Xbox Oneの国内発売日を「2014年」と明言

 日本マイクロソフトは、2013年9月17日に都内のホテルにて、国内のメディアに向けたプレスラウンドテーブルを開催した。
 9月19日から開催される東京ゲームショウ2013に先だって行われた今回の説明会。Xbox Oneビジネスのキーパーソンとも言えるフィル・スペンサー氏(マイクロソフト コーポレーション Microsoft Game Studios担当コーポレートバイスプレジデント)や泉水敬氏(日本マイクロソフト 執行役 インタラクティブ・エンターテイメント・ビジネス ゼネラルマネージャー)らが出席し、既報の通り、日本国内でのXbox Oneの発売時期を「2014年」と発表した。詳細な発売時期や価格は、後日改めて発表される。

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▲海外から、できたてほやほやという外箱も展示。もちろん、日本版の外箱は未定。
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▲泉水敬氏

 まず登壇した泉水氏から、9月19日から始まる東京ゲームショウ2013において、国内で初めて日本のユーザーに向け、Xbox Oneが披露されることが改めて説明された。昨年から“デバイス&サービス・カンパニー”への変革を進めているマイクロソフト。米国本社でも、今年1月に大規模な組織変更も行われ、今後は会社全体として戦略をひとつにまとめる、という。その中で“Xbox One”は、今後のマイクロソフトのひとつの核となり、新しいデバイス、新しいサービスプラットフォームとして、全社を上げて展開していく、という。

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▲フィル・スペンサー氏

 続いてスペンサー氏が登壇した。すでにXbox 360のテクノロジーがあるなかで、Xbox Oneを日本でのマーケットにおいて、よりよいものにしていくためにはどうすればいいか。次世代Kinectは、日本の一般家庭での部屋のサイズがどのくらいなのか、といったことを考え、スクリーンとの距離や6人を同時に検知できる機能を入れようと考えたのだという。また、「当初のスペックがあまりにも保守的」(スペンサー氏)であり、夏ごろにはCPUやGPUの速度を上げる必要があるという結論に達し、検証した結果、Xbox Oneのパワーをさらに高めることができたという。
「Xbox Oneは、まず13の市場で発売されます。ほかの市場に関しては、2014年発売となります。日本は、最初の13のマーケットには入っていません。そこは申し訳ないと思っていますが、Xbox Oneを作ってきたなかで、やはり完璧なものを投入した。音声を認識し、さまざまなエンターテインメントをインタラクションできる、完全なものを日本のゲームファン向けに準備したいという、強い思いがありました。少し待っていただくことになりますが、待った甲斐があるものを届けられればと思っています」(スペンサー氏)

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▲アルバート・ペネロ氏

 Xbox Oneのプロダクトプランニング担当のアルバート・ペネロ氏のプレゼンでは、Xbox OneでKinectを使ったデモが行われた。まず、Xbox Oneのダッシュボードは、現在のUI(ユーザーインターフェース)に近いものなので、違和感なく使えるだろう。また、Xbox OneのKinectによる音声認識も優秀かつ簡易で、音声のオンオフ、メニューの呼び出しなどもスムーズに行われた。Kinectによる顔認識による自動ログインも快適そうだ。
 プレゼンでは、泉水氏も参加。最初は、ペネロ氏がメインユーザーとしてログインし、“フレンド”の泉水氏が後からゲストとしてログイン。しかし、泉水氏にコントローラが渡され操作することで、今後はメニュー画面が泉水氏メイン(ペネロ氏がゲスト扱い)のものにすぐ切り換わった。つまり、ダッシュボードを操作している人がその都度メインユーザーとして認識されるという、クラウドを活かした機能が搭載されているわけだ。

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▲クリス・チャーラ氏

 最後は、“ID@Xbox”のプレゼンで、インディペンデント デベロッパー@Xboxのディレクター、クリス・チャーラ氏が登壇した。ID@Xboxは、“gamescom 2013”で発表されたXbox Oneにおける独立系デベロッパ向けセルフパブリッシングプログラムのこと。Xbox Oneでは、すべて同じ“ゲーム”として扱い、Xbox 360での“インディーズゲーム”のようなジャンルを設けることはないとのこと。ただし、参加申請後、マイクロソフトによる審査に通過する必要がある。“ID@Xbox”はすでに日本でもサポートを受け付けているが、現時点では、家庭用ゲーム機やPC、タブレット、携帯端末向けに商品化されたゲームの開発実績があるデベロッパーを対象としている。
※“ID@Xbox Xbox One 向け インディペンデント デベロッパー パブリッシング プログラム”は⇒コチラ

 9月19日からの東京ゲームショウ2013のマイクロソフトブースは、Xbox OneゾーンとXbox 360ゾーンに二分され、国内初出展となるXbox Oneはもちろん、新型Xbox 360や注目タイトルも多数出展される。いち早くXbox Oneを体験したいなら、TGS会場へGo!

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▲新型Xbox 360やTGS出展タイトルに加え、質疑応答も行われた。