日本の皆さんにも『コール オブ デューティ ゴースト』を愛してもらえたら嬉しい

一番大切なことは、プレイしていて楽しいということ――『コール オブ デューティ ゴースト』の開発を手掛けるRAVENのシニア・クリエイティブ・ディレクターERIC BIESSMAN氏ミニインタビュー【gamescom 2013】_01
RAVENシニア・クリエイティブ・ディレクター
ERIC BIESSMAN氏

2013年8月21日~25日(現地時間)、ドイツ・ケルンにて開催された欧州最大級のゲームイベント“gamescom 2013”。その会場で、国内ではスクウェア・エニックスより発売予定のプレイステーション4、プレイステーション3、Xbox One、Xbox 360、およびPC用ソフト『コール オブ デューティ ゴースト』の開発を手掛けるRAVENのシニア・クリエイティブ・ディレクター、ERIC BIESSMAN氏にお話を聞いた。

――まず、『コール オブ デューティ』シリーズがこれほど大きなフランチャイズに成長した要因について、どうお考えか聞かせてください。
ERIC 多くのファンが付いてゲームを楽しんでくれているのは、『コール オブ デューティ』が幅広い要素を提供しているからだと思います。壮大なストーリーや魅力的なキャラクターが登場するシングルプレイ、自分のキャラクターの育成など、深く永く楽しめるマルチプレイ、『ゴースト』では協力プレイもさらに強化されています。『コール オブ デューティ』の中にあるなにかひとつが好みに合えば、それだけでもゲームをすごく楽しめるようになっている。そういう部分が魅力になっていると思います。

――ライバルはいますか?
ERIC ライバルはいつも自分自身です(笑)。毎回、これまでやってきたことと競争して、より良いものを作らなければいけませんから。

――『コール オブ デューティ ゴースト』は家庭用ゲーム機では現行機と次世代機、そしてPCで発売されますが、仮にこれが次世代機とPCだけだったら、なにか違ったことができたでしょうか?
ERIC もしそうであったら、マシンパワーを活かして、さらにリアルなグラフィックや機能の拡張が実現できたかもしれません。ですが、ゲームにとって一番大切なことは、プレイしていて楽しいということです。どのハードでプレイしても楽しくなければいけませんし、ハードによる違いが何かあったとしても、その根本を崩してはいけないと思って作っています。それにいまはまだ次世代機が第一歩を踏み出そうという時期ですし、できる限り多くの人に遊んでもらうことが大事です。ですので、当然対応ハードは多くなりますよね(笑)。

――なるほど。では、『コール オブ デューティ ゴースト』から導入される新たな要素についてお聞きします。キャラクターのカスタマイズで女性が選べるようになりました。導入の意図と、そもそもなぜこれまでなかったのかを聞かせてください。
ERIC まず、これまでなかったのは、『コール オブ デューティ』にとってキャラクターの見た目のカスタマイズというのが、そこまで重要な要素ではなかったからです。兵士というアイコンであればよかった。ですが、『ゴースト』ではそこにも力を入れようということになりました。となると、やはり多くの女性ファンのことを考える必要がある。そうして導入されました。

――割合として女性プレイヤーはそのくらいいるのでしょうか?
ERIC 正確な数字はお伝えできないのですが、“けっこうな数”の女性ファンがいますよ(笑)。

――Squadsモードを導入した経緯を教えてください。
ERIC 『コール オブ デューティ』では、これまでNPCのAIをずっと研究、改善する努力をしてきました。それが今回かなり満足のいく出来に仕上がったので、これをもっと使った遊びを入れようと思ったのがきっかけです。そこで、自分でAIを組んで、そのNPCとチームで戦えるSquadsモードを導入しました。

――最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
ERIC こういったイベントに来ると、このようにふだんはほとんど会うことのない日本のメディアの方とお話しする機会があります。それだけ日本で注目度が高いのだということを実感しますし、大切なコミュニティだと考えています。『コール オブ デューティ ゴースト』は、私たちが大きな愛情を持って作っていますので、日本の皆さんにも愛していただけたら嬉しいですね。よろしくお願いします。