広大な世界で生きる、独自の生態を持つモンスターたち
カプコンのハンティングアクションゲーム、『モンスターハンター4』(以下、『MH4』)の発売日まで、あと1ヵ月! 迫る狩猟解禁日に向けて、全国のハンターにこれまでの情報を、10回連続でお届けしていく。最新情報にはディレクター藤岡要氏のコメントを添えて掲載。進化を遂げる『MH』の世界を、とくとご覧あれ!(第3回)
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今回も『MH4』を彩るモンスターを紹介しよう。
■蛇竜種 絞蛇竜 ガララアジャラ
まるで蛇のように長い体と動きに加え、獲物を絞めつけて捕食する姿から“絞蛇竜”と呼
ばれているモンスター。背中と尻尾にある“鳴甲(めいこう)”という甲殻をこすり合わせて
空気を振動させ、特殊な音波を発生させる。
【STAFF COMMENT/藤岡要氏】
ガララアジャラが登場するあたりから、ハンターとしての応用力が問われる狩猟が多くなるかと思います。ガララアジャラは、いままでにない骨格のモンスターを作りたいと思い、制作された経緯があって、見た目通り非常に長い体系のモンスターになりました。そして、長い体系を活かして、とぐろを巻いてプレイヤーを囲い込んでくるような、いままでにないプレッシャーのかけかたをしてくるモンスターになっています。囲い込むために、まずプレイヤーを足止めしようと、鳴甲といった攻撃手段も持っていますし、プレイヤーは、そうした足止めや囲い込みのプレッシャーからどう逃れるか、いろいろ考えながら狩猟することになると思いますよ。
■両生種 化け鮫 ザボアザギル
氷海に棲息する両生種。体内に蓄積する液体を噴出し、周囲を氷結させて鎧のような氷を身にまとうのが最大の特徴。氷の鎧を含め、急激に膨張するなど想像を絶する変貌を遂げることから、“化け鮫”とも呼ばれる。
【STAFF COMMENT/藤岡要氏】
モンスターの変化を楽しんでほしいという意図があり、見た目のインパクトを重視したデザインにしました。変化をゲーム性としても楽しめるよう、行動も非常に多彩です。
■牙獣種 白兎獣 ウルクスス
分厚い皮下脂肪と、保温性の高い体毛を持つ牙獣種。優れた聴覚で瞬く間に獲物を探し出し、氷上を滑走して攻撃する。
■古龍種 鋼龍 クシャルダオラ
空を翔るかのように飛ぶ姿から、“風翔龍”とも呼ばれる古龍種。風を身にまとうことがあり、風圧で接近すらもままならない。
■古龍種 炎王龍 テオ・テスカトル
高温地帯にも耐えうる強靭な四肢と外殻を持つ古龍種。同種の中でもとくに気性が荒く、その体躯からは“焔”が立ち昇る。
■飛竜種 フルフル
洞窟など、暗闇を好む飛竜種。目が退化しており、鋭い嗅覚によって獲物を探知する。体内で生成した電気による攻撃を行う。
■鳥竜種 ドスイーオス
亜熱帯を中心に棲息するイーオスのリーダー。どこにいても目立つ巨大なトサカが特徴で、体内で強力な毒を生成する。
■甲虫種 重甲虫 ゲネル・セルタス
戦車のような硬い甲殻と重量級のパワーを持ち、“重甲虫”とも呼ばれる甲虫種。羽が退化しており自立飛行はできないが、そのパワーは計り知れない。フェロモンガスで呼び寄せたオスとの多彩な連携攻撃も協力だ。
【STAFF COMMENT/藤岡要氏】
雌雄一体のモンスターで、いかに雄と雌を分離させるか、いっしょに行動させないようにするかがカギとなるモンスターです。ゲネル・セルタス自体は、すごくシンプルな行動を取るモンスターですが、雄のアルセルタスといっしょになると、いろいろ複雑で、厄介な攻撃をしてくるようになります。ゲネル・セルタスとアルセルタスは、いっしょになってもそれぞれ自分の意識を持っており、体は一体化してひとつですけれど、異なる意識を持って行動する2体を相手にするような感覚でプレイヤーにプレッシャーを掛けてきます。マルチプレイだと、それがハッキリわかると思いますよ。雄と雌とで、違うハンターを同時に狙ってくるとか……。モンスターがいま誰を狙っているのか、なかなか判断しづらい中で狩猟を進めることになるかと思います。1体になれば、すごくシンプルなモンスターになりますので、雌雄を分離させて狩猟することを意識して遊んでほしいと思います。
■飛竜種 鎧竜 グラビモス
溶岩流の中を悠々と潜行できるほど堅固な甲殻を持つモンスター。遠距離にいる獲物も一瞬で焼き払う熱線が非常に強力。
【STAFF COMMENT/藤岡要氏】
これまでも何度か、旧モンスターの復活というのは議題になっていたのですが、どうしてもマンネリ感をユーザーに感じさせてしまうのではないかということで、なかなか実現しなかったんです。でも、『MH4』では、地形の変化や、ジャンプ攻撃といったゲームのベース部分に手を入れて制作できたので、『MH4』で生まれた新しいゲーム性に、これまでに登場したモンスターをフィットさせれば、もっと新しい遊びが提供できるんじゃないか? と思って制作し、今回『MH3』以前に登場してきたモンスターを入れ込むことができました。
たとえば、ゲリョスの毒吐きとかがそうですね。『MH4』は地形に傾斜があるので、吐いた毒がドロっと傾斜に沿って流れていきます。そうしたちょっとしたアレンジが、新しい狩猟を生んでくれるということで、今回の復活に至ったんですよ。避けたつもりでも、その流れで毒を受けてしまったりとか、プレイヤーも新鮮さを感じながら、旧モンスターと遊べると思いますよ。
■飛竜種 岩竜 バサルモス
岩のような外見の甲殻を持つ飛竜種で、グラビモスの幼体。ふだんは岩に擬態しており、周囲に同化して身を潜めている。
モンスターを凶暴化させる“狂竜ウイルス”
ギルドが危険視している、謎の“狂竜ウイルス”。これに冒されたモンスターは凶暴化し、驚異的なスピードで襲ってくるという。また、攻撃の一部がウイルス化し、これを受けたハンターも感染してしまうのだ。しかも感染が進み、ウイルスに完全に冒されると“狂竜症”を発症。自然回復力を失い(ダメージを受けた際に出る赤い体力ゲージが消えてしまう)、非常に危険!
モンスターハンター4
メーカー | カプコン |
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対応機種 | 3DSニンテンドー3DS |
発売日 | 2013年09月14日 |
価格 | 5990円[税込] |
ジャンル | アクション |
備考 | プロデューサー:辻本良三、ディレクター:藤岡要 |