「提督といっしょに創り上げていきたい」『艦隊これくしょん 艦これ』キーマン・田中謙介氏インタビュー【前編】

角川ゲームスが開発・運営を担当し、DMM.comが提供するブラウザゲーム『艦隊これくしょん 艦これ』。同作の指揮を執る角川ゲームスの田中謙介プロデューサー/ディレクターへ直撃インタビュー【前編】

●プロデューサー/ディレクター・田中謙介氏への直撃インタビュー前編!

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 角川ゲームスが開発・運営を担当し、DMM.comが提供するブラウザゲーム『艦隊これくしょん 艦これ』(以下、『艦これ』)。2013年4月23日のサービス開始移行、確実にユーザーとファンを増やしていたが、Twitterなどのネットを中心に人気が爆発。2013年7月に登録者数が10万人を突破すると、口コミがさらなる口コミを呼び、2013年9月現在では登録者数が65万人を突破、DAU(Daily Active Users:※1日にサービスを利用するユーザーの数)は35万を超えている。また、各メディア展開やグッズなどの多彩なコラボレーション企画も多数進行しているほか、ユーザー間での二次創作も非常に盛んで、単なるブラウザゲームの枠を超えた、大きなムーブメントになろうとしているのだ。

 本記事では、『艦これ』の指揮を執る角川ゲームスの田中謙介プロデューサー/ディレクターを直撃。田中氏の言葉をもとに、『艦これ』の魅力を紐解いていく。

【『艦これ』とは?】

 戦艦や駆逐艦、巡洋艦など、旧日本海軍を中心とした艦艇を擬人化したブラウザゲーム。プレイヤーは艦隊を率いる提督として、艦娘(かんむす)と呼ばれるキャラクターたちを集めて育て、敵軍の待つ海域へと進軍するのだ。艦娘たちは、装備の変更を行うことで、火力特化や対潜仕様といったカスタマイズが可能。お気に入りの艦娘たちで、最強の艦隊を結成しよう!


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▲最大6人の艦娘で艦隊を編成。

▲レベルを上げて改造すると、大幅にパワーアップ。

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▲装備を変更してカスタマイズ。

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▲100人以上の艦娘が登場。アップデートによって、日々新たな艦娘が追加されている。

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▲限定イベントも実施。日本でもっとも有名な戦艦“大和”は、先日のイベントで先行配布された。

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▲上坂すみれさんや井口裕香さん、佐倉綾音さんなど、人気声優によるフルボイスも魅力のひとつ。

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■こじんまりとしたスタートから70万人の大軍勢へ

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■角川ゲームス プロデューサー/ディレクター
田中謙介氏(文中は田中)

──『艦これ』の企画は、そもそもどういった形で始まったのでしょうか?
田中 もともと、私はミリタリーものが好きで、呉や舞鶴、横須賀など、日本海軍の鎮守府跡や要港があった地域を旅したりしていたんです。そして、その魅力や史実をほかの人にも伝えたいと思い、艦船に関する創作活動なども行っていたんですね。そのときに、より多くの人に伝わるようにと、艦艇などを擬人化してコミュニケーションしたらと考えたアイデアが、『艦これ』のきっかけになりました。

──田中さんが温めていた企画だったんですね。擬人化と言っても女の子限定なのは、やはり、艦船が世界で“女性”として扱われているからなのでしょうか?
田中 そうですね。ただ、そのときはまだ企画を構想したり趣味で本を創っていた程度で、いまの形のブラウザゲームとして実現に動き始めたのは、DMM.comさんで活動されていた知人と再会してからでしたね。以前からとても信頼している方でしたので、「こういうゲームを考えているんだよ」とお話ししたら、「ぜひウチでやってみない?」と。

──DMM.comさんとご縁があったわけですね。
田中 はい。本作のDMM.comサイドの責任者をされている岡宮さんというプロデューサーで、以前同じゲーム会社で轡を並べていたことあって、話と仕事の展開もとても早く、『艦これ』というブラウザゲームプロジェクトが誕生することとなりました。とても感謝しています。

──なるほど。運営はどの程度の規模でやられているんですか?
田中 コアな運営チームは、10人には届かないくらいの、小規模なチームです。私と創作活動をいっしょにやっていたメンバーを主力に、それぞれ文字通り死力を尽くして開発・運営を行っています。僕自身も、プロデューサー兼ディレクター業務はもちろん、仕様やデータ、艦娘ひとりひとりのセリフや図鑑などをすべて書くなど、チーム自体が小さいのでそれぞれがそれぞれの担当で本当にしゃかりきになっていまも奮闘しています。


