最上級のジョジョ愛と、最大限のこだわりによって生み出された傑作ッ!『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』先行プレイリポート

発売間近の『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』を先行プレイ! ジョジョ愛が詰まった傑作は、どのように仕上がっているのか? 究極のジョジョゲームをプレイした模様をお伝えする。

■究極のジョジョゲーム

今回バンダイナムコゲームスから、サンプルROMをお借りしてプレイする機会を得られたので、本作のプレイインプレッションをお届けする。ただ、まず最初に断っておきたいのだが、筆者は対戦格闘ゲームはあまり得意ではない。そのため、格闘ゲームとしての機微を知りたいのであれば、残念ながら期待に応えることができないことをご理解いただきたい。幸い、2012年の東京ゲームショウで本作の発表がなされたときに、開発者の松山洋氏(株式会社サイバーコネクトツー代表取締役社長)が、「これは格ゲーではなく、ジョジョゲーである」とおっしゃっていたので、本稿でも“いかに本作がジョジョゲーであるか”についてお伝えしたいと思う。


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 世の中には『ジョジョの奇妙な冒険』のファンがたくさんいるが、私もその一員であると自負している。それは、ペンネームに“亜空の瘴気”ことヴァニラ・アイスの名前を拝借するほど。あの異常なまでの忠誠心と、キレたら止まらないプッツンぶり、この世から完全に姿を消すスタンド、主人公たちのふたりを再起不能にするという……(略)。

 おっと、ずいぶんと話がそれてしまったので、本題に戻ろう。本作のプレイを始めると、いきなりスピードワゴンが登場して、プレイにあたっての注意を促してくる。さらには、モード選択画面では、ダニエル・J・ダービーや杉本鈴美などが登場し、原作にもあったようなセリフで案内をしてくれるのだ。随所に仕込まれている小さなネタのオンパレードに、思わずニヤリとしてしまった。細かいことかもしれないが、こういった演出はファンにとって素直にうれしく、そして楽しいものである。


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 ジョジョ魂をくすぐられまくりながら、まずはストーリーをプレイ。シナリオ自体は駆け足だが、原作で見たシーンがよく再現されている印象だ。とくに、グラフィックは荒木飛呂彦氏の描くキャラクターが、そのまま動いているかのうような出来栄え。それに、ジョジョならではの“メメタア”や“パパウ”、“ ドキュゥーン”といった擬音が、バトル中に表示されるのだから、テンションが上がらないわけがない。加えて、演出にもこだわりが感じられる点も見逃せない。たとえば、シーザー・アントニオ・ツェペリが倒されたときには、原作同様に“鮮血のシャボン”を残して再起不能となる。バトルが終わった後に挿入されるこのシーンは、ゲームとして考えるならば、なくても問題ないはずのシーンだ。それなのに、こういう部分をしっかりと実装しているあたり、ファン心理をわかってくれているということだろう。

 格闘ゲームのストーリーモードといえば、“使えるキャラクターを増やすための作業”と考えている人もいるかもしれないが、本作ではそんなことはない。上記のようにジョジョの世界に浸りながらシナリオを進めているだけでも楽しいのだが、対戦ごとにシークレットミッションが設定されている点も飽きさせない工夫だろう。バトル中に指定された条件を満たすことが目的なのだが、これを達成することで、ギャラリーで見られるアートを手に入れられることがる。最初は条件が隠されているため、使用するキャラクターの代名詞とも言える技を使ってみたり、原作に合うような技でトドメを狙ってみたりと、自分で探す楽しみもあるだろう。バトルによって得られるゴールドを使えば、条件を明示させることもできるので、すべてのアートをコンプリートしたい人も安心だ。


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 ところが前述の通り、私は格闘ゲームが苦手なため、シナリオを進めるために苦労することも多々あった。ボタン連打でコンボが出せるイージービートのおかげで、ふつうのバトルであればなんとかなるのだが、シナリオによっては“自身の体力が半分”、“相手のスタンドが進化した状態でスタート”といった条件付きのバトルもあるからだ。そんな格闘ゲーム初心者である私のような人のための救済措置が“サポート効果”だ。これは、自身の攻撃力を上げる、相手の防御力を下げるなど、バトル中にさまざまな恩恵が得られるというもの。なかには、相手の体力が減り続けるという強力な効果を発揮するものもあるので、どんなに下手な人でも行き詰まるということはないだろう。

 サポート効果を発動するには、ゴールドが必要になるが、シークレットミッションを狙いながらシナリオを進めているだけで十分な量のゴールドが貯まっていた。よほどのことがなければ、ゴールドには苦労しないと思われるが、ふつうの対戦をするだけでもゴールドを入手できるので、初心者には優しいシステムになっている。もちろん、サポート効果を使わずに乗り切るために努力するのも楽しみのひとつなので、サポート効果を使うかどうかはプレイヤー次第だ。


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 そんなこんなでシナリオをすべてクリアーするころには、そこそこ戦えるようになってきたんじゃないかと思い始め、人と対戦して腕試しがしたくなってきた。幸いなことに、ファミ通編集部には格闘ゲーム好き、そしてジョジョ好きがたくさんいるため、対戦相手には事欠かない環境である。対戦しながら「この演出って、原作のあのシーンのやつだよね?」といった会話をしたり、相手に向かって「てめーはおれを怒らせた」みたいなセリフを吐き捨ててみたり、ジョジョ好きの面々との対戦はそれだけで盛り上がること間違いなしだ。

 対戦の結果はというと……言うまでもなく、こてんぱんにやられてしまった。やはり、編集部の猛者を相手にすると、一朝一夕で素人が勝てるものではない。それでも、“それなりに善戦”できることも多かったので、初心者でもそれなりに戦えるバランスになっているのだろう。もし、“ジョジョは好きだけど、格闘ゲームは苦手”という人がいるなら、ぜひとも恐れずに一度プレイしてみていただきたい。オンラインでの対戦も用意されているので、ファミ通編集部のようにゲーム好きが集まっている環境でなくとも、対戦相手に困ることはないはずだ。


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 サンプルROMがゆえ、残念なことにインターネット接続が必要なキャンペーンモードはプレイできなかった。このモードでカスタマイズメダルを集めると、キャラクターのカスタマイズができるようになるとのことだ。挑発や勝利時のセリフやアクションが選択できるようになるだけでなく、表示される擬音の位置の設定ができるという徹底ぶり。これによって、自分が好きなキャラクターに対して、こだわりを最大限に表現できるというわけだ。

 対戦格闘ゲームのカスタマイズというと、本作でいうところのハートヒートゲージが貯まりやすくなる、技の威力が上がる、キャラクターのステータスが上昇するといった部分をカスタマイズするものだと思っていた。ところが本作では、演出部分をじっくりとカスタマイズできるあたり、さすが“ジョジョゲー”だなと改めて実感した。


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 とまぁ、こんな感じでジョジョ好きなら楽しめること間違いなしの本作。個人的には……あくまで個人的にはだが、ヴァニラ・アイスが登場しないことに若干の不満があるものの(笑)、ジョジョ好きには堪らない作品に仕上がっていると感じた。もし購入を迷っている人に、「ジョジョ好きなら楽しめるか?」と問われたならば、こう答えるだろう。Exactly(そのとおりでございます)と。(TEXT:ヴァニラ近藤)


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