あれもそれもコミコミでこの価格!

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 JINSは、デルのゲーミングPCブランド“ALIENWARE”とコラボレーションしたゲーマー向けのアイウェア(メガネ)“ALIENWARE×JINS PC”を8月6日より発売する。REDとBLUEの2色展開で、価格は9990円[税込]。
 JINSオンラインショップ、JINS楽天市場店、JINS Amazon店、ALIENWARE公式サイトなど、各オンラインショップ限定のモデルとなっており、製品にはメガネ本体のほか、オリジナルデザインのカプセルケースとメガネ拭き、そしてJINS店頭で度入りのJINS PCレンズに換装できるレンズ交換券が付属する。

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 “ALIENWARE×JINS PC”は、JINSが展開するPC用アイウェア“JINS PC”のノウハウを活かし、ALIENWAREの監修でゲーミング用途に設計したもの。目に負担をかけるとされる、ディスプレイが発するブルーライトを約50%カットして負荷を軽減しつつ、可視光線は85%を透過して、長時間のゲームプレイに集中できるよう作られている。

 国産ブランドの強みを活かして、度入りレンズへの交換込みで1万円以下という驚きの価格設定で勝負に出るこのモデル。その制作の裏側を、ALIENWAREのブランドマネージャーの添田貴嗣氏、JINSのアイウェア事業部 Eコマースグループの向殿文雄氏、アイウェア事業部 企画グループの田淵宏輝氏、マーケティングコミュニケーション部の木村正人氏に話を聞いた。

ALIENWAREのイメージを形に

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▲左から田淵氏、向殿氏、添田氏。
(撮影・取材協力:ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE店)

――このモデルの発表を聞いた時、「ついに来たか!」と思いました。これまでも海外製のゲーミングアイウェアが入ってきていましたが、度入りにできなかったりしますし、一方で度入り対応ができる国産ブランドのPC用アイウェアで代用もできるけど、どうせならゲーマー用のがもっと出ないかなと思っていたんです。そもそもどういう経緯でスタートしたんですか?
添田 発端としては、私からJINSさんに話を提案させて頂きました。というのも、ALIENWAREの知名度は日本ではまだ限定的で、すでにご存知の方でも、ハイエンドPCはすぐに買えない値段だったりします。ですので以前から、そういった人に、ALIENWAREからパソコンじゃないアイテムも届けたいなと考えていました。
 しかし、例えばゲーミングデバイス(PCゲーマー用のキーボードやマウス)などは市場にさまざまな製品が出回っていますし、それならもっと違った、日常的にもっと使ってもらえるアイテムの方がいい。それにそういったアイテムならば、ALIENWAREをまだ知らない人にも知って頂くきっかけになるんじゃないかと思ったんです。
 そう考えた時に、JINS PCがパッと浮かんで、そういえば、ゲーマー向けのアイウェアはまだないなと。それですぐにJINSさんに話をもちかけた所、ご快諾頂いたというのがはじまりです。

――それはいつ頃ですか?
添田 昨年の11月ぐらいですね。
木村 当時、JINS PCがにわかにヒットしていたのですが、一方で“JINS PC for HACKERS”という1500本限定のモデルを出した際に、ほとんど宣伝もしていないのに、24時間以内に売り切れちゃったんです。このモデル自体は度無しだったのですが、コアなゲーマーやプログラマーの皆さん向けのハイエンドなメガネが求められているな……と考えていた所、添田さんがいらっしゃった感じですね。

――コラボレーションモデルになっているわけですが、コンセプトはどちらが主導権を取られたんですか?
添田 こちらから「こういうものをやりたい」というポイントをまずお伝えして、そこから素晴らしい製品にして頂きました。
木村 やはりALIENWAREのブランドに根ざしている製品なので、ノートPCなどのプロダクトデザインを共有して頂いて、それを参考にしながらメガネにデザインを落としていく作業をこちらでやるという感じでしたね。細かく監修して頂いて、添田さんのチェックも厳しかったです(笑)。

――米国本社でのチェックなどもあったと思うのですが、その辺りはいかがですか。厳しい会社だと、場合によっては、支社主導で製品を作れないといったこともあると思いますが。
添田 実は日本初の試みです。今回のモデルは国内だけの販売ですが、当然USのチームに話をしています。そこで結果的にゴーサインが出たので、本格的に進めることができました。

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――ALIENWAREってクリアパーツとLEDのイメージがあるのですが、メガネにもクリアパーツが使われていますね。
向殿 はい、丁番の部分(※)とフロントの裏側にクリアパーツを使用しています。(※メガネの脇のヒンジ部分のこと)
――僕みたいにセンスがない人間からすると、レッドとかブルーの透明のフレームだけで作っちゃいそうなものですが、このちょっとだけ入っているのがALIENWAREっぽいなと思うんですよ。この辺りはやはりこだわっている部分だったりするのですか?
田淵 そうですね。最初に(ALIENWAREのデザインを)いろいろ見せて頂いた時に、全部クリアとかそういうイメージにしてしまうと、メガネとしても、ALIENWAREブランドの製品としても、中途半端な立ち位置になってしまうと思ったんです。
 なので、クリアパーツから光がこぼれてくるようなALIENWAREのイメージを活かしつつ、メガネとしてもいいものにすることを大事にしてデザインを考えました。

――ちなみにレッドとブルーを選んだ理由は?
添田 他にも候補があったのですが、ALIENWAREを象徴するのはこの2色だろうということで最終的に選びました。
――その上で今の色味を選んでいるわけですね。
添田 そうですね。特にブルーは幅があるので、時間をかけて選びました。