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▲「クマー」という語尾が特徴的な球磨。

──えっ!? あのセリフは、すべて田中さんが書いているんですか?
田中 そうですよ(笑)。ついでに言ってしまうと、最初の2ヵ月くらいは、お客様からのお問い合わせサポートも私が直接答えていました。現在はお問い合わせが日に数百通規模なのでとてもひとりでは無理なのでチームで対応していますが、初期はかなりのところまでガチでやっていました。いや、たいへん苦しかったのですが、とてもとても貴重なダイヤモンドのような情報や示唆がそこにはありました。いまの『艦これ』があるのは、この初期の提督の皆さんの文字通りの叱咤激励や真摯な意見具申が本当に効いているのです。ただ、日々の仕事がひと通り終わったあとに最後の力で対応していたので、極限まで疲れがくると球磨や多摩がどうこうという提督に「何とかだクマー」みたいに砕けた表現で返してしまったりと。それで、「もう疲れたクマよ……」と前述の岡宮さんに話したら、「いやいやさすがにもう無理だから」と。それくらい、当初はある種こじんまりとやっていたんですが……。

──とてもこじんまりとは言えないくらい、たくさんの提督に愛される作品になりましたね。
田中 本当にありがたいと思っています。ホントは全部一瞬の白昼夢なんじゃないかと思うときもありました。もともとは、好きなことのために集まった仲間で、好きなようにがんばろうというプロジェクトだったんです。なので初期は至らない部分も多くて、とくに猫的な意味で……(※通信エラーのこと。通信エラーが起きたときに表示される女の子が猫を抱えていることから)。提督の皆様には本当にご迷惑をおかけしました。提督数が数千名、そして数万人になって、提督たちといっしょに戦い、いっしょに成長していました。しかし、ある時点で、初期に用意したサーバーやシステム環境、ゲーム提供環境の兵站が本当に限界に達してしまって。

──7月ごろに、新規登録を一時停止していた期間がありましたね。私もそのころに始めました。
田中 ということは、呉鎮守府か佐世保鎮守府ですね?

──佐世保で遊ばせていただいています(笑)。新規停止の後に呉と佐世保、さらには舞鶴鎮守府を追加しましたよね。
田中 舞鶴鎮守府サーバーは、大型かつ最後のサーバーとなるはずだったんです。ほかのサーバー群も強化/増設し、「四鎮守府体制! これでもう大丈夫……よし!」と思った矢先、さらに新規ユーザー数が爆発、DAUも落ちないどころか鰻登りという状況に、スタッフと悲鳴をあげました。うれしい悲鳴じゃないんです、本気の悲鳴。サーバー群には健在だった場所にも猫が連鎖的に襲い、たいへんな状況に。サーバー群やシステムをさらに質的にも量的にも拡張して、一部の新規の方には、新設のサーバー群に異動していただきました。申し訳なかったです。ただ、苦闘したであろう、舞鶴鎮守府サーバーでがんばった気持ちにせめて応えるために、ゲーム内家具アイテムで“舞鎮魂”と書かれた掛け軸を作りました。特別な機能とかはないんですが……気持ちです。


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▲ホーム画面の模様替えに使える“「舞鶴鎮守府」掛け軸”。

──舞鶴鎮守府サーバーの稼動あたりから、登録者数の増加ペースがさらに驚異的になっていますよね。
田中 最初は細く長く、数万人規模の提督と、ゆっくり愉しんでいけたらと思っていました。サービス開始時の目標は、登録者数10万人規模目標、DAUは20000人規模を最大想定していました……。

──それがいまや70万人近いという。しかも勢いがとまらない。田中さんは、何が『艦これ』をここまで大きくしたとお考えですか?
田中 さまざまな複合的な要因があるとは思いますが、イチバンは“想い”かと思っています。とくに提督の皆さんの“想い”。例えば『艦これ』に何かを感じてくれた人が、まわりに伝播してくれる……Twitterももちろんですが、Pixivなどで素敵な絵を描いてくれる方や、いろいろな人たちが「自分はこうプレイした」、「こう想った」、「こう感じた!」と再発信してくれる提督が多いんです。この提督の皆さんの「想い」が、『艦これ』をここまで育ててくれていると強く実感しています。記事も広告もほとんど載せていませんでしたし、本当に提督の皆さんの力でどんどん大きくなっていった感じです。

