ゲーミングキャンプイベントの模様をお届け

 ゲーマー日本一を決めるゲームトーナメント“Red Bull 5G”スピンアウト企画として、日本全国の大学生・専門学校生・高等専門学校生を対象にしたゲーミングキャンプ“Red Bull Gaming U”が、2013年8月31日から1泊2日で東京都・調布市にある国立大学法人電気通信大学にて開催。応募者46名から抽選によって選ばれたゲーマー12名が参加した。

RED BULL 5Gのスピンアウト企画が開催、日本初の学生向けゲーミングキャンプイベントに学生ゲーマー12名が参加_03

 “Red Bull Gaming U”とは、世界最高峰のFPS(一人称視点のシューティングゲーム)『Halo 4(ヘイロー 4)』を、同作の個人戦・チーム戦日本一のプレイヤーであるVEXATION(ベクセイション)選手を講師として招き、参加ゲーマーがともに学び、戦う1 泊2日の合宿形式のゲーミングイベント。12名の参加者が3チームに分かれ、ゲーミングセミナー、エキジビションマッチなどを通じてアツい2日間を過ごした。キャンプ最後に実施されたチーム戦に優勝したチームブラボーは、2013年12月15日に開催される“Red Bull 5G Finals”でのエキジビションマッチに参加が決定。チーム戦の様子は、ニコニコ生放送で放送され、プレミアム会員の方はタイムシフト視聴が可能だ。(番組 ID:lv150920209)

■Red Bull Gaming Uリポート

<初日/アイスブレイク~ゲームセミナー>

 1日目、電気通信大学に集合した学生たちは、座学用の教室にて自己紹介。緊張をほぐすためのアイスブレイキングとして、それぞれ自分の好きなゲームについてのトークをし、メンバーどうしで盛り上がった。

 その後、世界を取り巻くゲーミングシーン“e-sports”についての座学を、Red Bull 5Gプロジェクトアドバイザーの松井氏によって受けた選手たち。自分たちが知らなかったゲーミングワールドに興味を持ったようだ。

RED BULL 5Gのスピンアウト企画が開催、日本初の学生向けゲーミングキャンプイベントに学生ゲーマー12名が参加_07
RED BULL 5Gのスピンアウト企画が開催、日本初の学生向けゲーミングキャンプイベントに学生ゲーマー12名が参加_04

 その後、運営側によって振り分けられたチーム編成が発表。『Halo 4(ヘイロー 4)』の経験者、未経験者が入り交じっての参加となる“Red Bull Gaming U”は、12名の参加者をその腕前ごとに割り振り、“アルファー”、“ブラボー”、“チャーリー”の計3チームを編成し、ここから2日間にわたって選手はそれぞれスキルアップを目指すこととなった。

チームアルファ:harsh on・taisadesuyo・RSDessin・わらびりてぃ
チームブラボー:てろてろ・koudai5511・C masie 9・abebe1128
チームチャーリー:filipjoo・oyamax・Skorpion_Vz61・ザリガニ

 昼食後、選手たちは試合会場へと足を踏み入れると、そこにはオクタゴン(八角形のリング)の中に鎮座するトライアングル状の4人対戦席が3面あるステージが出現。世界のどこを探しても見つからない、“Red Bull Gaming U”のためだけに作られた試合会場。各選手の席には選手名がプリントされたフラッグ、そして海外のプロリーグで公式採用されている Astro GamingのA40ヘッドセット、数々のプロゲーマーを擁するRazer製のXbox 360 専用コントローラRazer Sabertooth、そしてヨーロッパの強豪プロチーム FNATICの監修によって制作されたEIZOのゲーミングモニターFORIS 2333を設置。まさに夢のような環
境でゲームを学ぶことができる環境が整っていた。

 席に着くと、そこから日本最強プレイヤーのVEXATION先生による実習がスタート。『Halo 4(ヘイロー 4)』をプレイしたことがない人のために作られたカリキュラムは“キャラクターを動かしてみよう”から始まり、ステージ内の呼称名を統一するための“コールアウト表”や“勝つために必要なこと”まで、丁寧なゲームセミナーが行われていた。

RED BULL 5Gのスピンアウト企画が開催、日本初の学生向けゲーミングキャンプイベントに学生ゲーマー12名が参加_05
RED BULL 5Gのスピンアウト企画が開催、日本初の学生向けゲーミングキャンプイベントに学生ゲーマー12名が参加_09

