロデューサー。

 ゲームシステムはシリーズ従来の形に戻り、自由なフライトと戦闘が保証されているとのこと。また、F2Pのタイトルには通常あまり収録されることがない、シングルプレイ専用のキャンペンモードが実装されることも明かされた。完全新規のシナリオがすべて無料で楽しめるという。そして本作のメインモードとして紹介されたのが、オンライン協同戦役モード。プレイヤーが4人1組でAチームとBチームをそれぞれ編成し、両チームが敵NPCを相手に競争・協力しながら戦うオンラインCO‐OPモードとなっている。河野プロデューサーは「オンライン協同戦役で、戦闘機のカスタマイズやレベルアップ、アンロックを行なうことが、『エースコンバット インフィニティ』におけるゲームプレイの主軸になります」と語った。

 プレゼンテーションの締めくくりに、河野プロデューサーは「本当は『エースコンバット インフィニティ』の配信日を発表する予定だったんですけど、もうちょっとブラッシュアップしたいという欲がありまして、今日のステージで発表できなくなりました。その代わり、内容をブラッシュアップするために、近いうちに国内先行でベータテストを行います。」と、ベータテストの実施について明らかにした。ベータテストに関する情報は『エースコンバット インフィニティ』の公式ページ(→こちら)等で公開される予定なので、参加を希望する方はぜひ情報をチェックしてほしい。

『ソウルキャリバー ロストソーズ』には5年ぶりにソフィーティアが参戦

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▲『ソウルキャリバー ロストソーズ』の星野正昭プロデューサー。

 ラストに登場したF2Pタイトルは、『ソウルキャリバー ロストソーズ』。3D対戦格闘アクション『ソウルキャリバー』シリーズの最新作にあたる。星野正昭プロデューサーは、本作を"やりこみ要素満載のひとり用ゲーム"と紹介。キャラクターカスタマイズに"属性"や"成長要素"を追加され、操作性もよりわかりやすくなったという。もちろんF2Pタイトルとして開発されている本作は、基本無料でプレイ可能だ。

 会場で公開されたディザートレーラーには、『ソウルキャリバー』シリーズの代表的なキャラクターのひとり、ソフィーティアが登場。2008年発売の『ソウルキャリバーIV』以来、5年ぶりにシリーズへ復帰することが発表された。さらに、ソフィーティアがコーエーテクモゲームスの『無双OROCHI2 Ultimate』(9月26日発売)に登場することもあわせて発表。河野プロデューサーは「わたしもこのゲームをちょっとやらせてもらったんですけど、ソフィーティアの特徴である"見えそうで見えないけど、でも見えちゃう"スカートのヒラヒラまで……だけじゃなくて、剣と盾のアクションもすごく再現性が高いです」とアピールした。

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▲ソフィーティア・アレクサンドル
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▲ソフィーティアの参戦は、コンソール機では5年ぶりとなる。

 『ソウルキャリバー ロストソーズ』には属性の概念があり、ゲーム内で手に入る武器や防具には、5種類の属性のうち最低1種類以上の属性が割り当てられている。属性を戦略的に活用することで、バトルを有利にすることができるのだ。また、武器や防具は合成することも可能で、なかには合成でしか手に入らない希少な武具も存在するようだ。

【属性】
火属性…… 風属性に対して有利。
水属性…… 火属性に対して有利。
風属性…… 水属性に対して有利。
光属性(ソウルキャリバー属性)…… 闇属性と対極の存在。伝説の武器にのみ割り当てられた属性らしい。
闇属性(ソウルエッジ属性)…… 光属性と対極の存在。強大な力を持つと噂されるが、その属性をまとった武具を手に入れた者はいない。

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▲武器の属性は、攻撃した際に表示されるエフェクトの色で判断できる。
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▲合成に成功すると、武具のパラメータがアップすることがある。
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▲属性の組み合わせを考えて装備をカスタマイズ。

ユーザーといっしょに育てるF2Pタイトルに期待

 各タイトルのプレゼンテーションのあと、4人のプロデューサーが壇上に集まり、開発エピソードなどが語られた。『エースコンバット インフィニティ』の河野プロデューサーが、「社内外、ネット上で"ミサイル1発100円で売るんだろう"と言われているんですが、ここではっきりと"そういうことはやらない"と否定しておきます」と宣言すると、『鉄拳レポリューション』の原田プロデューサーが「いや、ミサイル1発100円のほうが、緊張感が出て絶対におもしろいですよ!」と面白おかしく切り返すひと幕もあった。そしてステージの最後は、各プロデューサーのメッセージで締めくくられた。

 『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』桑原プロデューサー: いろんな新規要素を追加して、幅広い遊びが提供できればと思っています。いろいろなご意見・ご要望をいただいて、今後の展開にもご期待いただければと思います。

 『鉄拳レポリューション』原田プロデューサー: F2Pのリーダーをやっておりますので、タイトルの垣根なく、F2Pタイトルについてのご意見をぼくのツイッター(→こちら)までお寄せいだければと思います。ただし"ぜんぶタダにしてくれ!"というのはやめてください(笑)。

 『エースコンバット インフィニティ』河野プロデューサー: ベータテストを日本から実施させていただきます。F2Pは、ユーザーさんといっしょに作っていくという環境がすごく大事だと思っていますので、ぜひベータテストを通して、ご意見・ご要望をお待ちしております。

 『ソウルキャリバー ロストソーズ』星野プロデューサー: 現在、鋭意制作中ですので、ご要望を送っていただければ反映できると思います。ぜひとも、(PS3の)ハードディスクの容量を空けてお待ちください。もし容量が足りなかったら、『ガンダム』と『鉄拳』と『エース』を消してください(笑)。

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▲各プロデューサーが意気込みを見せるF2Pタイトル。ユーザーの意見も積極的に取り入れたいとのこと。

(取材・文・ライター/ムライサトシ)