──確かに、『艦これ』は二次創作も活発ですし、提督たちの熱量をひしひしと感じます。
田中 商業作品とその二次創作。難しい部分もありますが、私たちの『艦これ』では可能な限り、できるだけ自由にやっていただきたいという思いが強いです。『艦これ』のバックグラウンドやカチッとした設定は、ゲーム中ではかなり緩やかにしかお伝えしていないのです。運営からの情報やお問い合わせからフィードバックなどでフォローしている部分はありますが、提督の皆さんが各キャラクターの性格付けやそれぞれの関係値、そして大切な史実から何かを感じていただき、素敵なストーリーやエピソードをどんどん補完してくれたら……そして、それらも取り込んで世界観が充実していったら……そんな作品になれたら『艦これ』と“艦娘”たちは本当に幸せです。

──ちなみに、ストーリーモードを作ることは考えていなかったのでしょうか?
田中 いえ、じつは最初は企画していました。ただ、ストーリーで「これで感動してください」と言うのではなく、あくまでも創造されたキャラクターの個性やキャラクターどうしの関係性の強調に注力して、あとは提督の皆さんといっしょに創り上げていきたいな……と思っていました。あ、け、けっして制作が間に合わなくて実装しなかったわけじゃないんだからねっ(笑)。

──なるほど(笑)。キャラクターはどれも個性的ですよね。
田中 そこは本作のエンジンのひとつなので、がんばったつもりです。ただし、それも、提督の皆さんがあってこそ完成します。たとえば天龍を例に取ると、軽巡洋艦の中ではかなーりパラメーター自体は低いのに、登場時に厨二的に「フフフ、怖いか?」と言っちゃう。でも、それだけでは完成していなくて、提督が「うわー怖い(棒)」と反応してくれて初めてキャラが完成するわけです。

──赤城が大食いキャラになっているのを始め、どんどんキャラクターたちに属性がついていますよね。艦娘のキャラクター原案も田中さんが?
田中 そうです、何かにとりつかれたようにすべて書き上げましたよ! セリフは僕が書きましたが、キャラの設定はチームでも考えました。たとえば第六駆逐隊のメンバーの個性は、チームの女性プランナーのアイデアをもらいました。「なのです!」とか。


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▲左は軽巡洋艦“天龍”。右は正規空母“赤城”。

──小さな船ほど幼い、という感じになっているんですよね?
田中 そうですね。駆逐艦がいちばん小さくて、小学生から中学生前半くらいのイメージです。巨大な艦艇になればなるほど大きくなっていくと。ほかにも建造時期が新しい艦船を若くするという案もありましたが、それだと金剛がたいへんなおばあちゃんになってしまうので却下です(笑)。


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▲上段左から、駆逐艦、軽巡洋艦、重巡洋艦、下段左から軽空母、正規空母、戦艦。

──わはははは(笑)。さて、ユーザーにとっては、ほとんど課金をしなくても十分に遊べる、というところも魅力なのかなと思いますが、いまの課金形態を採用した理由は何なのでしょうか?
田中 私もこれまでにさまざまなブラウザゲームを遊んできましたが、ほとんどのゲームで「なんとか課金しないでプレイしてやろう」と思っていました。中には課金したものももちろんあります。でも自分が作る機会があったら、課金を強いるのはやめたいなと。もし、少しでも気に入ったらゲーム1本買うぐらいを基準に、「この世界の維持に協力して!」という感覚にできたらいいなあと。「お金がないとこれが手に入りません」というものはなくて、時間と根性とリアルラックさえかければ、誰でもなんとかなる……というゲームにできないかなあと考えていました。

──とてもユーザー目線の考えですね。ただ、サービスとしてやる以上、マネタイズを考える必要はありますよね?
田中 そうですね。マネタイズに関しては、前述の「ゲームを気に入ったら、コンシューマーゲーム1本分ぐらいのお金を払ってくれたらありがたいのです」感覚が基準でした。金額で言うとざっくり7000円くらいでしょうか。ゲームを実際にプレイされた方はお感じかもですが、艦娘を修理するドックを全部解放して2000円、あとは母港拡張とか、趣味の家具とか買っていただければと。

