イチ・ニー、イチ・ニーは『パズドラZ』の日！ と覚えよう
既報の通り（⇒ファミ通.comの記事はこちら）、ガンホー・オンライン・エンターテイメントのニンテンドー3DS用ソフト『パズドラZ』の発売日が2013年12月12日に決定。2013年8月27日には、都内にて“『パズドラZ』緊急発表会”が開催された。
イベントには、まずはガンホー・オンライン・エンターテイメント 代表取締役社長CEOの森下一喜氏が登場。その姿はキングメタルドラゴンの衣装！ 「40にもなって人として大丈夫か？ と思いつつも、スタッフから“エンターテインメントの会社なので、やり切ってください！”と言われてやってみました」（森下氏）とのこと。ちなみにこの衣装は2013年8月31日に行われる浅草サンバカーニバルにて使用されるものとのことで、今回先行披露と相成った。
のっけから会場を驚かせた森下氏は、『パズドラZ』開発の経緯について説明。「アプリ版『パズル＆ドラゴンズ』は累計ダウンロード数1800万を超えるスマートフォンのナンバーワンタイトルです。ただ、1800万ダウンロードしたからといって、我々は『パズドラZ』を作ることを決意したわけではありません」とコメント。2011年9月、それまで横画面で開発していた『パズル＆ドラゴンズ』を縦画面に変えた瞬間に、「さらに大人から子どもから楽しめるように、とのことでその時点からニンテンドー3DS用ソフトで作ることを決意していました」と、幅広い層に遊んでもらうために、当初からニンテンドー3DSで作ることを念頭においていたことを明らかにした。そのうえで、スマートフォンでは体験できなかった要素として、RPG要素を入れているとのことだ。
引き続き登壇したのは、山本大介プロデューサー。「開発がスタートしてから1年半くらい。いいたいことがたくさんあります」と前置きした山本氏は、「“スマホの移植”と言われるのがイヤで、いろいろなところにこだわりました」とコメント。たとえば、モンスターのアニメにもこだわっており、スマホのやわらかい動きを再現するために、いま流行りの3Dではなく、あえて2Dで描画したとのことだ。そして、「デキがいいので、ぜひご覧ください！」と『パズドラZ』のオープニングムービーフルバージョンを披露した。以下に紹介するのは、そのオープングムービーの短縮バージョンだ。
『パズドラZ』オープニングムービー
イベントでは、ゲーム以外の展開も明らかに。月刊コロコロコミック編集長のムラ神様こと村上孝雄氏が登壇し、同誌1013年12月号（11月15日発売予定）より、マンガの連載が開始されることがアナウンスされた。以前募集した体験版では20000人の応募があったという『パズドラZ』は、いまや月刊コロコロコミックのアンケート調査において、「欲しいソフトのナンバーワンになった」とのことで、相当の手応えを感じているようだ。
さらに発表会では、スペシャルゲストとして、『パズドラZ』の主題歌を担当するしょこたんこと中川翔子さんが登場。主題歌“さかさま世界”を熱唱した。もともと『パズドラ』が大好きだというしょこたんは、「（主題歌を担当することは）妄想に違いない。これは私の夢に違いないと思っていました。今日初めてでステージで歌わせていただいて、ついに解き放たれたという感じで、とてもうれしいです」と興奮気味にコメント。山本プロデューサーも「『パズドラZ』にマッチし過ぎていて、最高にかっこいいです」と太鼓判。楽曲を担当するのは、作詞：岩里祐穂、作曲：伊藤賢治という豪華クリエイター陣だけに、楽曲の完成度の高さは推して知るべしというべきだろう。なお、発売時期は未定だが、主題歌はCDのリリースも予定されている。