ゼロからゲーマー仕様にデザイン

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――ゲーマーが使うモデルということで特に工夫された部分はありますか? 例えばPC用アイウェアだと、細身のモデルもありますよね。でもゲーマーは結構目を動かしますから、レンズが小さいとフレームに遮られてしまったり、視野がはみ出てしまったりすると思うんですよ。
田淵 そういう所は意識しています。画面を見る時に目の横の動きが大きいと思うので、レンズの横に隙間をあけて、フレームで遮られないようにしているんです。こうすることで視界が広がるので、ストレスが低減されていると思います。
 それとテンプル(耳にかける“つる”の部分)ですね。普通は、テンプルを曲げているメガネが多いのですが、それだとヘッドセットなどをつけた時に圧迫されて痛いと感じる方が多いんですね。なのでテンプルはストレートにして、圧迫感なども軽減しています。
木村 これは添田さんからの強いこだわりがあった部分ですね。

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――ヘッドセットと合わせた時のことをちゃんと考えなきゃと。
添田 そうですね。形だけじゃなくて、実用的な、ゲーム中のかけやすさも長く使って頂くためのポイントだと思っていましたので、ゲーマーの方が日常的にヘッドセットをするなら、それをちゃんと考えたものにすべきだと最初の方にリクエストしました。
 それをさらにブラッシュアップして頂いた結果、硬い素材ではなく、ソフトラバーの柔らかい素材を使ってはどうかという提案をJINSさんから頂いて、さすがだなと思いましたね。
田淵 “ヘッドセットと一緒に使う”という条件を頂いて、そこからストレートテンプルにするということになったのですが、それだけだと人によってはホールドが若干弱くなるんですね。そこでスポーツ用のサングラスでもよく使われているのですが、ラバー素材にすることでグリップ力も強めて、ゲーム中の激しい動きでもずれにくいようにしています。

――デザイン上はどれぐらいバージョンを重ねているんですか?
向殿 やり取りで変えていった回数だと、4~5回ぐらいですかね。
田淵 そうですね。最初のイメージは共有できているのですが、そこから細かい部分、サイドのカッティングのラインとか、クリアパーツの色味などをブランドイメージに合わせて調整しています。

手に取りやすいモデルを目指して、いろいろ同梱

――度付きのレンズに交換できるとのことですが、これはどのように決まったのですか?
添田 できたらいいねという話は初期からしていましたが、最初はあくまで願望ですね。そこから、ゲームをしていない時でも日常的に使えるモデルというコンセプトに落ち着いたので、JINSさんで度入りのレンズが入れられるデザインにして頂きました。

――ああ、フレームが結構凝っていますけど、レンズ自体は交換できるようになっていないといけないわけですね。
向殿 そうですね、我々の店舗で替えられるような通常のメガネの仕様にしなければいけないので。デザイン上はイレギュラーな所も多いのですが、お店では簡単に替えられるようにしています。

――ちなみに交換すると、値段はどれぐらいかかるのでしょうか?
木村 いろんな方に度付きのJINS PCをお届けしたいという思いがあって、交換券をつけていまして、フレームの価格だけで度付きのものが手に入ります。ただお客様の視力を測らなくてはいけないので、そこはお店で賜ります。オプション料金はかかりません。
添田 オンラインショップ限定で販売するものなので、届いたらお近くのJINSさんのショップに行って頂いて、そこで視力を測って自分に合った度付きのJINS PCのレンズに交換してもらうという形ですね。

――メガネぶっ壊しちゃったばかりなので、今は裸眼でごまかして仕事してるんですが、個人的にこれはもう前向きに検討したいですね……。6月に行われた製品発表会で最初に発表されたと思うのですが、昨年の11月からとすると、かなりのスピード感ですね。
木村 かなり“巻いて”進めていましたね。
添田 ALIENWAREの新型モデルを発表するのと同時に、発表だけはしたかったので、そこになんとかサンプルを合わせて頂きました。

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――付属品もオリジナルデザインなんですね。
田淵 カプセルケースも2色それぞれに合わせたものになっています。
向殿 専用なので、スライダーの部分(いわゆるジッパーの持ち手)もALIENWAREのヘッドマークが入っているんですよ。
――うわほんとだ。中もちゃんと両者のロゴが入ってますね。
添田 通常のJIN PCだとこういったケースやメガネ拭きも別売りなんですよね。でもこれは一緒に入ってます。
――ここまで込み込みで大丈夫ですか?
添田 JINSさんが大丈夫だというので……大丈夫だと思います(笑)。

――では最後に、「ここに着目してほしい」というポイントをお願いします。
添田 ALIENWAREとJINS PCのコラボレーションモデルとして、ALIENWAREのブランドコンセプトに則ったデザインになっています。まずはALIENWAREのファンの皆さんに手にしてみて欲しいですね。PCとの統一感も得られると思います。このデザインに着目して頂きたいですね。
向殿 ハイスペックなPCだとなかなか値段的に手を出しづらいかもしれませんが、これはかなり手に入れやすい価格にしたつもりですので、最初はまずこういったところから入って、良かったらPCを買うというように、ALIENWAREにどっぷり浸かって頂きたいと思っています。
田淵 今回ALIENWAREさんのテイストにプラスして、男性が手に取った時にグッと来るような、ギア感をしっかり詰め込んだフレームにしました。ゲーマーの皆さんはもちろんのこと、普段のメガネとしても、男心をくすぐるアイテムとして、ぜひ手にとって貰いたいと思っています。