──確かに、私もドックは解放しましたね。ちなみに、『艦これ』は現在、さまざまなメディアで展開していますが、こうしたコラボレーションはいつごろから動いていたのでしょうか?
田中 サービス開始前から確実に動いていたのは、ファミ通コミッククリアで連載している4コマコミックですね。じつは、コミックの担当をしている同編集長の比企さんとは長い付き合いで、サービスが始まるずいぶん前に、「こんなのをやろうと思っているんだ」と話していました。そうしたら、比企さんもすごく前向きに企画に乗ってくれて。ほかに確定したコラボもとくになかったのでとても心強い思いだったのを覚えています。そして比企さんのパワーに「うわー」と思ったのは、その4コマの作家さん候補を10人以上も連れてきて、しかもそのすべての方がまたよい感じで! 本当に皆さん素敵な原稿で……「こんなの選べないっ!」と絶叫したような気もします。

──それはすごい(笑)。
田中 このあいだも、依頼をいただいていたのですが、どうしても運営鎮守府実務的に収録にいけず、私の代わりに『ファミ通コネクト!パーティー』(番組内で『艦これ』を扱った)に出演していただきました……。比企さんは準運営鎮守府のひとりと言って差し支えないありがたい方です。

──先日は、テレビアニメ『蒼き鋼のアルペジオ』とのコラボレーションも発表されましたよね。
田中 『蒼き鋼のアルペジオ』も旧日本海軍の艦艇をモチーフにした作品ですし、原作や作家さんから大好きでした。だから、テレビアニメ化されると聞いたときは、「何かやれればいいなあ」とほんのり考えていたのですが、そうしたらアニメ版のプロデューサーさんから、「よかったらいっしょにやりましょう!」と話をいただいて。『艦これ』がいまのようにはブレイクしていないころだったのでまた嬉しくて、ふたつ返事で「よろしくお願いします!」と。コラボ企画は双方向なので、ぜひお楽しみに!


●エラー娘ができたワケ

──ここから、ゲーム内容に寄った話をお伺いしたいと思います。まず気になるのが、エラー時に出てくる“エラー娘”です。エラー画面がどんどん新しくなって、新しいエラー娘がどんどん誕生していますが、あれはなぜなのでしょう?
田中 エラー娘の話は、ちょっと長くなりますよ。いいんですか。やめるならいまのうちです……そうですか、しかたない(笑)。そもそも、最初はエラー娘じゃなかったんです。どういうことかと言うと、お忘れの方も多いかもしれませんが、じつは彼女はチュートリアルで出てくる新米提督をナビゲートする女の娘なんですね。だからエラー娘じゃなくて、本当はチュートリアル娘なんですよ。こうなったのには経緯があって、あれは忘れもしない2013年4月23日の話なのですが、サービスを開始したときに、まさかの時の“エラー画面”を準備するのを忘れてしまっていて。

──これはひどい(笑)。
田中 思わず「ヤバッ!」とスタッフと(苦笑)。ちょうどいいところに、あの猫を持った最高に味のあるキャラクターのイラストがあって、それにテキストを貼りつけてエラー画面を急遽準備したわけです。「エラーなんて滅多にないだろうし、こんな画面誰も見ないよ」と当時は猛烈に、いま考えると最高に恥ずかしいほど慢心していたわけです。結果はご存じの通り。ある時期においては誰もが、そしてもっとも複雑な想いをもって眺める画面となりました……。いや、申し訳ないです。

──舞鶴鎮守府はとくに不安定でしたね。
田中 あー、もう本当に申し訳ないです。一刻も早く対応したかったですし、実際に各人が全力で作業を進めてもいましたが、それでも当時できることには限界がありました。そんな状況で、「このエラー娘の反省していない表情はありえない!(怒)」という方も多く、いや仰る通り、と。何かできることはないかと考えたときに、「もう土下座するしかない」と。当時は本当に、それしかできなかったので。ただ、絵的には猫に土下座しているわけなんですが……。いや、本当にすみませんでした。現在では、そのころと比べれば、かなり快適にプレイしていただけているのではないでしょうか。

