週刊ファミ通のニュースページ“エクスプレス”にて連載中の、ゲームに関連した著名人へのインタビューコーナー“Face”。誌面スペースの都合などからカットした部分を網羅した完全版を、ファミ通.comでお届け! 今回のゲストは、アーティストのファンタスマゴリックさんです。

今週のお題

コンセプションII 七星の導きとマズルの悪夢
ニンテンドー3DS/プレイステーション Vita
スパイク・チュンソフト
8月22日発売
各6279円[税込](※ニンテンドーeショップ ダウンロード版は5600円[ 税込]、PS Store ダウンロード版は5600円[ 税込])

本作は、ヒロインとのあいだに産まれた“星の子”たちとともに、魔物と戦うRPG『コンセプション 俺の子供を産んでくれ!』の続編。ダンジョンにヒロインが同行するようになったほか、バトルシステムも大幅に進化。星の子の新職業やヒロインとの合体技など、多数の新要素が登場する。

初めてオープニングテーマを聴いたとき、かっこよさに鳥肌が立ちました

 衝撃的なサブタイトルで話題を呼んだ、スパイク・チュンソフトのRPG『コンセプション 俺の子供を産んでくれ!』の続編が、ニンテンドー3DSとプレイステーションVitaで登場。今回は、本作のテーマソングを歌う女性ふたり組ユニット“ファンタスマゴリック”さんに、起用されたきっかけや収録の裏話などをお聞きしました。

——おふたりが『コンセプションII 七星の導きとマズルの悪夢』のテーマソングを担当することになったきっかけを教えてください。
RiRiKA 本作のプロデューサーである齊藤祐一郎さんが、偶然私たちのライブを見に来てくださっていたんです。それからライブ終了後に意気投合して、テーマソングを歌うことが決まったんですね。ただ、そのときはまだ齊藤さんのことをよく存じ上げていなかったので、その場の勢いで言った、よくある口約束かと思っていて(笑)。
MARiE それが、いざお話をしにうかがってみたら、「あれ? ここってスパイク・チュンソフトさんじゃない!?」と(笑)。

——オファーが本当だと気づいたときのお気持ちはいかがでしたか?
MARiE 私たちはまだ駆け出しなので、「まさかこんなに有名な会社さんからお話が来るとは!」と驚きましたし、うれしかったですね。
RiRiKA ゲーマーなので、ゲームのテーマ曲と聞いて、生きていてこれほどうれしいのは初めてかもしれないと思いました。

——ゲーマーということですが、どんなゲームをよくプレイされるのですか? また、MARiEさんもゲームがお好きなのですか?
MARiE 私はまだまだこれから目覚めていく予定です。
RiRiKA 私はひとつのゲームに時間をかけるのが好きで、攻略本を買って、徹底的に遊びます。最近は女性向けの恋愛アドベンチャーゲームで、何人もの男性との恋愛を楽しんでいます(笑)。
MARiE それ、ぜんぜんひとつのゲームじゃないですね(笑)。いったい何股掛けているんですか!
RiRiKA 違うんです! いったん全部プレイしたうえで、「やっぱりこの人しかいないな」って決めています(笑)。『コンセプション』にも、攻略対象が全員男性の、女性向けバージョンも出してほしいと切実に願っています!

――ちなみに、前作『コンセプション 俺の子供を産んでくれ!』はプレイされましたか?
RiRiKA ほぼ全員のヒロインをコンプリートしました。恋愛対象が女の子のゲームは初めてだったので「男の人はこういう感覚で遊んでいるんだな」と新鮮な気持ちでプレイしました。と言っても、私も女性向けのゲームを遊ぶので、すぐに慣れて、最終的には「この子かわいい!」って女の子を好きになっていました(笑)。
MARiE 私も新しい扉が開きましたね。プレイしてみると、最初はとくに好きじゃなかった女の子が、気がついたらいちばん好きになっているということもありました。
――『コンセプションII』では、誰がお気に入りになりそうですか?
RiRiKA いまのところはエリィですね! 声も顔もかわいいです。
MARiE 私はナリカです。トーリの絶対領域も捨てがたいのですが、ナリカの巨乳には敵いません(笑)。
――先ほど、RiRiKAさんが「女性向けバージョンを出してほしい」と言っておられましたが、仮に本作のヒロインが全員男性になったら、どのキャラクターを好きになりそうですか?
MARiE それならフィーネですね。「私はあなたの役に立ちたいんです」というセリフが好きです。
RiRiKA そのセリフすごくいい! 最近敬語の執事系に弱いので、私もフィーネですね。そして、いまので女の子版のフィーネも好きになってしまいました(笑)。

——(笑)。本作のオープニングテーマ『spicate~7色の天球儀』と、エンディングテーマ『eternally~その手をつないで』は、どういう曲なのでしょうか?
MARiE オープニングテーマは、ふだん私たちが作らないようなロック調の曲だったのですが、本当にかっこよくて、初めて聴いたときに鳥肌が立ちました。
RiRiKA 疾走感があって、すごくかっこいいんですよ。勉強にもなりました。私も今後、こういう曲をもっと作っていきたいですね。
MARiE エンディングテーマは、純粋なバラードですね。作詞した歌詞にも思いを込めましたし、コーラスのアレンジもとてもいいので、ぜひ聴いてほしいです。

——楽曲の収録は、スムーズに進行しましたか?
RiRiKA 難しい曲が多くてたいへんでした。あとは、収録中に私が鬼みたいになってしまって(笑)。
MARiE RiRiKAは相対音感を持っているのですが、すごくきびしいんですよ。収録には甲田さん(本作のサウンドを担当した甲田雅人氏)もいたのですが、甲田さんが指示を出そうとしているそばから、RiRiKAがすごい勢いで「MARiE、いまの音、違う!」ってダメ出しをしてくるんです。最終的に甲田さんを差し置いて、RiRiKAがプロデューサーのようになってしまって。甲田さんはもう諦めの表情を浮かべていましたね(笑)。
——お仕事中はきびしいのですね(笑)。では、最後に読者へのメッセージをお願いします。
RiRiKA 収録は苦戦しましたが、本作のファンのひとりとして精一杯がんばりました。とてもいい曲に仕上がりましたので、ぜひ聴いてみてください。
MARiE 本作のよさとともに、私たちもぐいぐいアピールしていけたらと思いますので、ぜひ応援していただけたらうれしいです。