新たな大地、新たな職業! 『DQX』バージョン2情報!
千葉県・幕張メッセで開催中の、東京ゲームショウ2013。2013年9月22日に行われた『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』(以下、『DQX』)のバージョン2情報ステージにて、2013年12月5日に発売予定の追加パッケージ『ドラゴンクエストX 眠れる勇者と導きの盟友 オンライン』の情報が公開された。
ここでは同ステージの模様をリポートしていくが、すでに『DQX』公式プレイヤーサイト“目覚めし冒険者の広場”にもバージョン2の速報が掲載されているので、そちらと合わせて内容をチェックしよう。
ステージには、『DQX』プロデューサーの齊藤陽介氏、バージョン2のディレクターを努める齋藤力氏(通称りっきー)、そして『DQ』シリーズの生みの親である、ゲームデザイナーの堀井雄二氏が登壇した。「今日はゲームの内容を詳しくお伝えしていきたいです」とりっきー氏が語り、同ステージの幕が開いた。
まずは、バージョン2の最新PVから。PVの内容は、港町レンドアに停泊中の大型船“グランドタイタス号”が大勢の冒険者たちを乗せ、霧に包まれた大陸“レンダーシア”に向けて出港する、というもの。PVには、レンダーシアの物語に関わってくるであろうキーマンたちや、檻に閉じ込められた白いキラーパンサーのような魔物なども映し出され、期待感に胸を膨らませるギャラリーからは、大きな拍手が沸き起こった。
齊藤氏によれば、レンダーシアで暮らす人たちの多くが“人間”で、物語にも深く絡んでくるという。りっきー氏も、「堀井さんと何度も打ち合わせをして、物語にはものすごく力を入れています」と語った。続けて、レンダーシアの物語に関与するキーマンたちを紹介。
・クロウズ
特殊能力を持った青年。「どんな能力なのかはまだ明かせない」と言うりっきー氏に対し、齊藤氏は「PVに少し出てたじゃん」とツッコミ。
・ミシュア
レンダーシアに行ったら、いちばん最初に出会うであろうキャラクターとのこと。
・ザンクローネ
物語上とても重要な人物らしい。齊藤氏も「相当強い、相当かっこいい」と持ち上げた。
また、りっきー氏は「アストルティアは深刻は“イケメン”不足。現在はヒューザ、フォステイルといったキャラクターくらいしかイケメンがいないので、急きょイケメンを作成中です。女性の方は期待してください(笑)」と述べた。
人物紹介に続いては、レンダーシアがどんな場所なのか、こちらもPVを使って解説。バージョン1の舞台となった“五つの大陸”とは、異なる景観になるよう意識的に作成された大地だという。映像には、レンダーシアに棲息するモンスターたちも映し出された。“ナウマンボーグ”という、象のような新モンスターも確認できた。
仲間モンスターを育てて楽しめる新職業“まもの使い”
つぎに、新職業として発表されている“まもの使い”の話題へ。まもの使いが装備できる武器はツメ、オノ、ムチのほか、両手剣も扱えるという。既存の職業では、“装備できる武器は3種類”、“4種類目は格闘か盾”というシステムだったが、まもの使いは初めて“4種類の武器を使える職業”になる。りっきー氏も「かなりの武闘派です」と、その強さをアピール。
そしてまもの使いと言えば、フィールドにいるモンスターを仲間にできるシステムが気になるところ。この点についてもりっきー氏は、堀井氏と深く話し合ったという。「モンスターは育てられたほうがいいよね、とか」(堀井)。
ここで、まもの使いのプレイ映像が公開され、仲間モンスターの“プリズニャン”を引き連れたまもの使いが登場。近くにいた敵モンスター“ホークマン”との戦闘シーンでは、プリズニャンがツメスキルの特技を使用して戦っている姿が映し出された。仲間モンスターは、サポート仲間と同じくAIで自動的に行動を取る仕組み。また、レベルの概念もあることが確認できた。映像では、ホークマンとのバトルに勝利した際に、プリズニャンがレベルアップ。プレイヤーキャラクターと同様に、スキルポイントを獲得していた。ちなみにプリズニャンは、“マーシャルニャーツ”、“ヒャドの心得”、“ツメスキル”といったスキルを持っていた。続くバトルでは、獲得したスキルポイントを振り分けて修得したツメスキルの特技“タイガークロー”をお披露目。プリズニャンなのにタイガーとはこれいかに。