──なるほど、疑問が氷解しました(笑)。では、ゲームプレイについていくつか教えていただければと思います。まず、装備の開発についてですが、これは第1艦隊の旗艦が関連する、ということでいいんですよね?
田中 はい、そうです。これについては、秘書、つまり第一艦隊旗艦の趣味嗜好が出ると思っていただければ。たとえば空母であれば艦戦や艦爆などの艦載機が気になるでしょうし、戦艦だったら大口径火砲だろうと。そこに、艦載機を作る場合はボーキサイトがポイントとなり、大砲なら鋼材とか弾薬といった形で、開発における資源配分が関わってくる構造になっています。

──14号電探の数がぜんぜん足りないので、がんばろうと思います(笑)。つぎに艦娘のレア度ですが、これは強さとは直接関係はありませんよね?
田中 すみません、直接的に関係ありません。レア度はどちらかと言うと、出にくさのイメージですね。そうそう、よく巷で、「1度出たことのある艦娘は、以後出やすくなるシステムが搭載」なんてことも言われていますよね。でも、実際には、残念ながらそんなシステムはないのです(笑)。それは、その艦娘がドロップしやすい海域に行けるようになったみたいなことが結果として作用しているわけですが、出たことのある艦娘を記録して、それをフィードバックしてテーブルを変えるみたいな高度かつ複雑なシステムには到達していません(涙)。

──川内が1度出たら、よく出るようになったなあと思っていたんですが、べつに出やすくなったわけではないんですね。
田中 はい、ぶっちゃけ。ただ、逆に変に複雑なシステムにこだわったところもあるんです。対空装備を例に取ると、自艦だけを守る個艦防空と、艦隊全体を守る艦隊防空に分かれているところなどはそうですね。

──そういえば、改良型艦本式タービンと強化型艦本式缶をいっしょに装備すると、低速の艦娘が高速になるという話もありましたよね?
田中 あれはまだ実装されていなかったのですが、私がゲーム用語解説のところに書いてしまっていたのをサービスイン前に消すのを忘れていたという……すみません……あれは……いつか実装します! ただ、そのときはまたいろいろと考えます。たとえば、低速と高速の艦娘が混在している場合のデメリットをいまより強調したりするかもしれません。

──いまはデメリットはあまりないんですか?
田中 そうですね。あまり感じないと思います。

──なるほど。ちなみに、田中さんお気に入りの艦娘はいるのですか?
田中 お気に入りはいろいろいますが、たとえば重雷装艦の北上や大井など、基本的に少し変わった艦が好きですね。私は自分が好きな艦ほど、ついヒイキとかはイカンと初期性能を比較的低くしてしまう傾向があるようで……。だから初期ははかなりピーキーで使いにくかったんですが、“改二”に改造できるようになって、やっと提督の皆さんに使ってもらえるようになったと。ちょっとやりすぎた気もしていますが……。ほかに好きな艦種は、航空巡洋艦、航空戦艦などが好きですね。


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▲北上と大井。

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▲さらに、田中氏が好きな艦のひとつだという最上(改装後)。

──航空巡洋艦は最上や三隈、航空戦艦は伊勢や日向などですね。
田中 このあいだ、海上自衛隊のDDH“ひゅうが”に乗せていただく機会があったんですが、艦の会議室の中に、“ひゅうが”の絵が飾ってあって。その絵をよく見ると、“ひゅうが”の後ろに航空戦艦時代の日向が、まるで守護神のように描かれていて……。それを見たとき、ホロホロホロと泣けてきてしまって。そんな何かを守ろうとするエネルギーや想いは現代の護衛艦にもあるでしょうし、“艦娘”たちもそれを受け継いでいると思いたいですね。提督の皆さんがそういった想いを感じてくださっていたら、少しうれしいですね。

──『艦これ』を遊んで、艦船のプラモデルや書籍を買った、という人もいるとか。
田中 うれしいですよね。このあいだも、船や艦船模型もムックを出している出版社さんから、重版がかかったという話を聞きました。艦船模型も盛り返しているようですし、少し貢献できてよかったと思っています。

──そのほか、追加予定のシステムなどはありますか?
田中 現在は、お気に入りの艦娘を99レベルまで育てると、それ以上に育てることができませんが、これを…………。


■今回のインタビューはここまで! 次回(2013年9月8日掲載予定)のインタビューでは『艦これ』の今後の展開について詳しく聞いてみたのでお楽しみに!!


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