<フリー練習で生まれるチームワーク、そして続く作戦会議>

 その後、フリーの練習時間では、各チーム内で初めて『Halo 4(ヘイロー 4)』に触れるプレイヤーをサポートしながら、他チームとの交流戦を行っていった。最初はお互いに気を遣いながらのゲームプレイをしていた学生たちも、気が付けばお互いに大声を出しながら『Halo 4(ヘイロー 4)』に没頭。VEX先生もフィールドを回りながら選手をサポートしていた。

RED BULL 5Gのスピンアウト企画が開催、日本初の学生向けゲーミングキャンプイベントに学生ゲーマー12名が参加_08

 初日の練習が終了したあとは、お待ちかねのバーベキュー。選手は一日の疲れを癒やしながら思い思いの時間を過ごしているのかというとそんなことはなく、チームの課題や明日に向けての作戦を語り合っていたようだ。

<二日目/“Red Bull 5G”のステージに上がるのは……? >

 そして迎えた二日目。ホテルからバスで移動した選手たちは早速試合会場に入り、最終調整を行った後に練習を開始。練習の合間には試合の意気込みなどをインタビューされ、なかなか得がたい経験をしたのではないだろうか。こちらの映像については後日“Red Bull Gaming U”ダイジェストとして(こちら)で公開予定となっている。

RED BULL 5Gのスピンアウト企画が開催、日本初の学生向けゲーミングキャンプイベントに学生ゲーマー12名が参加_01

 “Red Bull Gaming U”のエキジビションマッチでは3チームが総当たり戦で戦い、勝利数が多いチームが“Red Bull 5G”の特派員として西と東の予選へ向かい、さらに“Finals”のステージで試合を行う権利を得ることができる。ゲーマーたちの夢の場所である“Red Bull 5G Finals”に誰よりも先に行くことができる、その座を賭けた熾烈な戦いが幕を明けた。

RED BULL 5Gのスピンアウト企画が開催、日本初の学生向けゲーミングキャンプイベントに学生ゲーマー12名が参加_06

 “Red Bull Gaming U”の試合ルールは、各チームが所有する1本の旗を取り合う“キャプチャー・ザ・フラッグ”。使用するマップは“Red Bull 5G”と同じものを採用。初日の練習試合ではチームブラボーが優勢という話もあったが、午前中の練習ではチームアルファが連勝。チームチャーリーも勢いのあるプレイで勝利を収めるなど蓋を開けてみるまで結果の読めない状況に。まずは初戦、チームアルファーVSチームブラボーの試合は、ブラボーチームリーダーのてろてろ選手が安定した試合運びを見せ て1-5で勝利。

 続いて行われた2試合目、チームブラボーVSチームチャーリーは、メンバーの声量こそ3チーム中ナンバーワンのチームチャーリーだったが、ブラボーチームの勢いを止めることはできず、こちらも5-1でブラボーチームが勝利した。

 3試合目は、チームアルファーVSチームチャーリー。お互い1敗どうし、どちらも負けられない試合となったが、しっかりと相手を倒して旗の奪還ルートを切り開いたチームアルファーのharsh on選手が勝利をもぎ取り、5-1で決着。

 最終的な総合順位は、下記の通りとなった。

優勝:チームブラボー/2位:チームアルファー/3位:チームチャーリー

 チームブラボーの4名は、2013年11月に開催される、“Red Bull 5G”西予選、東予選への取材を行うほか、“Red Bull 5G Finals”エキジビションマッチに参加する。

<日本初のゲーミングキャンプ“Red Bull Gaming U”で得られたもの>

 日本最強を目指すためのハードなトーナメント、“Red Bull 5G”。そのスピンアウト企画、“Red Bull Gaming U”は、そのゲームの裾野を広げるための新たなる試みとしてスタートした。“コアプレイヤーがカジュアルプレイヤーの手を取りともにに戦う、学生ゲーマーのための2日間”。きっとこれは夏休み最後の土日にふさわしい、すばらしい2日間になったのではないだろうか。

RED BULL 5Gのスピンアウト企画が開催、日本初の学生向けゲーミングキャンプイベントに学生ゲーマー12名が参加_02