今後は、海外でのゲーム制作体制の強化にも積極的に取り組む

 コナミが2014年3月期 第1四半期の連結業績を発表した(2013年4月1日~6月30日)。それによると、該当期間の売上高は455億8900万円(前年同期比7.2%減)、営業利益は14億9500万円(前年同期比72.2%減)、税引前四半期純利益は21億4300万円(前年同期比53.9%減)、株主に帰属する四半期純利益は9億3400万円(前年同期比65.6%減)となった。

 決算短信によると、デジタルエンタテインメント事業については、『ドラゴンコレクション』、『戦国コレクション』、『プロ野球ドリームナイン』、『クローズ×WORST』シリーズ、『ときめきレストラン☆☆☆』などを始めとするソーシャルコンテンツが引き続き堅調に推移し、収益に貢献したとのこと。新規タイトルとしては、『プロ野球ドリームナイン SUPERSTARS』や『ワールドサッカーコレクションS』をスマートフォン向けアプリストアで配信を開始し、好評を博したとしている。一方、家庭用ゲームソフトでは、『プロ野球スピリッツ』シリーズの最新作『プロ野球スピリッツ2013』が好評を博したほか、前年度に発売した『ワールドサッカー ウイニングイレブン 2013』(欧米名『Pro Evolution Soccer 2013』)が収益に貢献したと説明している。さらに、業務用アミューズメント機器では、『BEMANI(ビーマニ)』シリーズ最新作の『ミライダガッキ』を始めとした“e-AMUSEMENT Participation”タイトルや、大型マスメダルゲームの安定した稼働により、継続的な収益の獲得に貢献したとのことだ。

 これらの結果、デジタルエンタテインメント事業の売上高は200億500万円(前年同期比12.3%減)となっている。

 2014年3月期の今後の見通しとしては、デジタルエンタテインメント事業では、スマートフォンやタブレット端末が世界的に普及する中、ゲームの提供手段はますます多様化し、いままで以上に多くの方々にゲームに親しんでいただける機会が増えつつあるとしたうえで、「コンテンツを軸にビジネスを展開することで、新しいデバイスの登場によってひとつのコンテンツに対する出口が増えると捉え、それぞれのデバイスの特徴に合わせた遊び方を提案してまいります」とのこと。

 とくに家庭用ゲームソフトでは、「選択と集中により厳選されたトリプルAタイトルを、当社グループの制作ノウハウを活かしながらグローバルに展開していくとともに、既存コンテンツを活かした制作も進め、ヒットタイトル創出を目指してまいります。また、海外ゲームユーザーのニーズをいち早く取り入れたゲーム制作を進めるため、現地でのゲーム制作体制の強化も積極的に進めてまいります。さらに、『ウイニングイレブン』シリーズでは、よりリアルなサッカーゲームを楽しんでもらうために、“FOX ENGINE”をベースとした新しい“サッカー専用ゲームエンジン”(ゲームの基本プログラム)の開発にも取り組んでおります」としている。