つぎは、仲間モンスターの装備品について解説。映像では、仲間モンスター“ホイミスライム”の装備画面が公開。プレイヤーキャラクターと同じく、武器や盾はもちろん、各種防具、アクセサリーも装備できるという。ただし、グラフィックに反映されるのは武器と盾のみとなる。
さらに、齊藤氏が「こだわりの注目映像」と言う、仲間モンスターの“しぐさ”映像が映し出される。プレイヤーキャラクターにしぐさを行わせると、仲間モンスターも同じしぐさをするという。映像では、“さそうおどり”を踊るプリズニャン、“ガッツポーズ”を決めるホイミスライム、“決めポーズ”でポーズを取るキメラの姿が確認できた。「これでもう、ひとりでもさみしくない!(笑)」と齊藤氏。
ちなみに、仲間にできるモンスターは、バージョン2初期段階では10種類いるというが、アップデートで種類が増えていくとのこと。少なくとも、映像で出てきたプリズニャン、ホイミスライム、キメラを仲間にできることは確実だろう。
冒険よりギャンブル!? カジノでオリジナル景品をゲットせよ!
バージョン2からオープンする新施設としてすでに発表されている、娯楽島ラッカランのカジノ。こちらも映像を用いて、どんな遊びが可能なのかを解説。カジノでは、3種類のゲームがプレイ可能。『DQ』シリーズではおなじみのポーカーやスロットのほか、オンラインゲームならでは変化を遂げたルーレットもある。
また、カジノの中央には巨大なキングスライムの像が設置されている。これは“ジャックポットトーテム”という名称だそうで、プレイヤーたちが使ったコイン(カジノ用のコイン)が蓄積されていくという。そしてジャックポットを見事に引き合てた人が、すべてのコインを獲得できるという仕組み。堀井氏たっての希望があり、このシステムを導入したそうだ。映像では、このジャックポットトーテムに、コインが30万枚ほど貯まっていた。もし1回でもジャックポットを引けばコイン長者も夢ではないが、りっきー氏は「本当に当たりません(笑)」と、その確率の低さを示唆した。
スロットは、絵柄にスライムや“おどるほうせき”などが用いられた、『DQ』シリーズらしいゲーム。はぐれメタルの絵柄が揃うと「とんでもないこと」が起きるらしいが……?
ポーカーは、こちらも『DQ』シリーズのカジノではおなじみのゲーム。役が揃ったあとは、もちろんダブルアップにも挑戦できる。
そしてルーレット。こちらは1台の卓に最大8人まで着席できる。堀井氏は「ツイている人に乗っかったり、誰がどれくらい当たったのかがわかるんです」と、みんなで遊ぶオンラインゲームならではの楽しさがあるとコメント。画面の下方には、“これまでの結果”が表示されており、「赤が3回連続で出てるから、つぎは黒だろう」といった予測に使える。
カジノで稼いだコインは、景品と交換可能。りっきー氏は、堀井から「カジノでしか手に入らないオリジナルのアイテムを景品にしてほしい」と要望を受けたそうだ。その中で、いくつかの景品について、りっきー氏が言及した。
<カジノで入手できる景品の一部>
・魅力的な装備品
・転生モンスターに会いやすくなるアイテム
・魔法の迷宮で、トルネコやミネアに会いやすくなるアイテム
・レアドロップ率がアップするアクセサリー
・ルーラストーン(※交換できるのは1回のみ)
さらなる詳細は2013年9月24日放映の“『ドラゴンクエストX』TV”で!
ステージ終了の時刻が迫るなか、「(2013年)9月24日放映の“『ドラゴンクエストX』TV”で、映像も合わせて、さらなる追加要素のご案内をしたいと思います」と齊藤氏が語った。続いて堀井氏も、「『DQX』はどんどん新しくなっていくゲームです。皆さん、これからもよろしくお願いします」と締めくくった。
※公開された画像・映像はすべて開発中のものです。