発表会には、主題歌の作曲を担当した伊藤賢治氏がゲスト参加。山本氏＆しょこたんを交えてのミニトークが行われた。ご存じの通り、伊藤氏は『パズドラZ』のゲーム音楽も担当。通常ゲーム音楽を担当する人が主題歌も手掛けるケースは多くないが、「せっかくイトケンさんなので、余裕があればお願いしたいと思っていたのですが、担当がしょこたんということが決定して、“ぜひイトケンさんに！”ということになりました」と経緯を説明。伊藤氏も楽曲作成に関しては、「パズルゲームだからお手軽に……ということではなくて、媚びないように、老若男女が聞けるようなものにしました」とコメントした。
さらに、主題歌は当初もっと女の子っぽい歌いかただったが、山本氏が汗をかきながら収録現場にもってきてくれたオープニングムービーを見て、歌いかたが一変。いまのボーイッシュな歌いかたになったとい裏話も披露された。「あれで、ボイスの質がかわりましたね」と山本氏が回想すれば、しょこたんも「山本さんの汗の成果ですね」とニッコリ。さらにしょこたんは、歌詞に触れ、「いまある現実でなくて、その向こう側にあるものって何だろう？ 人生では一筋縄ではいかない。人生＝RPGという思いが歌詞に込められています。聞いてくださる方が、10年、20年経って思いだしたときに、ハッとなる、そんな歌が歌いたいと思っていたので、運命の出会いです！」と、“さかさまの世界”に対する思い入れの深さを語ってくれた。
ところで、しょこたんが好きなモンスターは、ホルスとマーメイドとのこと。山本氏が「マーメイドは動くと100倍カワイイですよ」とコメントすると、うれしそうな顔をしていた。なお、トークではモンスターのスキルもかわってくるといった発言もあったが、詳細は明らかにされなかった。
トークの最後には、「スマートフォンから『パズドラZ』に進化したということで、音楽も進化しています。自分なりにパワーアップしたものを注ぎ込んでいますので、親子で楽しんでほしいです」（伊藤氏）、「あの『パズドラ』がニンテンドー3DSに満を持して登場ということで、これほど幅広く楽しめるゲームはありません。さまざまな遊びかたができるし、人生が何倍も楽しくなります。人生のビックバンになるので楽しんでほしいです！」（しょこたん）と、それぞれが抱負を語った。
ちなみに、本日（2013年8月27日）午後9時からは、中川翔子によるニコニコ生放送のレギュラー番組“しょこたんのヲ”にて伊藤賢治氏がゲスト出演しての『パズドラ』の番組が予定されているので、そちらも要チェック（⇒ファミ通.comの告知記事はこちら）。
発表会の最後を締めたのは、森下社長と山本氏。まずは山本氏が、「開発もあと1ヵ月半で追い込みに入っています。気を抜かずに、絶対に買って損はさせないクオリティーに仕上げたいと思っていますので、『パズドラZ』イチ・ニー、イチ・ニー、ヨン・ヨン・マル・マルですので、ぜひよろしくお願いします！」とコメントすれば、スーツ姿で再登場した森下氏も、「スマホと比較されてしまうところもありますが、我々としては、いまのスマホを追い越す勢いで妥協しないでがんばっています。先々週まで発売日の確定まで、ぎりぎりで議論してきました。ようやく発売日が発表できたことでほっとしています。その半面に皆さんの期待に応えられるクオリティーを出していけるよう、スタッフ一同総力をかけて作り込んでいきます。皆さんがゲームを遊んで喜ぶ顔を、ぜひ見たいです」と溢れる思いを口にした。
なお、発表会では、2013年9月19日～22日（19日、20日はビジネスデイ）に千葉県・幕張メッセで開催される東京ゲームショウ 2013にて『パズドラZ』の体験版が配布されることも明らかにされている。こちらは数量限定の先着順になるとのことだが、詳細に関しては公式サイトなどでご確認を。さらに、東京ゲームショウ 2013では、中川翔子さんもゲスト出演する模様。どうやら、“さかさまの世界”を披露するようで、こちらも見逃せない。
